パソコンの選び方と買い方

テレビパソコンの選び方

最終更新日 2014年09月12日

テレビパソコンとは

テレビパソコンは衰退気味

テレビパソコンとは、テレビ番組を録画したり視聴できるパソコンのことです。一時期は、各メーカーのほぼ全ての機種にテレビ機能が搭載されるほど、テレビパソコンがブームになりましたが、最近は、テレビ機能を搭載した機種は少なくなりました。これは、消費者がテレビ機能がなく、その分安いパソコンを求めた結果なのかもしれません。また、テレビ離れが進んだ事も原因の一つとして考えられます。

地上アナログ放送から地上デジタル放送へ

地上アナログ放送が終わり、 地上デジタル放送へ移行したため、最近の新しいテレビパソコンは、地上デジタル放送に対応しています。地上デジタル放送をパソコンで視聴したり、録画するには、著作権保護されたデータを扱うため、HDCP に対応したビデオ機能やディスプレイが必要です。また、地上アナログ放送と比べ、パソコンに要求するスペック(CPU やメインメモリ容量など)が高いです。地上デジタル放送に対応したパソコンを選ぶときは、既に地デジが正常に見られるようになっているので、これらの心配はありませんが、外付け地デジチューナー等を増設して、パソコンで地上デジタル放送が見られるようにする場合は注意が必要です。

完成されたテレビパソコンは、トラブル発生のリスクが少ない

テレビ機能が無いパソコンに、内蔵型のテレビチューナー、または外付けテレビチューナーを増設すれば、テレビ機能を付けられますが、トラブル無くテレビパソコンに変わるとは限りません。正常にテレビ番組は視聴できますが、録画予約機能が正常に動かない等の、細かいトラブルが起きる可能性があります。また、相性問題により、全くテレビ機能が使えない場合もあります。

一方で、既にメーカーの手によって完成されたテレビパソコンなら、そのようなトラブルはありませんし、仮に何かトラブルが起きたとしても、メーカーのサポートを受ける事によって解決する事ができます。よって、テレビパソコンを購入するなら、既に完成されたテレビパソコンがおすすめです。既に持っているパソコン、またはテレビ機能無しのパソコンを購入して、テレビチューナーを増設してテレビ機能をつけるという手もありますが、パソコンのスタンバイモード、または休止モードからの予約録画のための起動等の設定が上手くいかないことも結構ありますので、はじめからテレビパソコンとして仕上がったテレビパソコンを購入する方が安心です。

TV チューナー

受信可能な放送を調べる

テレビパソコンを選ぶときは、TV チューナーについて確認する事が非常に重要です。どのような TV チューナーが搭載されているかで、受信可能な放送が決まります。

地上、BS、110度CSデジタル放送が受信可能な TV チューナーが搭載されている事が多いですが、地上デジタル放送のみ受信可能な TV チューナーのみ搭載している場合もありますので、自分が希望する放送が受信可能な TV チューナーが搭載されているのか、よく確認する必要があります。

同時録画、裏番組録画ができると便利

TV チューナー数が複数あると、複数の番組を録画できたりします。例えば、TV チューナが2つ搭載されていれば、2つの番組を同時録画できたり、録画している番組とは別の番組を視聴することができます。価格が高くなりますが、 TV チューナーを2つ以上搭載したダブルチューナーである製品がおすすめです。やはり裏番組が録画できないと不便です。

TV 録画形式

録画形式は複数ある

テレビ番組を録画する際は、できるだけ高画質で録画したいものですが、画質が高いほどデータ量が多くなってしまいます。そのため、画質は劣化してでも、できるだけデータ量を抑えて録画したい方もいます。そのため、テレビパソコンでは、幾つかの録画形式を用意しています。1つの録画形式では不便なのでまずないです。たいていは、少なくとも高画質、標準、長時間の3つの録画形式が用意されています。3つより多く録画形式を用意しているテレビパソコンもあります。

メーカーによって異なる

テレビパソコンのメーカーによって、録画形式の呼び方は異なります。また、たとえ録画形式の呼び方が同じでも、全く同じ画質とは限りません。それは、メーカーによって、録画形式に採用している規格が異なったりするからです。また、たとえ録画形式に採用している規格が同じでも、録画形式を分ける画質の基準が異なります。

実際に録画して観てみないとわからない

各メーカーで録画形式に標準化された規格を採用し、規格でのビットレート等を公開していれば、メーカーをまたいで各録画形式の画質の違いを比較できます。しかし、実際は録画して比較してみないと画質の違いはわからないものです。それは、メーカー独自の技術が採用された、TV 機能に関わる PC パーツの違いも画質に影響するからです。そのため、同じ標準化された規格を採用し、規格でのビットレート等の数値が全く一緒でも、メーカーが異なれば画質は異なります。

ハイビジョン録画形式

地上デジタル放送等のハイビジョン放送番組を、ハイビジョン画質のまま録画したいのであれば、ハイビジョン画質のまま録画できる形式があるのか確認する必要があります。地上デジタル放送番組の録画が始まり、その録画に対応したパソコンが出た頃は、ハイビジョン画質のままではない独自の録画形式が用意されているテレビパソコンが結構ありましたが、最近の新しいテレビパソコンであれば、大半がハイビジョン画質のまま録画できます。録画形式の呼び方はメーカーによって異なりますが、ハイビジョン画質のまま録画ができるのであれば、パソコンの仕様等にハイビジョン画質のまま録画ができる旨が書かれているはずです。

TV 録画可能時間

ハードディスク容量が多いほど長い

録画した TV 番組は、ハードディスクに記録されます。ハードディスクの容量が多いほど、記録できるデータ量が増えますので、結果的に TV 録画可能時間が長くなります。ハードディスクの大容量化と低価格化により、どのパソコンにも大容量ハードディスクが搭載されているものです。そのため、どのモデルを選んでも、十分な TV 録画可能時間があります。

もし、TV 録画可能時間が足りないと感じ、BTO 対応モデルでハードディスク容量アップが選択できるなら、しておくと良いです。購入後に足りなくなっても外付けハードディスクを追加して購入し、TV 録画可能時間を増やす手もあります。

画質重視での TV 録画可能時間を目安に

テレビパソコンは、たいてい幾つかの TV 録画形式がありますので、各録画形式での TV 録画可能時間が仕様等に記載されているものです。画質が高い TV 録画形式ほど多くのデータ量を必要としてハードディスクへのデータ記録量が増えますので、TV 録画可能時間は短くなります。TV 録画可能時間が長くなるように画質が低い TV 録画形式を利用しようと考えて、その場合の TV 録画可能時間を見て十分かどうか判断してしまうかもしれませんが、画質が低い TV 録画形式だと、アニメでは耐えられるかもしれませんが、ドラマ等の実写映像では画質が悪すぎると感じやすいです。

地上デジタル放送等の高画質番組が観られるようになった今、画質重視の TV 録画形式を利用した方が良いので、最低でも標準的な画質となる TV 録画形式での TV 録画可能時間を目安にして、十分足りるか判断しておくのが無難です。

TV 関連付属ソフトウェア

実際に使ってみないとわからない

TV 録画番組の管理や録画予約、保存した番組の整理等は、付属する専用ソフトウェアを利用します。ソフトウェアの内容は、メーカーによって違いますので、どれが良いかの判断は実際に使ってみないとできません。

幾ら録画機能や画質が優れていも、専用ソフトウェアがだめでは元も子もないので、各メーカーが威信をかけて作っています。特に国内大手メーカーのテレビパソコンに付属するソフトウェアは、長年の開発実績があるため、良くできており完成度が高いです。

TV 関連の付属ソフトウェアの使いやすさも重視するなら、国内大手メーカーのテレビパソコンに絞るのも手です。

確認しておくべきパソコンの機能、性能

CPU の性能とメインメモリー容量

テレビで録画した映像をコンバート(ファイル形式の変換など)処理するなど、動画関連の処理はパソコンに高負荷がかかりますので、高性能な CPU と大容量メインメモリーが搭載されていれば、処理速度の向上に期待できます。またテレビを見ながら他のソフトも起動して使いたい場合も、ハイスペック CPU と大容量メインメモリーがあれば、快適な動作環境を得る事ができます。

特に地上デジタル放送対応モデルの場合、ハイスペックが要求されますので、機種によってはあまり性能の高くない CPU を選べず、メインメモリーの容量も〜以上と固定される場合があります。ただ、最近は CPU の性能が底上げされ、価格が安いモデルに搭載されている CPU でも十分なほどです。また、メインメモリーの価格が随分と下がったため、あらかじめ十分なメインメモリー容量を搭載しているモデルが多いです。

そのため、テレビパソコンとして販売されているモデルであれば、テレビ機能を使うにあたって支障をきたすほど、CPU の性能が低かったりメインメモリーの容量が少ない事はありません。

BTO カスタマイズで CPU の性能アップやメインメモリー容量アップが可能であっても、無理に行う必要はないです。

ストレージ

ストレージは、パソコンのデータを保存するために必要な PC パーツで、従来は HDD が使われてきましたが、SSD を使うモデルが増えてきています。SSD は、HDD と比べてデータの読み込み、書き込み速度が速いという大きな特徴を持っており、パソコンの性能アップに大きく貢献してくれますが、容量あたりの価格が高いというデメリットがあります。

このデメリットにより、SSD のみ搭載モデルだと、SSD 容量多くすると非常に価格が高くなります。価格を抑えるために SSD 容量を抑えると、TV 録画可能時間が短くなってしまいます。

パソコンの性能アップも重視したいところですが、HDD のデータの読み込み、書き込み速度も十分速いため、テレビパソコンを選ぶなら HDD 搭載モデルがおすすめです。

録画した番組のデータを保存するための領域である HDD の容量は多いに越したことはありません。動画ファイルは非常に多くの HDD 容量を必要とします。少なくとも 250GB は欲しいですが、最近はハードディスクの大容量化が進んだため、この容量は軽く超えられるはずです。

ノートパソコンは構造上どうしても HDD 容量に限界があります。そのときは小まめに BD や DVD に保存したり外付け HDD ドライブを使用すると良いです。

光学ドライブ

テレビ番組を録画し続けそのデータを消さない限り HDD はすぐいっぱいになってしまいます。よって DVD や BD 等に録画したデータを書き込み保存する必要があります。地上デジタル放送対応モデルの場合ハイビジョン画質のまま保存したいところですので、ブルーレイディスクドライブがおすすめです。

外部接続インターフェース

ビデオ機器からの映像データ等をパソコンに取り込みたい、またはパソコンのテレビ映像を別のテレビ等に出力したい場合は、映像入出力端子を確認する必要があります。

ただし、映像入出力端子が付いていても、映像データを取り込んだり、テレビ映像を出力できるとは限りませんので注意が必要です。

専用のソフトウェア、ハードウェアが対応していれば可能となりますが、地上デジタル放送をはじめ、外部機器との映像データのやり取りには、著作権が関連する制約が付いてくるせいか、あまり対応していない事が多いです。

例えば、HDMI 入力端子等の映像入力端子が付いていても、外部からの映像を液晶モニターに表示するだけとなっている事が多いです。D 端子や HDMI 端子等の外部出力端子が付いていれば、テレビ映像を他のテレビ等に出力できる事がありますが、モデルによってはできない場合もありますので、選ぶときは仕様等をよく確認する必要があります。

液晶モニター

パソコン用液晶モニターは、テレビ視聴には向いていない

地上デジタル放送等のテレビ映像を綺麗に観るには、液晶モニターの性能が大切です。液晶モニターは、液晶テレビと似ているようですが、元々パソコン用の画面を映すための機器ですので、テレビ映像を観るのに向いていません。これは、液晶モニターと液晶テレビは、それぞれ使用目的に合わせて作られていますので、仕方のないことです。

もちろん画質にこだわらなければ、十分綺麗に観られると言えますが、世に普及している一般的な液晶テレビ並みの画質が欲しければ、それなりの価格の液晶モニターを用意する必要があります。

特に比較的安価なパソコン用の液晶モニターはテレビを映すのにあまり向いていません。なるべく性能がいい液晶モニターが欲しいです。少なくとも同サイズで1番安いような液晶モニターは避けたいです。

国内メーカーのテレビパソコンだと、テレビ映像も綺麗に観られるような液晶モニターが付属している事が多いですので、液晶モニターにもこだわりたいのであれば、国内メーカーに注目してみましょう。

地上デジタル放送を見るには、HDCP に対応したディスプレイが必要

地上デジタル放送は、著作権を保護するために、データが暗号化されているため、その暗号化されたデータを受け取る液晶モニター等の外部ディスプレイは、暗号化したデータを受けとる事に対応していなくてはなりません。そのような外部ディスプレイは、HDCP に対応していると言い、もし HDCP に対応していなければ、地上デジタル放送が映りません。

よって、パソコン本体と分離した外部ディスプレイにて、地上デジタル放送を映したい場合は、HDCP に対応した外部ディスプレイが必要です。

地上デジタル放送対応のテレビパソコンが、液晶モニターとセットになって販売されているのであれば、その液晶モニターは、HDCP に対応しているでしょうが、別途で液晶モニターを購入する場合は、HDCP に対応しているか確認する必要があります。

また、ノートパソコンや、液晶モニターとパソコン本体が一体になったデスクトップパソコン一体型は、ディスプレイが内部接続となっているため、HDCP に対応している必要はありません。

テレビパソコンの使い方を考えた選び方

もしテレビパソコンを、テレビ番組の視聴や録画のためだけにテレビパソコンを購入するなら、薄型テレビとDVD/HDDレコーダーの検討もしてみると良いかもしれません。しかし、テレビパソコンはパソコンの操作に慣れるのが少し大変ですが、動画の編集作業が楽だったり高度な編集作業ができたり、パソコンの特性を活かして様々な便利な機能が使えます。これらは実際にテレビパソコンを使ってみると気づいてくることが多いと思います。

もし家族全員で使用する目的で、家族が集まる自宅のリビングなどにテレビパソコンを設置すると考えているのなら、できるだけ上位モデルのテレビパソコンを選びたいです。やはり2番組同時録画や裏番組の録画、高画質な液晶モニターがあったほうが便利です。

おすすめのメーカー、ショップ

昔は、テレビパソコンを主力製品として販売するところが多かったですが、最近はテレビパソコンの人気が下火になり、テレビパソコンの存在が目立たなくなってきました。それでも、昔同様テレビパソコンに定評があるのは、大手国内メーカーのテレビパソコンです。

大手国内メーカー直販ショップに限定されますが、以下のショップでは完成度の高いテレビパソコンを販売しており、ソフトも初心者に簡単に使えるように完成度が高くて使いやすいのでおすすめです。

ショップ 特徴
NEC Direct NEC は、国内トップクラスのシェアを持ち、初心者も使いやすいモデルがそろう国内パソコンメーカーです。テレビパソコンは、デスクトップパソコン一体型、比較的大型サイズのノートパソコンに限られます。NEC の直販ショップでは、お得なキャンペーンが実施されていることが多く、人気が非常に高いです。
富士通直販 WEB MART 富士通は、国内トップクラスのシェアを持つ国内パソコンメーカーです。大画面ディスプレイが付属したモデルから、省スペース性に優れたモデルまで販売しています。エンターテイメント機能が充実したモデルがそろい、価格は高いですが、高性能モデルはテレビ機能をはじめ、充実した機能を満載しています。
TOSHIBA 東芝は、ノートパソコンだけに限れば国内トップクラスのシェアを持つ国内パソコンメーカーです。東芝も液晶テレビ、ブルーレイディスクレコーダーのメーカーでもありますので、これらの技術も活かしたテレビ機能を搭載するモデルがあります。





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