パソコンの選び方と買い方

ビデオカード BTOパソコンの選び方

最終更新日 2008年06月30日

ビデオカードの役割

ビデオカードは、パソコンからの映像データを液晶モニターなどディスプレイ画面に出力する役割をします。この描画機能はパソコンに必ず搭載されるマザーボードにもありますので、ビデオカードは必ず必要なPCパーツではありません。マザーボードがビデオカードの役割を担っているモデルのスペック表には、チップセット内蔵、またはオンボードと記載されています。

ただしビデオカードの方が描画性能が高いので、PCゲームや動画の再生等といった高い描画性能が求められるときには必要なPCパーツです。PCゲームの種類によっては高性能なビデオカードが無いと全くプレイできない事もあります。

またビデオカードを搭載できる機種は限られてきます。デスクトップパソコンタワー型ならたいていのビデオカードは搭載可能です。デスクトップパソコン省スペース型、キューブ型等にも搭載できますが、搭載できるビデオカードが限られてきます。それは高性能なビデオカードはサイズが大きくなってるので、PC内に十分なスペースが必要だからです。

ノートパソコンは構造上ビデオカードが搭載できません。よってチップセット内蔵となるノートパソコンが多いですが、描画性能が高いモデルにはノートパソコン専用の高性能なビデオチップがマザーボードに組み込まれています。

ビデオチップの選択が重要

ビデオカードというPCパーツは幾つかのメーカーが製造していますが、そのビデオカードに搭載されるビデオチップがビデオカードの性能を大きく左右します。よってビデオカードを選ぶ事はビデオチップを選ぶ事だと思っても良いくらいです。

ビデオチップは、パソコンで処理された映像データをディスプレイに表示できるようにする機能を持っています。ビデオチップの製造メーカーは、2つの大手メーカーATI社、nVIDIA社が有名です。ATI社はRADEONというビデオチップを製造しており、一方nVIDIA社はGeForceというビデオチップです。

両者とも信頼性が高く、様々なユーザー向けに多彩な製品を用意していますので、どちらか選べば間違いないでしょう。最近のモデルにはnVIDIA社はGeForceが採用されている事が多いです。

ビデオカードの価格

高い描画性能が求められるPCゲーム等にパソコンを使わないのであれば、高性能なビデオカードはあまり必要ないので、その場合はBTOパソコンの最終的な価格に影響しないでしょう。動画再生でも高い画質を求めないのであればチップセット内蔵でも十分です。

しかし、ビデオカードが必要となってくると十分な予算が必要です。PCゲームにも対応できる性能の高いビデオカードだと最低2〜3万はかかると見ておくと良いでしょう。

ヘビーユーザー向け

ビデオチップ

PCゲームをパソコンでプレイしようと考えてるなら、高性能なビデオカードは必須です。また画像や映像の編集作業する方にとっても高性能なビデオカード搭載の方が良いでしょう。このビデオカードの性能を決める一つが要因がビデオチップの性能です。ビデオチップの性能が、ビデオカード全体の性能を決めると言っても良いくらいなので、ビデオチップの名称から性能を判断する事が重要です。以下の表では、nVIDIA製とATI製のビデオチップを、それぞれデスクトップ用とノート用に分けています。

メーカー ビデオチップ名
nVIDIA製のGeForce
デスクトップ用ハイスペックモデル
GeForce GTX 280
GeForce GTX 260

GeForce 9800 GX2
GeForce 9800 GTX

GeForce 8800 Ultra
GeForce 8800 GTX
GeForce 8800 GTS
GeForce 8800 GT
ATI製RADEON
デスクトップ用ハイスペックモデル
RADEON HD 4870
RADEON HD 4850

RADEON HD 3870
RADEON HD 3850

RADEON HD 2900 XT
nVIDIA製のGeForce
ノート用ハイスペックモデル
GeForce 8800M GTX
GeForce 8800M GTS
GeForce 8700M GT
ATI製RADEON
ノート用ハイスペックモデル
RADEON HD 2600 XT
RADEON HD 2600

同じメーカーのハイスペックモデルでも、結構価格に差が出てきます。特に各メーカーの最上位モデルのビデオチップが搭載されたビデオカードの価格は高いので、十分な予算が必要です。また性能の高いビデオチップは、発熱量、消費電力が高いので十分な冷却性、電源容量が必要です。よって、性能が高いビデオチップが搭載されたビデオカードのサイズは、大きい事が多く、そのサイズに応じて、性能が高いビデオカードを搭載するパソコンは、デスクトップパソコンタワー型である事が多いです。

ビデオメモリ容量

ビデオメモリは、映像データを一時的に保存する場所ですが、ビデオメモリ容量が大きいほど性能が高いです。ビデオカードでは、ビデオチップの性能に適したビデオメモリ容量を搭載しているので、あまり選択性はありません。もし、同じビデオチップ名で、ビデオメモリ容量に違いあるビデオカードの中から選べるのであれば、できるだけビデオメモリ容量が大きいビデオカードを選択する方が良いです。

ヘビーユーザー向けのビデオカードのビデオメモリ容量の目安は、512MB以上ですが、上記の性能が高いビデオチップが搭載されているビデオカードであれば、たいていはビデオメモリ容量が512MB以上のはずです。

ミドルユーザー向け

ビデオチップ

PCゲームによってはそれほど性能の高くないビデオチップでも十分な場合もあります。また動画再生等に使う場合でも価格と性能とのバランスに優れたミドルユーザー向けビデオチップでも十分でしょう。

メーカー ビデオチップ名
nVIDIA製のGeForce
デスクトップ用スタンダードモデル
GeForce 9600 GT

GeForce 8600 GTS
GeForce 8600 GT
ATI製RADEON
デスクトップ用スタンダードモデル
RADEON HD 3650

RADEON HD 2600 XT
RADEON HD 2600 PRO
nVIDIA製のGeForce
ノート用スタンダードモデル
GeForce 8600M GS
GeForce 8600M GT
ATI製RADEON
ノート用スタンダードモデル
RADEON HD 2400 XT
RADEON HD 2400

各メーカーのスタンダードモデルのビデオチップは、PCゲームにも対応しうるビデオチップです。価格もそれほど高くなく性能もある程度高いです。試しに性能の高いビデオチップを使ってみるときにもおすすめです。

ビデオメモリ容量

スタンダードモデルのビデオチップが搭載されたビデオカードのメモリ容量は、256MB〜512MBと十分な容量である事が多いです。 ビデオチップを選ぶと、ビデオメモリ容量も決まってしまう事が多いですが、可能であれば512MBの方の、容量が大きいビデオメモリ容量のビデオカードを選ぶと良いでしょう。

ライトユーザー向け

ビデオチップ

以下は、各メーカーのエントリーモデルのビデオチップ一覧です。性能は高くありませんが、価格が安くコストパフォーマンスに優れます。

メーカー ビデオチップ名
nVIDIA製のGeForce
デスクトップ用エントリーモデル
GeForce 9600 GSO

GeForce 8500 GT
GeForce 8400 GS
ATI製RADEON
デスクトップ用エントリーモデル
RADEON HD 3470
RADEON HD 3450

RADEON HD 2400 PRO
nVIDIA製のGeForce
ノート用エントリーモデル
GeForce 8400M G
GeForce 8400M GS
GeForce 8400M GT
ATI製RADEON
ノート用エントリーモデル
RADEON HD 2300

ライトユーザー向けのビデオチップは、チップセット内蔵(オンボード)よりは性能に期待できますが、高い描画性能を要求するPCゲームに使うには厳しい事があります。もう少し予算を出せば、スタンダードモデルのビデオチップが搭載されたビデオカードに届きますので、可能であればミドルユーザー向けのビデオチップが搭載されたビデオカードを選択する方が望ましいです。

チップセット内蔵(オンボード)を選択すれば、ビデオカードを購入する必要がないため安く済みます。よって、ライトユーザーの方は、チップセット内蔵の性能でも十分なので、予算を抑えるためにもチップセット内蔵の選択もありです。

ちなみに、私はは5年前以上のチップセット内蔵のパソコンで、テレビやDVD映画を見てますが、不満に思ったことはないです。自分は映像の美しさにこだわらないところがあるからかもしれません。ただしやはりリアリティある3Dで描かれるPCゲームには、使えませんでした。 また高画質配信サイトの幾つかの動画では、スムーズに再生できない事もありました。これはビデオチップだけでなく、CPU等の性能にもよる結果だと思います。最近購入したパソコンについてですが、やはりチップセット内蔵よりもビデオカード(スタンダードモデル以上のビデオチップ搭載)の方が、あらゆる場面で描画性能が高いと感じます。

ビデオメモリ容量

エントリーモデルのビデオチップが搭載されたビデオカードのビデオメモリ容量は、256MBである事が多いです。ビデオチップを選ぶと、ビデオメモリ容量も決まってしまう事が多いですが、最新OS等が要求するグラフィック性能を、余裕を持って満たすためにも、ビデオカードのビデオメモリ容量は最低256MB以上は必要と考えておきたいです。