冷房が効いていても室温28度だと生産性が落ちる?

最終更新日 2023年09月07日

冷房が効いていても室温28度だと生産性が落ちるのか

クールビズ導入でオフィスの室温を28度に設定しているところは多いと思いますが、室温28度だと暑くて仕事がはかどらないと感じている人は少なくないと思います。

室温を28度よりも下げることができれば、生産性が上がり仕事を早く終らせることができ、残業時間が発生していたなら早く帰ることができ、エアコンに限らず仕事で使う電力を消費するもの、例えば照明やパソコン等の使用時間が減り、結果として見れば室温を28度よりも下げる方が節電になると考えられます。

と言っても仕事の効率が上がっても早く帰れない場合もあり、例えば定時に帰ることは許されず一定時間以上の残業をしなければならない職場もあります。このような残業時間を減らしたくてもできない障害は別問題として考えるとすれば、室温を28度よりも下げることで生産性が上がるなら残業時間は減ると考えられます。

個人的には室温を28度よりも下げる方が生産性が上がると感じますが、あくまでも個人的に感じていることであり、仮に事実だとしても多くの人に当てはまらなければなりません。

一人のみであれば話は別ですが、一般的にオフィスでは多数の人が働いており、全体的に見て生産性が上がっているか見なければなりません。

オフィスの温度 「28度設定」の根拠は50年前の研究 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット) によると、あるコールセンターでは室温25度から室温28度に上がると生産性が6%落ちることがわかったそうです。
グラフは、田辺教授らが04年に行ったコールセンターでの調査の結果だ。約100人のオペレーターが扱った年間1万3169人分のコールデータを対象に、室内環境と生産性の関係を分析した。

結果からは、室温が上がると平均応答数が低下する、つまり生産性が下がることがわかった。25度から28度に上がると6%も生産性が低下した。
室温28度のオフィスで仕事の生産性は15%落ちる | 「疲れリセット」即効マニュアル | ダイヤモンド・オンライン には、実験内容については詳しく書かれていませんが、ある実験によると以下のとおり作業パフォーマンスが落ちることがわかったそうです。
28度のなかで8時間作業をすると、25度のなかで作業したときと比較して、最後の1時間では15%くらいパフォーマンスが落ちてしまうのです。
以上の調査や実験を参考にすると室温28度だと生産性が落ちるようですが、湿度に関する条件が書かれていません。室内の温度だけではなく湿度も仕事の生産性に影響すると考えられますので、湿度次第では室温28度でも仕事の生産性はそれほど変わらない結果が出るかもしれません。

しかし、湿度を下げると乾燥に悩まされる人が多く出てくる可能性があります。例えば目や肌、のどの乾燥に悩まされれば生産性が落ちると思います。

実際に調査してみないとわかりませんが、湿度を下げれば室温28度でも暑いと感じる人が減るとしても、乾燥による悪影響が大きくなり仕事の生産性が落ちるかもしれません。

仮に湿度を下げることにより室温28度でも生産性が落ちなくなるとしても、エアコンの除湿運転や除湿機を併用することにより電気代が上昇すれば、室温28度にする目的である節電効果がなくなってしまう可能性があります。

生産性を落とさないためには、湿度を下げることは考えずに室温を28度よりも下げることを考える方が良さそうです。


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