Adobe RGB 対応液晶ディスプレイの必要性の判断の仕方 - クリエイターパソコン

最終更新日 2016年03月17日

Adobe RGB とは

Adobe RGB とは、色空間(カラースペース)の規格です。色空間の規格によって色域が決まってきます。色域は、表現できる色の範囲です。自然界には色が無限に存在しますが、人工的に表現できる色の範囲は有限であり、色域が広いほど表現できる色の範囲が広いです。

液晶ディスプレイに限らずデジタルカメラやプリンター等、人工的に色を表現している機器では、何らかの色空間に対応しています。動画や画像編集向けの液晶ディスプレイでは、Adobe RGB に対応している製品が多く見られます。

一般的な使用用途向けの液晶ディスプレイでは、IEC(国際電気標準会議)によって策定された色空間の国際規格 sRGB に対応している製品が主流です。

Adobe RGB は、Adobe Systems 社によって策定された色空間の規格であり、sRGB よりも色域が広い特長を持っています。Adobe RGB の方が色域が広いので、動画や画像編集では Adobe RGB 対応液晶ディスプレイを選ぶ方が良さそうに見えますが、色域の広さではなく、色域を統一させる、すなわち色空間を統一させるように選ぶ事が重要です。

色空間を統一させるとは

色空間を統一させるとは、液晶ディスプレイ以外に使用する機器の色空間に合わせるという事です。他人と動画や画像をやり取りする場合は、他人が使用する機器の色空間も関わってきます。

色空間を合わせないと、色の見え方が異なってきます。一見しただけでは分からない程度の違いですが、色の見え方を重視して動画や画像編集を行う場合は、わずかな色の違いが大きな問題になってきます。

例えば、sRGB に対応しているデジタルカメラで撮影した画像を、Adobe RGB に対応している液晶ディスプレイで見ると、色の見え方が異なります。色空間においては、色は複数の数値を組み合わせたデータで表されますが、色空間が変わると同じデータでも色が変わるからです。

色空間の規格には、sRGB と Adobe RGB 以外にもありますが、sRGB と Adobe RGB の間で色空間が変わると、以下のように色の見え方が変わってきます。

sRGB→Adobe RGB ・色が全体的に濃くなり、彩度が高くなる(色が鮮やかになる)
Adobe RGB→sRGB ・色が全体的に薄くなり、彩度が低くなる(色がくすむ)

色空間が変わっても、色域がほぼ同じであれば、色の見え方もほぼ同じになります。

例えば、ITU-R BT.709(Rec.709)と呼ばれる放送規格は、テレビ番組や DVD 映画等の多くの動画コンテンツで採用されており、正確には色空間の規格ではありませんが、他の色空間の規格の色域と比較する場合は、色空間の規格として扱われる場合があります。

ITU-R BT.709 の色域は、sRGB の色域とほぼ同じです。そのため、ITU-R BT.709 が採用された動画を、sRGB 対応の液晶ディスプレイで見れば、色の見え方はあまり変わらず、ほぼ同じになります。

Adobe RGB 対応液晶ディスプレイの必要性

Adobe RGB 対応の機器を使用する

デジタルカメラやプリンター等、Adobe RGB 対応の機器を使用するなら、Adobe RGB 対応液晶ディスプレイの必要性が高くなります。 ただし、液晶ディスプレイも含めて Adobe RGB に対応している機器は、sRGB にも対応している製品が多く、sRGB に設定して使用するなら Adobe RGB 対応液晶ディスプレイは必要ありません。Adobe RGB 対応液晶ディスプレイだと色の見え方が変わるため、そうなると問題がある場合は sRGB 対応液晶ディスプレイを選ぶ必要があります。

Adobe RGB に設定して使用する場合でも、色の見え方が多少変わっても問題なければ、Adobe RGB 対応液晶ディスプレイは必要ありません。

使用するデジタルカメラやプリンター等の
機器で使用する色空間
液晶ディスプレイの
色空間
sRGB sRGB 対応必須(※)
Adobe RGB Adobe RGB 対応必須(※)
(※)色の見え方が変わっても問題なければ、sRGB と Adobe RGB どちらでも良い

他人と動画や画像をやり取りする

クリエイティブな仕事等で、他人と動画や画像をやり取りするなら、色空間を合わせるように選ぶ必要があります。Adobe RGB で表示して編集を行う事を前提にするなら、Adobe RGB 対応液晶ディスプレイの必要性が高くなります。

特に色について話し合いを行いながら、色が変わってくる編集を行うなら、Adobe RGB 対応液晶ディスプレイは必須になります。お互いに色空間が異なる液晶ディスプレイで見ていては、色の見え方が異なりますので、色の見え方に関する認識が一致しません。

編集において前提となる色空間 液晶ディスプレイの色空間
sRGB sRGB 対応必須(※)
Adobe RGB Adobe RGB 対応必須(※)
(※)色の見え方が変わっても問題なければ、sRGB と Adobe RGB どちらでも良い

液晶ディスプレイの選び方

Adobe RGB 対応液晶ディスプレイが必要なら、外付け液晶ディスプレイを選ぶのが基本

液晶ディスプレイが内蔵されているノートパソコンや一体型デスクトップパソコンは、sRGB 対応液晶ディスプレイが搭載されている製品が主流です。Adobe RGB 対応液晶ディスプレイが搭載されている製品が発売された事がありましたが、需要が少ないせいか非常に少ないです。

そのため、Adobe RGB 対応液晶ディスプレイが必要な場合は、ノートパソコンや一体型デスクトップパソコンである必要がなければ、液晶ディスプレイと分離しているパソコンと Adobe RGB に対応している外付け液晶ディスプレイを選ぶのが基本です。

sRGB に対応しているノートパソコンや一体型デスクトップパソコンでも、Adobe RGB に対応している外付け液晶ディスプレイを接続して使用する手がありますが、液晶ディスプレイと分離しているパソコンを選ぶ方が良いです。その方がコストを抑えられます。

sRGB と Adobe RGB 両者の対応が必要なら

sRGB と Adobe RGB どちらか一方ではなく、両者に対応している液晶ディスプレイが必要になってくる場合は、sRGB と Adobe RGB 両者に対応している液晶ディスプレイを選ぶと良いです。

Adobe RGB に対応しているなら、sRGB にも対応している液晶ディスプレイが多いですが、念のため両者に対応しているか確認して選ぶと良いです。


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