マルチチャンネル - メインメモリーの選び方

最終更新日 2016年08月28日

マルチチャンネルとは

主なマルチチャンネルの種類

複数のメインメモリーを組み合わせて動作させて、データ転送速度を向上させる事を、マルチチャンネルと呼びます。複数のメインメモリーを搭載しても、それぞれ単独で動作させる事をシングルチャンネルと呼びます。

マルチチャンネルには、組み合わせるメインメモリー枚数に応じて以下の種類があります。

種類 特徴
デュアルチャンネル ・2枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が2倍になる
トリプルチャンネル ・3枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が3倍になる
クアッドチャンネル ・4枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が4倍になる

マザーボードのマルチチャンネル対応

メインメモリーをマルチチャンネルで動作せるためには、マザーボードがマルチチャンネルに対応している必要がありますが、全てのマルチチャンネルの種類に対応しているとは限りません。

例えば、メモリスロットが4つありメインメモリーを4枚搭載できるマザーボードでも、デュアルチャンネルのみ対応しているなら、トリプルチャンネルやクアッドチャンネルで動作させる事はできません。

マザーボードが複数のマルチチャンネルの種類に対応していても、使用するメインメモリー枚数が最も多いマルチチャンネルの種類に対応していると記載されている場合が多いですが、トリプルチャンネルに対応していれば、デュアルチャンネルにも対応しています。同様にクアッドチャンネルに対応していれば、トリプルチャンネルやデュアルチャンネルにも対応しています。

例えば、メモリスロットが4つありクアッドチャンネルに対応している場合、3枚のメインメモリーを搭載すればトリプルチャンネル、2枚のメインメモリーを搭載すればデュアルチャンネルで動作させる事ができます。

対応種類  
トリプルチャンネル ・デュアルチャンネルにも対応
クアッドチャンネル ・トリプルチャンネルとデュアルチャンネルにも対応

マルチチャンネルの必要性

メインメモリーをマルチチャンネルで動作させるとデータ転送速度が向上しますので、パソコンの性能を重視するならマルチチャンネルで動作させたいですが、劇的に性能アップを体感できるわけではありません。

メインメモリーは、技術進歩によってシングルチャンネル動作でもデータ転送速度が十分向上しましたし、一般的なパソコン使用用途において、マルチチャンネル動作によって向上したデータ転送速度を活かせる機会はあまりありません。

動画編集や画像編集、PC ゲーム等、メインメモリーへのデータ読み書きが大量に発生する使用用途であれば、マルチチャンネル動作によるデータ転送速度向上を活かせますが、体感できるほど性能は向上しません。

そのため、無理にマルチチャンネル動作させる必要はありませんが、もしマザーボードがマルチチャンネルに対応しており、複数のメインメモリーをそろえて使用するなら、マルチチャンネルで動作させるのがおすすめです。

マルチチャンネル動作可能なメインメモリーの組み合わせ条件

メインメモリーを複数枚そろえてマルチチャンネル動作させるためには、同一のメインメモリーをそろえるのが基本です。同一のメインメモリーとは、同じメーカーかつ同じ型番の製品です。

同一ではないメインメモリーをそろえても、仕様が同じならマルチチャンネルで動作する可能性が非常に高いです。また、一部の仕様が異なってもマルチチャンネルで動作する場合があります。

どこまで仕様が同じならマルチチャンネルで動作するかは、マザーボードによって決まってきますが、マザーボードのメーカーは、基本的にマルチチャンネルで動作せるためには同一のメインメモリーをそろえる事を組み合わせ条件としており、それ以外の組み合わせは動作保証外としています。恐らく、動作検証とサポートのコストが増大するためと思われます。

そのため、同一ではないメインメモリーをそろえても、マルチチャンネルで動作するかは実際に試してみないと分かりません。また、マルチチャンネルでは動作しても、動作が不安定、本来のデータ転送速度向上が得られない等のトラブルが発生する場合があります。

できる限り同一のメインメモリーをそろえる方が良いですが、同一ではないメインメモリーをそろえてマルチチャンネル動作させたい場合は、仕様が同じとなるように選ぶと良いです。

まず以下の組み合わせ条件を満たすなら、仕様が同じと見なせますので、マルチチャンネルで動作する可能性が非常に高いです。

条件 補足
メインメモリー容量が同じ ・メインメモリー全体の容量であり、メインメモリーにある全てのメモリチップの容量を足し合わせた容量がメインメモリー容量
メモリチップ容量が同じ ・メインメモリー表面に見える黒い長方形の部品がメモリチップ
・仕様に記載されてない場合が多いが、外観からメモリチップ数が分かれば、メインメモリー容量をメモリチップ数で割る事で導ける
メモリチップ実装面が同じ ・メモリチップが片面のみにある場合シングルサイド、両面にある場合ダブルサイドと呼ぶ
・仕様に記載されてない場合が多いが、外観からシングルサイドかダブルサイドか分かる
ランクが同じ ・基本的にシングルサイドならシングルランク、ダブルサイドならデュアルランク
・仕様に記載されてない場合が多い
・一般的なパソコン向けに販売されているメインメモリーは、たいていシングルランク
モジュール規格(チップ規格)が同じ ・モジュール規格が同じなら必ずチップ規格も同じであり、逆も成り立つ
CAS レイテンシ、メモリータイミングが同じ ・メモリータイミングは仕様に記載されてない場合が多い
Unbuffered か Registered で統一 ・一般的なパソコン向けに販売されているメインメモリーは、たいてい Unbuffered
EEC 非対応か ECC 対応で統一 ・一般的なパソコン向けに販売されているメインメモリーは、たいてい ECC 非対応

上記の組み合わせ条件を満たしていても、仕様には表れてこない違いが影響し、マルチチャンネルで動作しない場合があります。その場合の原因特定は困難です。

また、上記の組み合わせ条件の中で、モジュール規格(チップ規格)と CAS レイテンシ、メモリータイミングは異なっても、マルチチャンネルで動作する可能性が高いです。

その理由は、モジュール規格(チップ規格)には下位互換性があり、動作クロック周波数が低い(データ転送速度が遅い)方に合わせられて動作でき、同様にCAS レイテンシとメモリータイミングも遅い方に合わせられて動作できるため、実質仕様が同じと見なせるようにできるからです。

複数枚セットで販売されているメインメモリー

同一のメインメモリー、すなわち同じメーカーかつ同じ型番の製品であっても、仕様では見えにくい違いがある場合があります。メインメモリーに限りませんが、PC パーツは製造時期によって部品が変わったりして、仕様が全く同じではない場合があります。

マルチチャンネルで動作しなくなるほど仕様が変わる事はまずありませんが、マルチチャンネルで動作しても、動作が不安定、データ転送速度の向上が若干落ちる等のトラブルが発生する場合があります。

そのため、同一のメインメモリーを新規に複数購入するなら、複数枚セットで販売されているメインメモリーを選ぶのがおすすめです。ここで言う複数枚セットとは、ショップが独自に複数枚まとめてセット販売しているメインメモリーではありません。メインメモリーのメーカーが複数枚セットにしているメインメモリーです。

2枚セットや4枚セットが見られますが、主にマルチチャンネル動作させたいユーザー向けに販売されていますので、仕様は全く同じです。


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