目上の人に「なるほど」は失礼?

最終更新日 2023年09月07日

目上の人に「なるほど」は失礼なのか

最低限の敬語を覚えておこう!今さら聞けない敬語のマナー2・CHAPTER 2 使うと「おっ」と思われる敬語ベスト5|日立ソリューションズ には、「なるほど」について以下のとおり書かれています。
反対に相手に嫌がられる相づちは「それで?」、「なるほどね」などが挙げられます。これらは口調によって相手の発言を見下すような印象を与えるからです。「それで?(それがどうした?)」「なるほどね(君の言っていることは正しいよ)」と受け取られる恐れがあるので特に目上の人には気をつけましょう。

「なるほど」という場合でも、「なるほど、勉強になります」など、相手の話していることに対して知らなかったと感心するような表現でいえば、相手を不快にさせませんが、基本的に目上の人に使うのは避けたほうが良いでしょう。また、「なるほどですね」という言葉を使う人がいますが、そもそもこれは日本語の表現として間違っています。
「なるほど」は口調によって目上の人かどうか関係なく相手を不快にさせるそうですので、そうならないように「なるほど」に続いて組み合わせる言葉に気をつければ、目上の人に「なるほど」は失礼にはならないと考えられます。

「なるほど」連呼がビジネスでマイナスな理由|働き方|【瓦版】 には、「なるほど」連呼はダメな理由について以下のとおり書かれています。
著書の中で西松氏は、その理由を次のように記しています。

「なるほど」には、目上が目下に対して、きみの言うことには納得するよ。「ほう感心したよ」と伝えるニュアンスがある。

西松氏は、こう解説した上で、使い方の工夫として、次のように具体的にアドバイスしています。

「なるほど…おっしゃる通りだと思います」。「なるほど…たしかにそうですね」。「ああなるほど…的確なご指摘ですね」。「なるほど…わたしもそこまでの考えには至りませんでした」。相手の話に本当に共感し、感心したことを伝える言葉を添えるのです。
「なるほど」には上から目線なニュアンスがありますので、「なるほど」だけで終わらせず「なるほど」に続く言葉に気をつければ、目上の人に「なるほど」は失礼にはならないと考えられます。

「なるほど」は失礼!? ビジネスで使える正しい敬語表現とは? 【もう間違えない! 定番ビジネス敬語集】 | ビジネスマナー | 電話・メール | フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口 には、「なるほど」について以下のとおり書かれています。
「なるほど」という言葉は、相手に対して同意や納得した気持ちを表現するときに使います。目上の人に使用しても失礼ではありませんが、上から目線の傲慢な口調と受け取られる恐れがあるので、ビジネスシーンで軽々しく使わない方が賢明です。
また、同意や納得を表す「なるほど」という言葉には、当然ながら相手の考えや意見に対して「評価を下した上で同意する」という意味合いを含むことになります。そのため、ビジネスシーンでは「失礼」にあたることもあるので、使用には注意が必要です。
さらに、「なるほど。しかし……」と相手の意見に対して反論する場合にも使われることから、「含みがある」ととられてしまう可能性もあります。
目上の人に「なるほど」は失礼ではありませんが、「なるほど」を適切ではない場面で使うと失礼になると考えられます。

「なるほど」はNG?実は失礼な7つの相槌と言い換え方 [手紙の書き方・文例] All About には、「なるほど」について以下のとおり書かれています。
【1】の「なるほど」は「なるほどですね」という言い方と共によく聞きます。「なるほど」とは、相手の意見、話への同意を表す言葉です。同意という意味では問題ありませんが、相手の話を自分側が評価しているような印象も与えるという点で時折問題になります。
相手の話を自分側が評価しているような印象も与えるので、目上の人に「なるほど」は失礼になるそうです。この記事には書かれていませんが、他の記事で見られたように「なるほど」の後に「勉強になります」等の言葉を続けると失礼にならないと考えられます。

ビジネスで「なるほど」は控えるべき? 「目上の人の言葉」の声も…マナー講師に聞く | オトナンサー には、「Q.ビジネスシーンにおいて「なるほど」「なるほどですね」という返答は、マナー違反なのでしょうか。」という質問に対してマナー講師の金森たかこ氏が回答した内容が以下のとおり書かれています。
金森さん「『なるほど』は、相手の話に対する『同意』『納得』の感情の他、『知らなかったことを知ることができた』というような、相手の話が『理解できた』ということを伝える場合や純粋な相づちなどとして、さまざまなシーンで使われている言葉です。

相手に対する返答として、言葉自体は間違いではないものの、『相手の発言を評価した上で認める』ニュアンスが含まれるため、「上から目線」の印象を与えてしまう可能性があることも事実です。相手に与える印象が特に重要視されるビジネスシーンにおいては、相手によってはマイナスイメージを与えかねないため、慎重に使うべき言葉ではあるでしょう。
上から目線の印象を与えてしまう可能性を考え、そのような印象を与えないように気をつければ、目上の人に「なるほど」と言うと失礼にはならないと考えられます。

この記事に書かれていますが、「なるほど」に続き「よく理解できました。ありがとうございます」等、より具体的な言葉を添えて伝えると失礼にならないと考えられます。

幾つか記事を見てきましたが、目上の人に「なるほど」は必ず失礼になるとは限らないと思います。「なるほど」に限らず他の相槌でも使用頻度、使用場面、他の言葉との組み合わせ、話し方、表情、態度等によっては失礼になると思いますので、「なるほど」の使い方の問題だと思います。

ただし、各記事には「なるほど」は上から目線なニュアンスあると書かれていることが気になります。そのようなニュアンスがあると受け取る人はいるのでしょうが、どれくらいいるのか不明です。

また、多くの人は知っていたことかもしれませんが、私は「なるほど」についてネット上で話題になっているのを見て興味を持ち調べて、「なるほど」は上から目線なニュアンスがあると初めて知りました。

先に書いたように使用頻度、使用場面、他の言葉との組み合わせ、話し方、表情、態度等によっては「なるほど」は失礼だと感じますが、「なるほど」に上から目線なニュアンスあるとは思いませんので、「なるほど」と言われても特に失礼とは感じません。

なぜ目上の人に了解しましたは失礼というデマ情報が広がった? にて、目上の人には「了解しました」より「承知しました」の方が適切という考え方が普及した経緯について紹介しましたが、目上の人に「なるほど」は失礼という考え方も同じような経緯で広まったような気がします。

目上の人に「なるほど」は失礼という考え方は昔から当たり前のことであり多くの人が認識している可能性はありますので、断定はできません。何か新たな事実がわかったら追記します。(2018年9月27日時点)


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