Bluetooth - デスクトップパソコンの選び方

最終更新日 2016年12月27日

Bluetooth とは

Bluetooth は、他のパソコン等の機器や、周辺機器と無線通信するために利用します。無線 LAN(Wi-Fi)も無線通信するために使われますが、Bluetooth とは異なります。

Bluetooth と無線 LAN には様々な違いがありますが、Bluetooth は無線 LAN よりも消費電力が低いのが大きな特徴です。消費電力を抑えるため、最大通信速度が遅く、最大通信距離が短いですが、これらのデメリットが問題にならない機器で利用されます。

例えば、キーボードやマウスは、やり取りするデータ量が小さく、デスクトップパソコンの近くで使用するものなので、最大通信速度が遅く、最大通信距離が短くても問題になりません。また、Bluetooth なら消費電力が低いですので、バッテリー、または電池が長持ちします。

Bluetooth の選び方

無理に Bluetooth 搭載モデルを選ぶ必要はない

デスクトップパソコンにとって Bluetooth は必須ではありませんので、Bluetooth が不要であれば Bluetooth 非搭載モデルを選んでも問題ありません。

デスクトップパソコンでは、Bluetooth アダプターと呼ばれる周辺機器を接続すれば、Bluetooth を利用できるため、Bluetooth が必要であっても無理に Bluetooth 搭載モデルを選ぶ必要はありません。

Bluetooth アダプターの接続インターフェースは USB が主流であり、デスクトップパソコンに接続する場合は USB 端子を1つ使用します。そのため、USB 端子が少ない小型デスクトップパソコンを選ぶなら、Bluetooth 搭載モデルを選ぶのがおすすめですが、USB 端子が少ない小型デスクトップパソコンでは、たいていのモデルに Bluetooth が搭載されています。

以下は、デスクトップパソコンの各タイプにおける、Bluetooth の搭載状況です。

タワー型 ・Bluetooth 搭載モデルは少ない
省スペース型 ・Bluetooth 搭載モデルは少ない
キューブ型 ・Bluetooth 搭載モデルは少ない
一体型 ・Bluetooth 搭載モデルは多い
コンパクト型 ・Bluetooth 搭載モデルは多い
スティック型 ・Bluetooth 非搭載モデルは個人的な経験上見た事ない

タワー型、省スペース型、キューブ型は、Bluetooth 搭載モデルが少ないので、Bluetooth が必要な場合は Bluetooth アダプターを別途用意して使う事を前提にして選ぶ方が良いです。

一体型、コンパクト型は、Bluetooth 搭載モデルが多いですが、Bluetooth が必要だが選びたいモデルが Bluetooth 非搭載だった場合、Bluetooth 搭載モデルにはこだわらず、Bluetooth アダプターを別途用意して使う事にして Bluetooth 非搭載モデルを選ぶ方が良いです。

スティック型は、個人的な経験上では Bluetooth 搭載モデルしか見た事ありません。スティック型は、USB 端子数が少なく、キーボードやマウスは Bluetooth 接続で使う方が良いため、スティック型に Bluetooth 非搭載モデルが出る事はないと思われます。

Bluetooth アダプターとの競合

Bluetooth が必要であり、かつ選びたい Bluetooth 搭載モデルの Bluetooth の規格、最大通信速度、プロファイル、最大通信距離が、自分が望むものと一致しない場合、Bluetooth アダプターを別途用意して使う事にして、選びたいモデルを選ぶ方が良いです。

Bluetooth 搭載モデルにこだわると、Bluetooth に対して望むものによっては、選択肢に入れられる Bluetooth 搭載モデルが少数になってしまいます。

もし Bluetooth 搭載モデルにて、搭載されている Bluetooth をオフ(無効)にできない場合、Bluetooth アダプターと競合してしまい正常に動作しなくなってしまう恐れがありますが、Bluetooth をオフにできないモデルは個人的な経験上見た事ありません。

Bluetooth の規格の選び方

主な Bluetooth 規格

Bluetooth には規格があり、規格に新しいバージョンが登場するごとに、仕様に新機能や新技術等が追加されます。2016年3月15日時点では、Bluetooth 規格には以下のバージョンがあります。

バージョン 主な仕様変更内容
1.1 ・1.0b が初期バージョンであり、次のバージョンが 1.0b+CE だが、バージョン 1.1 から本格的に Bluetooth が普及した
・最大通信速度は 1Mbps
1.2 ・Bluetooth と同じ周波数帯(2.4GHz 帯)を使用する無線 LAN との干渉を低減する機能が追加
2.0 ・最大通信速度を 3Mbps へ向上させる通信方式 EDR(Enhanced Data Rate)が追加
・EDR はオプションのため、Bluetooth 2.0 以降に対応した機器であっても EDR が実装されているとは限らない
2.1 ・ペアリングに必要な作業が簡略化
・バッテリー動作時間の延長等につながる消費電力を抑える機能 Sniff Subrating が追加
3.0 ・最大通信速度を 24Mbps へ向上させる通信方式 HS(High Speed)が追加
・HS はオプションのため、Bluetooth 3.0 以降に対応した機器であっても HS が実装されているとは限らない
・電力管理機能が強化され、消費電力が低下
4.0 ・大幅に消費電力を抑える通信方式 LE(Low Energy)が追加
4.1 ・Bluetooth と同じ周波数帯(2.4GHz 帯)を使用するモバイル端末向け通信サービスとの干渉を低減する機能が追加
・通信方式 LE のデータ転送が効率化
・自動再接続機能が追加
・通信方式 LE にて直接インターネット接続できる機能が追加
・通信方式 LE でもホストとクライアント同時動作できる機能が追加

上記の主な仕様変更内容に追加された機能や技術等を記載しましたが、一部の機能や技術等は、実装が必須とはなっていません。例えば、Bluetooth が搭載されているデスクトップパソコンが、Bluetooth 3.0 に対応している場合、Bluetooth 3.0 で仕様に追加された HS が実装されているとは限りません。

デスクトップパソコンでは、対応している Bluetooth 規格のバージョンが同じであれば、実装されている機能や技術等にあまり違いはありませんので、実装の違いについて気にする必要性は低いです。選びたい Bluetooth 搭載モデルの実装内容に不満があれば、Bluetooth アダプターを使う事にして、そのモデルを選ぶと良いです。

Bluetooth 4.0 以上が選択の目安

デスクトップパソコンでは、比較的新しい Bluetooth 搭載モデルなら、Bluetooth 4.0、または Bluetooth 4.1 に対応しています。(2016年3月15日時点)

Bluetooth 4.0 から通信方式 LE が追加され大きく変わりましたので、Bluetooth 4.0 以上に対応しているモデルを選ぶのがおすすめです。Bluetooth アダプターを使う手がありますので、Bluetooth 3.0 以下に対応しているモデルでも選んで問題ありません。

デスクトップパソコンにとっては、Bluetooth 4.0 と Bluetooth 4.1 に大きな違いはないため、Bluetooth 4.1 にこだわる必要はありません。

Bluetooth 規格の互換性を考慮した選び方

Bluetooth で通信する機器同士との間で Bluetooth 規格のバージョンが異なる場合、互換性があるのか気になるところですが、Bluetooth では実装されている通信方式の組み合わせで互換性があるか判断する必要があります。その理由は、仕様に含まれている通信方式が実装されているとは限らないからです。

以下は、Bluetooth 規格の各バージョンで、仕様に含まれる通信方式です。BR(Basic Rate)は、Bluetooth にとって基本的な通信方式です。

バージョン 仕様に含まれる通信方式
Bluetooth 1.1 BR
Bluetooth 2.0〜2.1 BR、EDR
Bluetooth 3.0 BR、EDR、HS
Bluetooth 4.0〜4.1 BR、EDR、HS、LE

上記の通信方式の中で、BR、EDR、HS の間には互換性があります。これらの通信方式と LE の間には互換性がありません。これを踏まえて、A:Bluetooth 搭載機器AとB:Bluetooth 搭載機器Bとの組み合わせで、各通信方式で通信しようとする場合の互換性をまとめると、以下の表のようになります。

A\B 1.1, 1.2
(BR)
2.0, 2.1
(BR, EDR)
3.0, 4.0, 4.1
(BR, EDR, HS)
4.0, 4.1
(LE)
1.1,1.2
(BR)
×
2.0, 2.1
(BR, EDR)
×
3.0, 4.0, 4.1
(BR, EDR, HS)
×
4.0, 4.1
(LE)
× × ×
(※)○:互換性あり、×:互換性なし

デスクトップパソコンでは、Bluetooth 搭載モデルであれば BR は必ず実装されていると判断して問題ありません。EDR と HS は、実装されているとは限りません。

Bluetooth 4.0 以上に対応しているなら、LE も必ず実装されていると判断して問題ありません。Bluetooth では、Bluetooth 4.0 以上に対応する場合、LE の実装は必須とはなっておりませんが、LE の重要性は高いため、Bluetooth 4.0 以上に対応しているのに LE が実装されていないモデルが出てくるとは考えにくいです。

また、Bluetooth では、Bluetooth 4.0 以上に対応する場合、LE のみ実装し他の通信方式は実装しない事が認められていますが、低消費電力である必要性が高い機器、すなわち電池や小容量バッテリーで動作する機器において、LE のみ実装モデルが見られます。デスクトップパソコンでは、低消費電力である必要性は低いため、LE のみ実装モデルは見られません。

対応バージョン 必ず実装されている 実装されているかはモデルによる
Bluetooth 1.1 BR -
Bluetooth 2.0〜2.1 BR EDR
Bluetooth 3.0 BR EDR、HS
Bluetooth 4.0〜4.1 BR、LE EDR、HS

デスクトップパソコンでは、Bluetooth 3.0 以下に対応しているモデルだと、LE のみ実装されている機器とは互換性がなく通信できません。LE のみ実装されている機器を使う予定であれば、Bluetooth 4.0 以上に対応しているモデルを選ぶ必要がありますが、Bluetooth アダプターを使う手もありますので、Bluetooth 3.0 以下に対応しているモデルを選んでも問題ありません。

最大通信速度の選び方

Bluetooth は、低消費電力を実現するため最大通信速度が遅くなっています。Bluetooth は、通信速度の速さを求めるものではありませんが、ある程度の通信速度は必要です。

Bluetooth の最大通信速度は、実装されている通信方式によって決まります。通信方式には、BR(Basic Rate)、EDR(Enhanced Data Rate)、HS(High Speed)、LE(Low Energy)がありますが、それぞれの最大通信速度は以下のとおりです。

通信方式 最大通信速度
BR(Basic Rate) 1Mbps
EDR(Enhanced Data Rate) 3Mbps
HS(High Speed) 24Mbps
LE(Low Energy) 1Mbps

用途によりますが、最大通信速度は 3Mbps は欲しいです。デスクトップパソコンでは、イヤホンやヘッドフォン、スピーカーと Bluetooth 接続して使われる事が多いですが、十分な音質を実現するためには最大通信速度が 1Mbps では足りないからです。

最大通信速度 3Mbps を出すには EDR が実装されている必要がありますが、比較的新しい Bluetooth 搭載モデルなら EDR が実装されています。

HS が実装されていれば、最大通信速度は 24Mbps になりますが、HS が実装されていないモデルは多いです。恐らく、HS によって最大通信速度 24Mbps で通信すると、消費電力の大きさが無線 LAN 使用時に近くなってしまい、Bluetooth の低消費電力というメリットが薄れてしまうからと思われます。

デスクトップパソコンは、電源コンセントからの電力供給で動作しますので、あまり消費電力の大きさについて気にする必要はありませんが、HS の最大通信速度 24Mbps を活かす Bluetooth 機器は少なく HS の必要性は低いため、HS が実装されていないモデルが多いと思われます。

Bluetooth のプロファイルの選び方

主なプロファイル

Bluetooth で通信する機器同士では、両者共に同じプロファイルに対応している必要があります。プロファイルとは、Bluetooth での通信時におけるデータ送受信の仕方を定義したものであり、各用途ごとにプロファイルが存在します。

例えば、プロファイル HID は、マウスやキーボード等の操作を行うために必要なプロファイルであり、HID に対応しているマウスやキーボードをデスクトップパソコンに Bluetooth 接続して使いたい場合、デスクトップパソコンも HID に対応している必要があります。

以下は、主なプロファイルです。

プロファイル 用途
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile) ヘッドフォンやイヤホン等に音声を伝送する
aptX ヘッドフォンやイヤホン等に音声を伝送する(音質が向上、音声の遅延が低減しており、エラー回復機能が追加されている)
AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile) AV機能のリモコン機能を制御する
BPP(Basic Printing Profile) 携帯電話等からプリンターへ印刷データを転送し、印刷機能を制御する
BIP(Basic Image Profile) 機器に対し、画像を転送する
DIP(Device ID Profile) デバイスの認識等のために必要なデバイス固有の情報を提供する
DUN(Dial-up Networking Profile) 携帯電話や PHS を経由してインターネットにダイヤルアップ接続する
FAX(FAX Profile) FAX を送信する
FMP(Find Me Profile) 見つからない機器の場所を特定するために、アラームやバイブレーションを鳴らす
FTP(File Transfer Profile) パソコン同士でデータを転送する
GAP(Generic Access Profile) 機器に対し、認識、接続の確立や認証、暗号化を行う
GATT(Generic Attribute Profile) 各プロファイルで通信仕様は異なるが、基本となる共通化した通信仕様で通信する
主に通信方式 LE を実装する機器で使われる
GAVDP(Generic Audio/Video Distribution Profile) AV機器に対し、音声や動画を伝送する
GOEP(Generic Object Exchange Profile) 機器に対し、データを転送する
HCRP(Hardcopy Cable Replacement Profile) プリンターに印刷データを転送する
HDP(Health Device Profile) 医療機器や健康管理機器等のヘルス機器と接続し、データを転送する
HFP(Hands Free Profile) ヘッドセットでハンズフリー通話を行う(音声の送受信だけでなく通話の発着信機能の制御も行う)
HID(Human Interface Device Profile) マウスやキーボード等の操作を行う
HOGP(HID Over GATT Profile) マウスやキーボード等と消費電力を抑えて接続し操作を行う
HSP(Headset Profile) ヘッドセットと音声を送受信する
LAP(LAN Access Profile) Bluetooth を使用して LAN を構築する
MAP(Message Access Profile) 機器間でメッセージを送受信する
OPP(Object Push Profile) 携帯電話同士で、データを転送する
PAN(Personal Area Networking Profile) 複数のパソコン間でネットワーク環境を構築する
PBAP(Phone Book Access Profile) 携帯電話等へ電話帳のデータを転送する
PXP(Promoxity Profile) 通信相手となる機器との距離を測定する
SDAP(Service Discovery Application Profile ) 通信相手となる機器が提供する機能を検索する
SPP(Serial Port Profile) パソコン間で仮想シリアルポートを作成し、シリアル接続する
SYNC(Synchronization Profile) パソコンや携帯電話等との間で、スケジュール帳や電話帳のデータ転送を行い自動的に同期する
TIP(Time Profile) 時刻、時間帯のデータを転送する

デスクトップパソコンでは、Bluetooth が搭載されているモデルなら、多くのプロファイルに対応していますが、モデルによって対応プロファイルに差が見られます。使われる事が多いプロファイルには対応していますので、対応しているプロファイルを確認せずに選んでも後に困る可能性は低いですが、既に必要なプロファイルが決まっている場合は、対応しているか確認して選ぶと良いです。

必要なプロファイルに対応している Bluetooth 搭載モデルを必ずしも選ぶ必要はなく、Bluetooth アダプターを使う事にすれば、必要なプロファイルに対応していない Bluetooth 搭載モデルを選ぶ事ができます。

デスクトップパソコンの対応プロファイルは分かりにくい

デスクトップパソコンでは、Bluetooth が搭載されているモデルなのに、仕様に対応プロファイルが記載されていない場合が結構あります。その場合は、インターネット等で調べるか、メーカーやショップに問い合わせる必要があります。

最大通信距離の選び方

Bluetooth は電波が到達する距離内でないと通信できなくなります。Bluetooth の最大通信距離は、Class(クラス)によって決まります。以下は、各 Class の最大通信距離です。

Class 最大通信距離
Class1 100m
Class2 10m
Class3 1m

Bluetooth で通信する機器同士で、お互いの対応 Class が異なる場合は、最大通信距離は短い方となります。例えば、デスクトップパソコンが Class1、マウスが Class2 であれば、最大通信距離は Class2 の方の 10m になります。

デスクトップパソコンでは、Class1 か Class2 に対応しているモデルが見られます。Class3 対応、すなわち最大通信距離が 1m では不便なため、Class3 に対応しているモデルはありません。

デスクトップパソコン本体から 10m 以内に Bluetooth 機器がある状態にして使うなら、Class2 対応で十分です。Bluetooth 機器をデスクトップパソコンから 10m より離して使う事があるなら、Class1 に対応しているモデルを選ぶ必要があります。

例えば、デスクトップパソコンに Class1 に対応したイヤホンを接続し、デスクトップパソコンから 10m より離れた状態でも音楽等をイヤホンで聴きたい場合は、Class1 に対応しているモデルが必要です。

Class1 に対応している条件で選びたいモデルが見つからなかった場合、Class1 に対応している Bluetooth アダプターを使う方法があります。そうするなら、Class1 に対応しているモデルを選ぶ必要はありません。


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