対応メインメモリー - マザーボードの選び方

最終更新日 2016年08月28日

対応メインメモリー種類の選び方

主なメインメモリー種類

パソコンで使われるメインメモリーには、幾つかの種類があります。以下は、主なメインメモリーの種類です。

DIMM Dual In-line Memory Module の略称です。主にデスクトップパソコンに搭載されます。
RIMM Rambus In-line Memory Module の略称です。DIMM と似ていますが、DIMM とは互換性がありません。
SO-DIMM Small Outline Dual In-line Memory Module の略称です。小型サイズなので本体サイズが小さいデスクトップパソコン、またはノートパソコンに搭載される事があります。
MicroDIMM SO-DIMM をさらに小型化したメモリーです。モバイルサイズのノートパソコンに搭載される事があります。

DIMM が主流

2015年6月16日時点では、DIMM に対応しているマザーボードが主流です。SO-DIMM に対応している小型マザーボードも見られます。

DIMM と SO-DIMM のメリットやデメリットは、SO-DIMM はサイズが小さいというメリットがある事くらいですので、DIMM と SO-DIMM どちらのメインメモリーを使う方が良いのか考えて、マザーボードを選ぶ必要はありません。

DIMM 対応マザーボードを選ぶのが基本ですが、サイズが小さい PC ケースに搭載するために小型マザーボードを選ぶなら、SO-DIMM 対応マザーボードが選択肢に入ってきます。

対応メインメモリー規格の選び方

主なメインメモリー規格

マザーボードは、対応メインメモリーの種類だけでなく、対応メインメモリー規格もあります。以下は主なメインメモリーの規格です。

メモリー規格 モジュール規格
(チップ規格)
動作クロック
周波数
(FSB)
データ
転送速度
SDRAM PC66 66MHz 0.5GB/s
PC100 100MHz 0.8GB/s
PC133 133MHz 1.1GB/s
DDR SDRAM PC1600 (DDR200) 200MHz 1.6GB/s
PC2100 (DDR266) 266MHz 2.1GB/s
PC2700 (DDR333) 333MHz 2.7GB/s
PC3200 (DDR400) 400MHz 3.2GB/s
DDR2 SDRAM PC2-3200 (DDR2-400) 400MHz 3.2GB/s
PC2-4300 (DDR2-533) 533MHz 4.3GB/s
PC2-5300 (DDR2-667) 667MHz 5.3GB/s
PC2-6400 (DDR2-800) 800MHz 6.4GB/s
DDR3 SDRAM PC3-6400 (DDR3-800) 800MHz 6.4GB/s
PC3-8500 (DDR3-1066) 1066MHz 8.5GB/s
PC3-10600 (DDR3-1333) 1333MHz 10.67GB/s
PC3-12800 (DDR3-1600) 1600MHz 12.8GB/s
PC3-14400 (DDR3-1800) 1800MHz 14.4GB/s
PC3-14900 (DDR3-1866) 1866MHz 14.9GB/s
PC3-16000 (DDR3-2000) 2000MHz 16GB/s
PC3-17000 (DDR3-2133) 2133MHz 17.06GB/s
PC3-19200 (DDR3-2400) 2400MHz 19.2GB/s
PC3-21300 (DDR3-2666) 2666MHz 21.3GB/s
DDR4 SDRAM PC4-17000(DDR4-2133) 2133MHz 17.06GB/s
PC4-19200(DDR4-2400) 2400MHz 19.2GB/s
PC4-21300(DDR4-2666) 2666MHz 21.3GB/s

DDR3 SDRAM が主流

2015年6月16日時点では、メモリー規格は DDR3 SDRAM に対応しているマザーボードが主流です。DDR4 SDRAM に対応しているマザーボードもあります。

DDR4 SDRAM の方が、データ転送速度が速いですが、DDR4 SDRAM のメインメモリーの価格は高く、DDR4 SDRAM に対応したマザーボードの価格も高めです。また、DDR4 SDRAM に対応した CPU も価格が高めです。

最高クラスの性能を持つパソコンにしたいなら、DDR4 SDRAM 対応マザーボードを選ぶ方が良いですが、DDR3 SDRAM 対応マザーボードを選ぶのが基本です。

モジュール規格(チップ規格)は、下位互換性がある

たいていのマザーボードは、対応しているメモリー規格の中の、複数のモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーに対応しています。

対応していないモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーは使えないとは限りません。モジュール規格(チップ規格)には下位互換性があるため、マザーボードが対応しているモジュール規格(チップ規格)よりも、動作クロック周波数が高い(データ転送速度が速い)方のモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーも使えます。

例えば、以下のメインメモリー規格に対応したマザーボードでは、PC3-6400(DDR3-800)のメインメモリーは使えません。PC3-14400(DDR3-1800)や PC3-16000(DDR3-2000)、PC3-17066(DDR3-2133)のメインメモリーは使えます。ただし、これらのメインメモリーを使うと、PC3-12800(DDR3-1600)の動作クロック周波数、データ転送速度で動作します。

マザーボード対応メインメモリー規格
メモリー規格 モジュール規格(チップ規格)
DDR3 SDRAM PC3-8500(DDR3-1066)
PC3-10600(DDR3-1333)
PC3-12800(DDR3-1600)

PC3-12800(DDR3-1600)が主流

モジュール規格(チップ規格)ごとに動作クロック周波数、データ転送速度を比較すると、結構差が見られますが、体感できるほどの性能差は出ません。

最高クラスの性能を持つパソコンにしたいなら、できるだけ動作クロック周波数、データ転送速度が高いモジュール規格(チップ規格)に対応しているマザーボードを選ぶ方が良いですが、そうでなければ主流のモジュール規格(チップ規格)に対応しているマザーボードを選ぶのが基本です。

2015年6月16日時点では、PC3-12800(DDR3-1600)と、下位となる PC3-10600(DDR3-1333)等に対応しているマザーボードが主流です。

DDR4 SDRAM 対応マザーボードを選ぶなら、PC4-17000(DDR4-2133)等に対応しているマザーボードが選択肢に入ってきます。

最大メインメモリー容量の選び方

マザーボードは、搭載可能なメインメモリーの容量に上限があります。その上限は、仕様にて最大メインメモリー容量を見ればわかります。最大メインメモリー容量を超えるようにメインメモリーを搭載しても、マザーボードは最大メインメモリー容量までしか認識しませんので、自分が使用したいメインメモリー容量を搭載可能なマザーボードを選ぶ必要があります。

例えば、最大メインメモリー容量 16GB のマザーボードにメインメモリーを容量 32GB 搭載しても、マザーボードは容量 16GB までしか認識しないため、使用可能な容量は 16GB となります。マザーボードによっては搭載メインメモリー容量が上限の最大メインメモリー容量を超えると、正常に動作しない場合があります。

たいていのマザーボードは、一般的な使用用途では必要ないほどの最大メインメモリー容量となっていますが、販売されているパソコンではあまり見られないような容量のメインメモリーを搭載するのであれば、最大メインメモリー容量を確認して選ぶ必要があります。

以下は、パソコンの使用用途を考慮したメインメモリー容量の目安です。

容量 特徴等
16GB ・容量 8GB では明らかに足りないなら選択の目安
8GB ・動画編集や画像編集、PC ゲーム等、負荷が大きい作業に使用するなら選択の目安
4GB ・日常用途やビジネス用途等、負荷が小さい作業に使用するなら選択の目安

2015年6月16日時点では、最大メインメモリー容量が 16GB 〜 32GB のマザーボードが主流です。一般的なパソコン使用用途では、最大メインメモリー容量は 16GB もあれば十分です。最大メインメモリー容量が 8GB のマザーボードも見られますが、メインメモリー容量が 8GB もあれば、動画編集や画像編集、PC ゲーム等、負荷が大きい作業に使用する場合でも十分です。

マルチチャンネルの選び方

主なマルチチャンネルの種類

マザーボードに複数のメインメモリーを搭載して組み合わせて動作させ、データ転送速度を向上させる事をマルチチャンネルと呼びます。複数のメインメモリーを搭載しても、組み合わせずに動作させる場合は、シングルチャンネルと呼びます。

マルチチャンネルは、組み合わせて動作させるメインメモリー枚数の違いで、複数の種類に分けられます。

種類 特徴
デュアルチャンネル ・2枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が2倍になる
トリプルチャンネル ・3枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が3倍になる
クアッドチャンネル ・4枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が4倍になる

マザーボードがマルチチャンネルに対応しているなら、仕様等に対応しているマルチチャンネルの種類が記載されています。あるマルチチャンネルの種類で必要なメインメモリー枚数を搭載できても、対応していなければ動作させる事はできません。

例えば、メモリスロットが4つあっても、クアッドチャンネルに対応してなければ、クアッドチャンネルで動作させる事はできません。

基本的に対応しているマルチチャンネルの種類の中で、組み合わせるメインメモリー枚数が最も多いマルチチャンネルの種類が仕様等に記載されていますが、それ以下の枚数を組み合わせるマルチチャンネルの種類にも対応しています。

対応種類  
トリプルチャンネル ・デュアルチャンネルにも対応
クアッドチャンネル ・トリプルチャンネルとデュアルチャンネルにも対応

デュアルチャンネル対応が主流

メインメモリーを特定のマルチチャンネルの種類で動作させるためには、マザーボードだけでなく CPU も関わり、2015年6月16日時点では CPU はデュアルチャンネルに対応している製品が主流のため、デュアルチャンネルに対応しているマザーボードが主流です。

性能が高い CPU がトリプルチャンネルやクアッドチャンネルに対応しているため、メインメモリーをトリプルチャンネルやクアッドチャンネルで動作させたい場合は、トリプルチャンネルやクアッドチャンネルに対応している CPU を使用する必要があり、その CPU を搭載可能なマザーボードを選ぶ必要があります。

シングルチャンネルでも十分

デュアルチャンネルでも、シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が2倍になり大幅に向上しますが、一般的なパソコン使用用途では、シングルチャンネルのデータ転送速度が原因で、体感できるほど性能が落ちる事はありません。

シングルチャンネルからデュアルチャンネル、さらにデータ転送速度が向上するトリプルチャンネルやクアッドチャンネルにしても、体感できるほど性能は向上しません。動画編集や画像編集、PC ゲーム等、負荷が大きい使用用途でも、体感できるほど性能は向上しません。

そのため、マザーボードが対応しているマルチチャンネルについては気にせず選んでも問題ありません。マルチチャンネルで動作させると体感できるほど性能が向上するソフトウェアを使用し、実際に性能向上させて使用したいのであれば、マルチチャンネルに対応しているマザーボードを選ぶ方が良いですが、マルチチャンネルに対応している CPU も必要となります。


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