SSD - ノートパソコンの選び方

最終更新日 2017年03月18日

SSD の種類の選び方

主な SSD の種類

SSD は、フラッシュメモリーを応用した記憶媒体ですが、幾つかの種類が存在します。

SSD と言えば、ノートパソコンやデスクトップパソコンのドライブベイに搭載するものを指しますが、mSATA SSD や M.2 SSD と呼ばれるものもあります。mSATA SSD や M.2 SSD は SSD の一種ですが、ここではドライブベイに搭載する SSD と区別します。

mSATA SSD や M.2 SSD は、薄くて小さい拡張カードの形状をしており、ドライブベイではなくマザーボードの専用スロットに挿し込んで搭載し、ドライブベイが不要なため、内部スペースが狭いノートパソコンに適しています。

SSD ・ドライブベイに搭載
・マザーボードとは、Serial ATA で接続
mSATA SSD ・mSATA スロットに搭載
・マザーボードとは、Mini Serial ATA で接続
M.2 SSD ・M.2 スロットに搭載
・マザーボードとは、M.2 で接続

最速クラスのデータ読み書き速度を求めるなら、M.2 SSD

2015年7月8日時点では、ノートパソコンに搭載されている SSD の種類は、SSD が主流です。mSATA SSD は廃れてきており、ノートパソコンでは見られなくなってきています。M.2 SSD は、主に小型ノートパソコンでよく見られます。

ノートパソコン全体で見ると、SSD が主流であり選択肢があまり無いため、SSD の種類について気にして選ぶ必要性は低いですが、データ読み書き速度を重視するなら、M.2 SSD がおすすめになってきます。

その理由は、データ読み書き速度を速くするためには、接続方式によって決まるデータ転送速度の速さが関係してきますが、M.2 SSD の接続方式のデータ転送速度が速く、普及し始めているからです。

詳しくは、以下の接続方式の選び方にて記載しますが、M.2 SSD の接続方式では、Serial ATA よりもデータ転送速度が速いインターフェース PCI Express の転送技術を採用しています。

SSD にも、インターフェース PCI Express の転送技術を採用した Serial ATA Express がありますが、Serial ATA Express の普及はしていくか微妙ですので、SSD の接続方式は実質 Serial ATA のみです。mSATA SSD の接続方式は、Serial ATA のみです。

つまり、データ読み書き速度を重視するなら、Serial ATA Express 接続の SSD か M.2 SSD が必要になってきますが、実質 M.2 SSD が必要で、M.2 SSD が搭載されたノートパソコンが選択の目安になります。

最速クラスのデータ読み書き速度を求めないなら、Serial ATA 接続の SSD で十分

いずれは、M.2 SSD が主流になるかもしれませんが、Serial ATA 接続の SSD でも十分データ読み書き速度は速いです。

パソコンの技術進歩によって CPU の性能が随分と底上げされ、一般的な使用用途では高性能 CPU を選んでも性能を持て余すようになってきていますが、SSD でもデータ読み書き速度に関して同様な状況になってきていますので、データ読み書き速度を重視しないなら、Serial ATA 接続の SSD でも十分です。

SSD 容量の選び方

SSD の容量は小さめ

HDD 搭載ノートパソコンだと、1TB を超える HDD 容量を搭載するノートパソコンが珍しくありませんが、SSD 搭載ノートパソコンは全体的に SSD 容量は小さめです。

HDD のような大容量を実現する事は不可能ではありませんが、容量あたりの価格が高い SSD で大容量にすると、ノートパソコン本体価格がかなり向上し、価格面の印象が悪くなるため、SSD 容量は小さめの傾向が強いと思われます。

SSD 容量が小さいノートパソコンでも BTO カスタマイズに対応していれば、SSD 容量を変更できる場合があります。ただし、容量あたりの価格が高い SSD の容量を増やすと、かなり価格が上がりますので予算に注意が必要です。

選択の目安となる SSD 容量

以下は、2015年2月11日時点にて選択の目安となる SSD 容量です。今後 SSD の低価格化がさらに進めば、選択の目安となる SSD 容量は増えます。

容量 特徴等
512GB ・動画や音楽、画像ファイル等、容量が大きいデータを多く保存したいのであれば選択の目安
・価格が高くなるため十分な予算が必要
256GB ・価格と容量のバランスが取れており、標準的な選択の目安
128GB ・容量不足になる可能性が高いため推奨はできない
・価格は安くできるため予算を少しでも抑えたいなら選択の目安

適切な SSD 容量は使用用途によりますが、256GB もあれば十分です。動画や画像等の容量が大きいデータを大量に保存する使い方だと、足りなくなる恐れがありますが、足りなくなっても外付けストレージ等を活用する手があります。

価格が安いノートパソコンには、128GB にも満たない 64GB や 32 GB も見られますが、容量不足になる可能性がますます高まるため、おすすめはできません。ただし、外付けストレージやクラウドストレージ等を大いに活用する使い方であれば、容量が小さくても問題ありません。

SSD の接続方式の選び方

SSD の主な接続方式

ノートパソコン内部では、マザーボードと SSD が接続されていますが、その接続方式によってデータ転送速度が決まってきます。また、SSD の種類によって接続に使われる接続方式が異なります。

SSD では、Serial ATA が主流です。Serial ATA には複数の規格があり、 「内蔵 SSD の選び方」掲載の Serial ATA の規格一覧 にて掲載しています。

SSD はデータ読み書き速度が速く、Serial ATA 3.0 Gbps ではデータ転送速度が不足し、本来のデータ読み書き速度が発揮できないため、Serial ATA 6.0 Gbps が望ましいです。

そのため、SSD のデータ読み書き速度の速さを重視するなら、Serial ATA 6.0 Gbps を選ぶ必要があります。

技術進歩によって SSD のデータ読み書き速度がさらに向上したため、Serial ATA 6.0 Gbps のデータ転送速度でも足りなくなってきています。

その解決ができるよう Serial ATA Express が登場しました。Serial ATA Express は、Serial ATA の一種ですが、Serial ATA と互換性を持ち、Serial ATA 1.5 Gbps 〜 Serial ATA 6.0 Gbps に加えて、ビデオカード等の接続に使われる拡張スロットで見られるインターフェース PCI Express も利用できます。

PCI Express は、Serial ATA 6.0 Gbps よりも速いデータ転送速度を実現していたので、PCI Express のデータ転送技術を Serial ATA に取り込んで誕生したのが Serial ATA Express です。

Serial ATA Express の規格については、 「内蔵 SSD の選び方」掲載の Serial ATA Express の規格一覧 に掲載しています。

Serial ATA から Serial ATA Express へ移行していくと思われましたが、Serial ATA Express は普及していません。Serial ATA Express で SSD を接続しているノートパソコンはありません。

一方で、同様に PCI Express のデータ転送技術を取り入れて誕生した M.2 もあり、M.2 が普及する兆しを見せていますが、広く普及しているとは言えません。また、U.2 で接続する SSD が普及する可能性があり、Serial ATA Express が普及する可能性はゼロだと思われます。

mSATA SSD の接続方式の選び方

mSATA SSD の主な接続方式

以下は、mSATA SSD の主な接続方式です。mSATA SSD は、Serial ATA の一種 Mini Serial ATA で接続されますが、Mini Serial ATA は SSD の接続で使われる Serial ATA のコネクター部分を小型化したようなものであり、内部のデータ転送技術は Serial ATA と同じのため、Serial ATA と同じインターフェース規格名が存在します。

規格名
(通称)
よく使われる呼び方 データ
転送速度
Serial ATA 3.0 Gbps
(Ultra SATA/3000)
Serial ATA II
S-ATA2
Serial ATA 300
3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps
(Ultra SATA/6000)
Serial ATA III
S-ATA3
Serial ATA 600
6.0 Gbps

上記のインターフェース規格名だけでは、SSD と mSATA SSD どちらなのか分かりづらいですが、mSATA SSD が搭載されていれば分かりやすいよう仕様には SSD ではなく mSATA SSD と記載されています。

mSATA SSD では、Serial ATA 1.5 Gbps は存在しませんが、Serial ATA 1.5 Gbps の後継 Serial ATA 3.0 Gbps が登場してから Mini Serial ATA が作られたためです。

SSD の場合と同様にデータ読み書き速度の速さを重視するなら、Serial ATA 6.0 Gbps を選ぶ必要がありますが、Serial ATA 6.0 Gbps のデータ転送速度でも不足するようになってきています。

M.2 SSD の接続方式の選び方

M.2 には複数の規格が存在し、規格によりデータ転送速度が異なります。M.2 の規格は、 「内蔵 SSD の選び方」掲載のM.2 の規格一覧 にて掲載しています。

最速クラスのデータ読み書き速度を求めないなら、Serial ATA で十分

ノートパソコンに M.2 SSD が搭載されていて Serial ATA 6.0 Gbps で接続されているなら、略して Serial ATA のみと記載されている場合が多いです。また、M.2 Serial ATA SSD という表記も見られます。

この場合、期待できる M.2 SSD のデータ読み書き速度は、Serial ATA 6.0 Gbps 接続のドライブベイ搭載 SSD や mSATA SSD と同程度となります。

これでも十分データ読み書き速度は速く、最速クラスのデータ読み書き速度を求めないなら Serial ATA 6.0 Gbps 接続の M.2 SSD で十分です。

最速クラスのデータ読み書き速度を求めるなら、PCI Express

ノートパソコンに M.2 SSD が搭載されていて、PCI Express 2.0 か PCI Express 3.0 で接続されているなら、略して PCI Express のみ仕様に記載されている場合が多く、M.2 PCI Express SSD という表記も見られます。しかし、PCI Express の規格やレーン数までは記載されていない場合が多いです。

ノートパソコンでは、key M(Socket 3)の方が主流であり、規格は PCI Express 2.0、レーン数は4で接続となる M.2 SSD である可能性が高いです。

最速クラスのデータ読み書き速度を求めるなら、規格は PCI Express 3.0、レーン数は4で接続となる M.2 SSD 搭載ノートパソコンを選びたいですが、ノートパソコンのマザーボードの M.2 スロットも M.2 SSD も、規格は PCI Express 2.0、レーン数は4が主流ですので、規格は PCI Express 2.0、レーン数は4で接続となる M.2 SSD が選択の目安となります。


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