バックアップとは?頻度の決め方、方法の選び方

最終更新日 2018年03月23日

バックアップとは

パソコンに保存されているデータは、もう少し詳しく言うとパソコンに搭載されているストレージに保存されています。データが保存されているストレージとは別の場所にも保存しておくことをバックアップと呼びます。

同じストレージ内の別の場所へ保存しておくこともバックアップと言えなくもないですが、バックアップしておけばストレージが故障してもデータを失わずに済むことが重要ですので、ここではバックアップとは言わないとします。

例えば、ストレージをパーティション分割しCドライブとDドライブに分け、CドライブのデータをDドライブにも保存しても同じストレージに保存となりますのでバックアップとは言えません。

・バックアップとはデータを保存しているストレージとは別の場所にも保存しておくこと

バックアップをしておく必要はあるのか

ストレージは簡単に故障するものではありませんので、バックアップをしておく必要はなさそうですが、万が一故障しデータが失われると困りますのでバックアップしておく方が良いです。

ノートパソコンやタブレット PC を外に持ち出したところ紛失や盗難でデータを失ってしまう可能性があり、自宅のみに設置するとしても盗難のリスクがあり、火災等によりパソコンを失う可能性もあります。これらの事態に備えるためにもバックアップしておくと良いです。

バックアップのやり方によっては、ファイルを履歴管理しファイルの変更や削除前の状態に戻せますので、何らかのミスでファイルを失わないようにしておけます。

・ストレージの故障、パソコンの紛失や盗難等の事態に備えてバックアップしておく方が良い
・ファイルの履歴管理も兼ねてバックアップしておけばファイルを元に戻せるので便利

どのデータをバックアップしておけば良いのか

ストレージの故障等が原因で失っても良いデータならバックアップしておく必要はなく、失っては困るデータならバックアップの対象にしなければなりません。

ストレージが故障しても復旧のため OS やソフトウェアのインストールをしたくなければ、ストレージ全体をバックアップしておく必要があります。どのデータをバックアップしておけば良いのか迷って決められない場合でも、ストレージを丸ごとバックアップしておくと良いです。

バックアップ方法によりますが、ストレージ全体のバックアップは時間がかかり、ストレージ先に必要な容量が大きくなります。これらが問題になるなら、ストレージ全体のバックアップはやらずに、失いたくないデータのみバックアップ対象にすると良いです。

・失うと困るデータをバックアップ対象にする
・復旧のことも考えるならストレージ全体をバックアップする
・バックアップ対象にするデータを決められないならストレージ全体をバックアップしておく

どれくらいの頻度でバックアップをしておけば良いのか

ストレージが故障した場合、取り戻せるのは最後にバックアップしておいたデータです。どれくらいの期間分のデータを失っても良いのか考えてバックアップの頻度を決めると良いです。

例えば、最後にバックアップしてから1日の間に新規作成したデータや編集したデータを失っても我慢できるなら、パソコンを使っていない時間帯でも選び毎日バックアップすると良いです。

バックアップしてから次にバックアップするまでの期間を短くするほどデータ損失のダメージが小さくなりますが、バックアップ方法、バックアップ先、バックアップ対象データによっては期間を短くするのは難しい場合があります。

例えば、ストレージ全体のデータを一から外付けストレージにバックアップする場合、容量によりますが数時間はかかるものですので、ある程度の時間を空ける必要があります。一度ストレージ全体をバックアップしてからは差分だけバックアップするなら、あまり時間がかからなくなります。

・どれくらい前のデータを取り戻せれば許容できるのか考えてバックアップ頻度を決める

どこにバックアップしておくと良いのか

バックアップ先として使われるものには、外付けストレージ、内蔵ストレージ、光ディスクメディアの CD、DVD、BD、メモリーカード、USB メモリー、オンラインストレージ等があります。どれも一長一短がありバックアップ方法によっては使えない場合があります。 どれが一番良いのかは人それぞれであり、バックアップ方法やバックアップしておきたいデータを考慮して自分に合うものを選ぶ必要があります。

外付けストレージ

外付けストレージはパソコンに接続して簡単に使えます。複数のパソコンで共有することも簡単です。外付け SSD ではなく外付けハードディスクであれば容量あたりの価格が安いので大容量でもあまりコストがかかりません。とりあえず迷ったら外付けストレージをバックアップ先に選ぶと良いです。

内蔵ストレージ

外付けストレージは設置場所に困るほど大きくはありませんが、内蔵ストレージならパソコン内部に収まりますので設置スペースが不要です。

パソコンに複数の内蔵ストレージが搭載されているなら、どれかをバックアップ先に使う方法があります。バックアップ用に内蔵ストレージを追加するならパソコンへの増設作業が必要です。ストレージ一台しか搭載できないパソコンだと増設できません。

バックアップ用に内蔵ストレージを用意できなければ、外付けストレージを選ぶと良いです。

光ディスクメディア

光ディスクメディアは、BD がなかった頃は CD や DVD のみがあり、バックアップとして使うには容量が小さいのがデメリットでしたが、大容量の BD が登場し容量あたりの価格が安くなりましたので光ディスクメディアも有用です。ただし、光学ドライブがないパソコンでは、外付け光学ドライブを用意する必要があります。

光ディスクメディアは長期保存に向いています。1回のみ書き込み可能な光ディスクメディアなら、バックアップしておいたデータを誤って消してしまったり、誰かに消されることがありません。一度バックアップし長期保存しておけば良いなら光ディスクメディアを選ぶと良いです。

例えば、デジタルカメラで撮影した画像を単にいつでも見られるようにパソコンのストレージに保存しておき、その画像をバックアップとして長期間保存しておきたいなら光ディスクメディアを選ぶと良いです。

メモリーカード、USB メモリー

昔はメモリーカードや USB メモリーは容量が小さく容量あたりの価格が高かったですが、今では大容量化と低価格化が進みバックアップ先として使うのもおすすめです。

メモリーカードや USB メモリーは小さくて軽いので、外に持ち出して使いたい場合に向いています。ただし、小さくて軽ければ紛失しやすく盗まれやすいので、重要なデータをバックアップしておくなら暗号化は必須です。

オンラインストレージ

昔は容量あたりの価格が高かったのでオンラインストレージを安易におすすめできませんでしたが、今では安くなりましたのでコストの問題はあまりありません。オンラインストレージを利用するにはインターネットへの常時接続が前提ですが、常時接続が当たり前の世の中となりましたので、常時接続ができない事情がなければ問題ありません。

オンラインストレージはパソコンとは離れた場所にあるので、バックアップ先もデータを失ってしまう可能性が低いです。例えば、パソコンとバックアップ先のものが同じ自宅にあり、万が一自宅が火災に遭いパソコンもバックアップ先のものも焼失してしまったらデータを失いますが、オンラインストレージにバックアップしておけばデータは失われません。

ただし、セキュリティには気をつける必要があり、自分に非がなくてもオンラインストレージ側でデータ漏洩事故が起きる可能性があります。データ消失事故が発生する可能性もあります。万が一データが漏洩したら大変なことになるならオンラインストレージを利用しない方が良いです。オンラインストレージにてデータ消失事故が発生する可能性は低いですが、万全を期すなら手元に置いておける外付けストレージ等もバックアップ先として使うと良いです。

・バックアップ方法やバックアップ対象データを考慮して最適なものを選ぶ

どのようなバックアップ方法があるのか

バックアップ方法を詳細な違いまで考慮して分けると非常に多くの方法がありますが、ここでは大まかに分け主なバックアップ方法を紹介します。

手作業によるコピー

特に難しい作業は不要なバックアップ方法に、別のストレージや光ディスクメディアの CD、DVD、BD 等にデータを手作業でコピーし保存しておく方法があります。ただし、定期的にバックアップ作業を行う必要がありますので、面倒くさがりの人には向いていません。

面倒くさがりではなくても、バックアップ対象のデータが多いと大変な作業となります。週単位や月単位等、バックアップする回数を少なくすれば作業負担は減りますが、できれば毎日バックアップしておきたいところです。取り戻せるデータはバックアップ時点のデータなので、バックアップする間隔を長くするのはおすすめできません。

手作業によるコピーでバックアップをやる意気込みがあっても人間は飽きる生き物ですので、自然とバックアップをやらなくなるものです。手作業によるコピーはあまりおすすめできません。

バックアップソフトウェア

バックアップを手作業によるコピーではなく自動化したければ、バックアップソフトウェアを利用する方法があります。バックアップソフトウェアの使い方を学ぶ必要がありますが、それほど難しくはありません。有料のバックアップソフトウェアだと買うためのコストがかかりますが、無料のバックアップソフトウェアもあります。

基本的にバックアップソフトウェアは自動バックアップに対応していますので、面倒くさがりの人に向いています。

ファイルに変更を加えて上書き保存したり、ファイルを削除した場合に、前のファイルを自動で保存し履歴管理するバックアップソフトウェアもあり、これならファイルを前の状態に戻したい場合にも役立ちます。同じストレージ内の別の場所に自動保存し履歴管理するソフトウェアがありますが、これではストレージが故障するとデータが失われてしまいますのでバックアップになりません。

手作業によるバックアップと同様に最後にバックアップしてから保存したデータは失われてしまいます。例えば、昨日バックアップし今日ストレージが故障した場合、取り戻せるデータは昨日のバックアップ時点のデータです。

ファイルを新規作成したり、ファイルを上書き保存したら、すぐにバックアップできるソフトウェアもあり、これなら最新のデータをほぼ失わずに済みます。ただし、ファイルに変更が発生した時からバックアップ完了までタイムラグがありますので、ストレージが故障するタイミングが悪ければ最新のデータを失います。ファイルの変更をリアルタイムに監視しバックアップ処理を行いますので、パソコンの性能が十分ではないと重く感じる場合があります。

ミラーリング

ストレージが故障しても最新データを失いたくなければ、ミラーリングを利用する方法があります。ミラーリングとは、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)と呼ばれる技術を利用し、複数のストレージに同じデータを書き込むことです。一般的に2台のストレージを使ってミラーリングを利用します。3台や4台等、2台を越える台数でもミラーリングできますが、2台が同時に故障する確率は低いので2台で十分です。

データを保存した瞬間に別のストレージにデータが自動的にバックアップされると同じようなものですので、面倒くさがりの人に向いています。

ミラーリングでは、ファイルを誤って上書き保存してしまったり削除してしまっても、ファイルを前の状態に戻せません。ファイルへの誤操作がなくても、データを勝手に削除するウイルスの被害に遭ったり、データを暗号化するランサムウェアの被害に遭い復号化できないと、データが失われてしまいます。

既にパソコンのストレージがミラーリング対応済みであれば特に何もする必要はありませんが、そうでなければミラーリングを利用するために必要なものを買ったり作業をする必要があります。

最も簡単な方法は、複数のストレージを搭載しミラーリングに対応している外付けストレージを導入する方法です。この方法では、バックアップしておきたいデータをパソコンのストレージではなく、外付けストレージに保存する必要があります。パソコンの内蔵ストレージと外付けストレージを組み合わせてミラーリングすることはできません。

内蔵ストレージを増設してミラーリングを利用する方法があります。マザーボードがミラーリングに対応していれば内蔵ストレージを増設するだけで良いですが、マザーボードがミラーリング非対応であればミラーリング用の拡張カードも増設する必要があります。拡張カードを増設できないパソコンだとミラーリングにできません。

OS やソフトウェアがインストールされているストレージと増設した内蔵ストレージを組み合わせてミラーリングするだけでなく、増設した複数の内蔵ストレージ同士でミラーリングすることもできます。

ストレージ全体のデータをリアルタイムに別のストレージへコピーできるバックアップソフトウェアがあります。ミラーリングと似たようなものですので正確にはミラーリングとは言えないかもしれませんが、このようなソフトウェアを利用してバックアップすることもミラーリングと呼ばれることがあります。RAID によるミラーリング導入が難しいなら、リアルタイムにバックアップできるソフトウェアを利用すると良いです。

・バックアップ方法には主に手作業によるコピー、バックアップソフトウェアの利用、ミラーリングの利用がある

どのバックアップ方法を選べば良いのか

ここでは幾つかの単純なケースを考えておすすめのバックアップ方法を紹介していますが、一概に当てはまるものではなく最適なバックアップ方法は人それぞれ違います。

バックアップ回数が少ない場合

バックアップ回数は少なくても良いなら、手作業によるコピーを選ぶと良いです。例えば、パソコンのストレージにいつでも見られるように録画した動画データを保存しておき、動画データを編集することはないので一度バックアップしておけば良いなら、手作業によるコピーで十分です。

頻繁にバックアップする必要があるなら、手作業によるコピーだと面倒ですのでおすすめはできません。

・手作業によるコピーで十分

ファイルを前の状態に戻せるようにしておきたい場合

ファイルへ変更や削除操作を加えた後、その前のファイルに戻せるようにしておきたいなら、バックアップソフトウェアを利用すると良いです。ただし、履歴管理できるバックアップソフトウェアを選ぶ必要があります。

・履歴管理できるバックアップソフトウェアを利用する

最新データを失いたくない場合

手作業によるコピーやバックアップソフトウェアの利用だと、ストレージが故障すると取り戻せるのは最後にバックアップしたデータです。バックアップ後の最新データを失いたくないならミラーリングを利用すると良いです。

ミラーリングの導入が難しければ、リアルタイムにバックアップできるソフトウェアを利用すると良いです。

・ミラーリングを利用する

ファイルを元に戻せるようにしておきたい、かつ最新データも失いたくない場合

バックアップソフトウェアだと最新ファイルが失われる、ミラーリングだとファイルを元に戻せないので、どちらか一方を選べないなら、履歴管理ありのバックアップソフトウェアとミラーリングを併用すると互いにカバーし合ってデメリットがなくなります。

バックアップソフトウェアのみだとバックアップ時点のデータしか取り戻せませんが、ミラーリングも利用しておけばストレージが故障しても別のストレージに最新データが残っています。

ミラーリングのみだとファイルの変更や削除後、その前の状態に戻せませんが、バックアップソフトウェアも利用し履歴管理しておけば前の状態に戻せます。

  バックアップソフトウェア ミラーリング
履歴管理あり 履歴管理なし
ストレージ故障
変更や削除ミス ×
○:取り戻せる
△:取り戻せるがバックアップ時点のデータとなる
×:取り戻せない

・バックアップソフトウェアとミラーリングを併用する

ストレージが故障してもすぐに復旧しておけるようにしたい

OS やソフトウェアがインストールされているストレージが故障したら、新しいストレージへ交換し OS やソフトウェアのインストールが必要です。すぐにストレージ故障前と同じ状態でパソコンを使いたいなら、ストレージ全体をバックアップしておくと良いです。もしストレージ全体をバックアップしておけば、新しいストレージにバックアップしておいたデータを保存すれば良いので OS やソフトウェアのインストールは不要です。

ミラーリングを利用すれば、ストレージが故障しても生き残っているストレージがある限り、すぐに復旧できるどころか復旧の必要がありません。故障したストレージを交換しなくても使い続けられますが、複数のストレージが同じ時期に故障する可能性がありますので、早めにストレージを交換する必要があります。

バックアップソフトウェアを利用する場合だと、ストレージ全体のバックアップに時間がかかります。故障したストレージを取り外し、バックアップデータを保存しておいたストレージへ交換する必要があります。

バックアップソフトウェアだとバックアップにかかる時間が長い、ストレージが故障するとパソコンが使えなくなってしまうことを考えると、ミラーリングの利用がおすすめです。

・ミラーリングを利用する

停電しても未保存のデータを失わないで済む方法はあるのか

どのバックアップ方法もバックアップできるのは保存したデータです。まだ保存していないデータをバックアップできませんので、停電しパソコンの電源がオフになれば、未保存のデータは失われます。

ノートパソコンやタブレット PC でバッテリーが残っていれば、停電後バッテリーがなくなる前にデータを保存しておけば失われませんが、バッテリーがないデスクトップパソコンだと停電したら未保存のデータは失われます。

停電により急に電源オフになることはストレージにとって良くなく、滅多に起きませんが保存済みのデータでも破損したり、最悪故障します。

デスクトップパソコンを使い停電によるデータ消失を防ぎたければ、無停電電源装置(UPS)を使う方法があります。無停電電源装置内部にはバッテリーがあり、短時間ですが停電してもデスクトップパソコンに電力を供給できます。その間に未保存のデータを保存すれば失われずに済みます。データの破損や故障も防げます。

・無停電電源装置を使う


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