パソコンの選び方と買い方

グラフィックス - ゲームパソコンの選び方

最終更新日 2018年03月05日

PC ゲームに向いているのは専用ビデオチップ

PC ゲームは、グラフィックス性能の高さが最も重要になってきますが、グラフィックス性能の高さはビデオチップによって決まります。

PC ゲーム用にパソコンを選ぶときは、ビデオチップの選択に一番気をつけたいところです。ビデオチップの性能が不十分だと PC ゲームを快適にプレイできません。

ビデオチップは、大まかにチップセット内蔵(オンボード)ビデオチップ、CPU 統合ビデオチップ、専用ビデオチップに分けることができます。

それぞれの違いは、 チップセット内蔵(オンボード)、CPU統合、専用ビデオチップの違い にて記載しています。

グラフィックス処理にチップセット内蔵を使うパソコンは時代遅れとなり見られなくなったため、グラフィックス処理に CPU 統合ビデオチップか専用ビデオチップを使うパソコンを選ぶことになりますが、PC ゲームに向いているのは、専用ビデオチップです。

チップセット内蔵ビデオチップや CPU 統合ビデオチップでも PC ゲームをプレイできますが、グラフィックス性能が低いため PC ゲームには向いていません。

CPU 統合ビデオチップも技術進歩によって随分とグラフィックス性能が向上しましたが、まだまだ専用ビデオチップよりもグラフィックス性能が大きく劣ります。

負荷が小さい PC ゲームであれば CPU 統合ビデオチップのグラフィックス性能で十分であり快適にプレイできますが、負荷が大きい PC ゲームでは専用ビデオチップでないと快適にプレイできません。

専用ビデオチップのメーカー NVIDIA、AMD どちらも PC ゲームに向いている

専用ビデオチップのメーカーには、NVIDIA 社と AMD 社があります。専用ビデオチップのメーカーは他にもありますが、業務での特殊用途向けであり、個人が使うパソコンでは PC ゲームに限らず他の用途でも、NVIDIA 社と AMD 社どちらかを選ぶことになります。

NVIDIA 社と AMD 社は競合しており、PC ゲームで高いグラフィックス性能を発揮する専用ビデオチップを積極的に開発していますが、NVIDIA 社の方がシェアが大きいため、NVIDIA 社の専用ビデオチップ搭載パソコンが多いです。また、NVIDIA 社の方が性能の高さに優れた専用ビデオチップが多くそろっています。(2017年4月18日時点)

PC ゲームにとっては、グラフィックス性能の高さが十分であれば、どちらのメーカーの専用ビデオチップでも正常に快適にプレイできますので、どちらのメーカーを選んでも問題ありません。

一方のメーカーを推奨している PC ゲームをプレイする場合

自分がプレイしたい PC ゲームの開発メーカーが、一方のメーカーのビデオチップを推奨しているのであれば、そのメーカーを選ぶのがおすすめです。

推奨はしていない方のメーカーでも問題なくプレイできる可能性が高いですが、PC ゲームではビデオチップとの相性が問題になりやすく、少しでも相性問題が起きるリスクを減らした方が良いからです。

PC ゲームの開発メーカーが推奨しているメーカーの専用ビデオチップであれば、徹底的に動作検証しているはずですので、相性問題が起きる可能性は非常に低くなります。

多くの人は、PC ゲーム用に選んだパソコンを、複数の PC ゲームのプレイに使うと思われます。NVIDIA を推奨している PC ゲームや AMD を推奨している PC ゲームもプレイするなら、最悪両者のメーカーの専用ビデオチップを用意する必要があります。

専用ビデオチップのメーカーを変える必要が出てくる可能性を考慮してパソコンを選ぶなら、タワー型デスクトップパソコン等、ビデオカード搭載可能なパソコンを選ぶのがおすすめです。専用ビデオチップを交換するなら、ビデオカードを交換すれば良いため簡単です。

PC ゲームに向いているのは、GeForce と Radeon

NVIDIA 社のビデオチップには多数の製品がありますが、GeForce というブランドが付いている製品が PC ゲームに向いています。Quadro というブランドもありますが、Quadro は動画・画像編集向けです。

AMD 社には、Radeon というブランドが付いている製品が PC ゲームに向いています。FirePro というブランドもありますが、FirePro は動画・画像編集向けです。

GeForce と Radeon 以外のブランドのビデオチップでも、基本的に PC ゲームをプレイできますが、PC ゲームは GeForce と Radeon に合わせて作られているため、GeForce と Radeon 以外を選ぶメリットはなく、デメリットになります。

例えば、Quadro や FirePro を PC ゲームに使うと、ビデオチップが持つ本来のグラフィックス性能を発揮することはなく、コストに見合ったグラフィックス性能が出ません。

Quadro や FirePro の方が合う PC ゲームもありますが、例外的です。そのような PC ゲームだけにパソコンを使うなら、Quadro や FirePro を選ぶ方が良いですが、たいていの PC ゲームに適している GeForce か Radeon を選ぶのがおすすめです。

ビデオチップが PC ゲームで発揮する性能はベンチマークを参考にする

ビデオチップにも CPU と似たようにコア数やクロック周波数等により性能が決まってきますが、これらビデオチップの仕様から性能を比較することは難しいです。そのせいかビデオチップの性能が重要になってくるゲームパソコンでも、ビデオチップの仕様についてほとんど書かれていないことが多いです。

仮にビデオチップの仕様が詳しくわかっても性能を比較することは難しいですので、ベンチマークを参考にすると良いです。ベンチマークを参考にすれば、ビデオチップの仕様を参考にせずに性能を比較できます。特に参考になるのが、PC ゲーム専用ベンチマークです。

多くの PC ゲームには専用ベンチマークがあり、ビデオチップが PC ゲームを快適にプレイできる性能を発揮するのか調べることができます。よほどマイナーな PC ゲームでなければ、PC ゲーム専用ベンチマークによる性能評価の結果が様々なウェブサイトにて公表されていますので、どのビデオチップを選べば PC ゲームを快適にプレイできるのか簡単にわかります。

ベンチマークによってビデオチップの性能を評価する方法が違いますので、特定の PC ゲーム専用ベンチマークだけを参考にすると偏った見方となります。PC ゲーム専用ではないベンチマークも参考にすると良いです。PC ゲーム専用ではないベンチマークでは、3DMark や PassMark が有名です。

PC ゲームに向いている GeForce と Radeon のグラフィックス性能比較

専用ビデオチップには、デスクトップパソコン向けとモバイルパソコン向けがあります。デスクトップパソコン向け専用ビデオチップはビデオカードに実装されます。PC ゲーム用にビデオカード搭載パソコンを選ぶなら、デスクトップパソコン向け専用ビデオチップを選ぶことになります。

モバイルパソコン向け専用ビデオチップは、マザーボードに実装されます。ノートパソコン等、PC ゲーム用にビデオカードを搭載できない専用ビデオチップ搭載パソコンを選ぶなら、モバイルパソコン向け専用ビデオチップを選ぶことになります。

デスクトップパソコン向け専用ビデオチップ

NVIDIA 社と AMD 社それぞれの比較的新しいデスクトップパソコン向け専用ビデオチップをグラフィックス性能が高い順に並べると、以下の表のようになります。

各項目の見方等については、 NVIDIA GeForceデスクトップGPU性能比較早見表 に記載しています。

製品 PassMark
Score
PassMark
Ratio
シリーズ 発売年
GeForce GTX 1080 Ti 13762 100% GeForce 10 2016年
NVIDIA TITAN Xp 13461 97% GeForce 10 2016年
NVIDIA TITAN X 13030 94% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1070 Ti 12325 89% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1080 12160 88% GeForce 10 2016年
Radeon RX Vega 64 11730 85% Radeon RX Vega 2017年
GeForce GTX 980 Ti 11326 82% GeForce 900 2014年
Radeon RX Vega 56 11300 82% Radeon RX Vega 2017年
GeForce GTX 1070 11069 80% GeForce 10 2016年
GeForce GTX Titan X 10695 77% GeForce 900 2014年
GeForce GTX 980 9579 69% GeForce 900 2014年
GeForce GTX 1060 6GB 8854 64% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1060 3GB 8802 63% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 970 8576 62% GeForce 900 2014年
Radeon RX 580 8286 60% Radeon 500 2017年
Radeon RX 480 8114 58% Radeon 400 2016年
Radeon RX 470 7488 54% Radeon 400 2016年
Radeon RX 570 6754 49% Radeon 500 2017年
GeForce GTX 1050 Ti 5819 42% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 960 5804 42% GeForce 900 2014年
GeForce GTX 950 5203 37% GeForce 900 2014年
Radeon RX 560 4506 32% Radeon 500 2017年
GeForce GTX 1050 4458 32% GeForce 10 2016年
Radeon RX 460 4331 31% Radeon 400 2016年
Radeon RX 550 3507 25% Radeon 500 2017年
GeForce GT 1030 2286 16% GeForce 10 2016年
Radeon R7 450 2162 15% Radeon 400 2016年
Radeon RX 540 1690 12% Radeon 500 2017年
Radeon R7 430 1405 10% Radeon 400 2016年
Radeon 530 1091 7% Radeon 500 2017年
Radeon R5 430 1002 7% Radeon 400 2016年
Radeon 520 706 5% Radeon 500 2017年

モバイルパソコン向け専用ビデオチップにも当てはまることですが、グラフィックス性能勝負では NVIDIA 社の方が優勢となっており、グラフィックス性能が高い専用ビデオチップに強いです。

このような状況のため、メーカーやショップブランドの PC ゲーム向けパソコンは、NVIDIA 社の専用ビデオチップ搭載モデルばかりです。もちろん自分にとってグラフィックス性能が十分であれば、AMD 社の専用ビデオチップ搭載モデルを選んでも問題ありません。

モバイルパソコン向け専用ビデオチップ

NVIDIA 社と AMD 社それぞれの比較的新しいモバイルパソコン向け専用ビデオチップをグラフィックス性能が高い順に並べると、以下の表のようになります。

製品 PassMark
Score
PassMark
Ratio
シリーズ 発売年
GeForce GTX 1080 12160 88% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1070 11069 80% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1080 with Max-Q Design 10779 78% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 980 9579 69% GeForce 900M 2014年
GeForce GTX 1060 8854 64% GeForce 10 2016年
Radeon RX 580 8286 60% Radeon 500 2017年
GeForce GTX 1070 with Max-Q Design 7601 55% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1060 with Max-Q Design 6893 50% GeForce 10 2016年
Radeon RX 570 6754 49% Radeon 500 2017年
GeForce GTX 1050 Ti 5819 42% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 980M 5790 42% GeForce 900M 2014年
Radeon RX 560 4506 32% Radeon 500 2017年
GeForce GTX 1050 4458 32% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 970M 3965 28% GeForce 900M 2014年
Radeon R9 M470X 3593 26% Radeon M400 2016年
Radeon RX 550 3507 25% Radeon 500 2017年
GeForce GTX 965M 3073 22% GeForce 900M 2014年
Radeon R9 M470 2117 15% Radeon M400 2016年
GeForce GTX 960M 2112 15% GeForce 900M 2014年
GeForce MX150 1990 14% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 950M 1765 12% GeForce 900M 2014年
Radeon RX 540 1690 12% Radeon 500 2017年
GeForce 945M 1496 10% GeForce 900M 2014年
Radeon R7 M465 1306 9% Radeon M400 2016年
GeForce 940MX 1270 9% GeForce 900M 2014年
GeForce 930MX 1143 8% GeForce 900M 2014年
Radeon 530 1091 7% Radeon 500 2017年
Radeon R7 M445 1047 7% Radeon M400 2016年
GeForce 920MX 1015 7% GeForce 900M 2014年
GeForce 940M 966 7% GeForce 900M 2014年
GeForce 930M 924 6% GeForce 900M 2014年
Radeon R7 M440 912 6% Radeon M400 2016年
Radeon R7 M460 838 6% Radeon M400 2016年
GeForce 920M 724 5% GeForce 900M 2014年
Radeon 520 706 5% Radeon 500 2017年
Radeon R5 M430 638 4% Radeon M400 2016年
GeForce 910M 475 3% GeForce 900M 2014年

モバイルパソコン向け専用ビデオチップは、サイズを小さくし消費電力と発熱量を抑える必要があるため、デスクトップパソコン向け専用ビデオチップと比べるとグラフィックス性能が低いものでしたが、技術進歩によりデスクトップパソコン向け専用ビデオチップをほぼそのままノートパソコン等に搭載できるようになったため、モバイルパソコン向け専用ビデオチップのグラフィックス性能が向上しています。

PC ゲームのために専用ビデオチップを選ぶ場合に選択の目安となる製品

デスクトップパソコン向け専用ビデオチップにもモバイルパソコン向け専用ビデオチップにも様々な製品があります。どの製品を選べば良いのかはプレイする PC ゲームによって決まってきます。

ここでは個別の PC ゲームではなく、ゲーム推奨モデルに見られるような主な PC ゲームを快適にプレイしたい場合に選択の目安となる製品を記載します。(2018年1月31日時点)

PCゲーム用パソコンはどれくらいの性能が必要なのか にて詳しく記載していますが、解像度はフルHD(1920×1080)、画質設定を最も負荷がかかる設定にする条件で PC ゲームをプレイするなら、GeForce GTX 1070 を選べば PC ゲームを快適にプレイできないことはそうそうありません。

画質設定は標準的な負荷がかかる設定で良いなら GeForce GTX 1060、画質設定は最も低い負荷がかかる設定で良いなら GeForce GTX 1050 が選択の目安です。

解像度は4K(3840×2160)、画質設定を最も負荷がかかる設定にする条件だと、GeForce GTX 1080 Ti でも快適にプレイできない PC ゲームが結構あります。画質設定を落とすか、それが嫌なら SLI または CrossFireX を利用して複数の専用ビデオチップを搭載するパソコンを選ぶ必要があります。

画質設定を最も低い負荷がかかる設定で良いとしても、GeForce GTX 1080 や GeForce GTX 1070 Ti が選択の目安です。

PC ゲームのために製品名に TITAN を含む製品を選ぶとコストパフォーマンスが悪い

NVIDIA 社のデスクトップパソコン向け専用ビデオチップには、製品名に TITAN が含まれる製品があります。上記のデスクトップパソコン向け専用ビデオチップをグラフィックス性能が高い順に並べた表では、TITAN のグラフィックス性能は高いことがわかります。しかし、TITAN のビデオカードの価格と、それ以外のビデオカードの価格を見ると、TITAN は価格の割にグラフィックス性能が低いことがわかります。

その理由は、PassMark に限らず一般的にベンチマークソフトウェアは PC ゲーム等の一般的なグラフィックス処理における性能で評価しているためです。

TITAN は、GPU コンピューティング(倍精度浮動小数点演算)性能に特化しており、その性能で評価すれば TITAN の性能はもっと高く評価されます。

PC ゲームでは倍精度浮動小数点はまず使われないため、GPU コンピューティングにおける性能について気にする必要はありません。PC ゲーム等の一般的なグラフィックス処理における性能が重要です。

PC ゲームで SLI や CrossFireX 動作可能なパソコンが必要であれば選ぶ

専用ビデオチップは、複数組み合わせて動作させることができます。NVIDIA 社の専用ビデオチップでは SLI、AMD 社の専用ビデオチップでは CrossFireX と呼ばれる技術を利用して動作させます。

SLI や CrossFireX に対応している PC ゲームであれば、グラフィックス性能が向上します。専用ビデオチップが2つになれば、グラフィックス性能が2倍になりそうですが、実際は良くて1.5倍程度です。どのくらいグラフィックス性能が向上するかは、PC ゲームによって異なります。

デスクトップパソコン向け専用ビデオチップはビデオカードに実装されていますので、SLI や CrossFireX 動作させるなら複数枚のビデオカードを搭載することになりますが、デスクトップパソコン向け専用ビデオチップが2つ実装されているビデオカードもあり、そのようなビデオカードなら1枚搭載することで SLI や CrossFireX 動作させることになります。

モバイルパソコン向け専用ビデオチップで SLI や CrossFireX 動作させるなら、マザーボードに複数のモバイルパソコン向け専用ビデオチップを実装することになります。

複数の専用ビデオチップを搭載し、SLI や CrossFireX 動作可能なパソコンがありますが、PC ゲーム用にパソコンを選ぶなら基本的に SLI や CrossFireX 動作可能なパソコンを選ぶ必要性は低いです。

技術進歩により専用ビデオチップのグラフィックス性能が随分と向上しているため、SLI や CrossFireX 動作しないパソコン、すなわち専用ビデオチップが1つ搭載されているパソコンのグラフィックス性能で十分です。

PC ゲームによっては、解像度や画質を最も負荷がかかる設定にすると、SLI や CrossFireX 動作によるグラフィックス性能が必要になってきますが、自分にとって明らかに必要であれば選ぶと良いです。特に必要でなければ、SLI や CrossFireX 動作可能なパソコンを選ぶ必要はありません。

ちなみに、PC ゲームが SLI や CrossFireX に対応していなければ、SLI や CrossFireX 動作可能なパソコンでプレイしても、1つの専用ビデオチップ搭載時のグラフィックス性能と同じか、それよりも1割くらい低下することがあります。さらに正常にプレイできないトラブルが発生することもあります。


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