SLI や CrossFireX 構築するメリット、デメリット - ビデオカード

最終更新日 2017年12月05日

デメリットが多い SLI や CrossFireX 構築

nVIDIA 社の技術 SLI、または AMD 社の技術 CrossFireX を利用し、複数のビデオカードを組み合わせて動作させると、グラフィックス性能を向上させる事ができます。

これが、複数のビデオカードを使用して SLI や CrossFireX 構築するメリットですが、デメリットもあります。メリットよりもデメリットの方が多いので、SLI や CrossFireX 構築しようと考えているなら、デメリットを知っておいた方が良いです。

その上で、SLI や CrossFireX 構築するかどうか決めると良いです。以下は、SLI や CrossFireX 構築すると発生するデメリットです。

他の PC パーツの交換が必要となる場合あり

1から PC パーツをそろえてパソコンを自作するなら話は別ですが、所持しているパソコンに複数のビデオカードを搭載して SLI や CrossFireX 構築するなら、ビデオカード以外の PC パーツの交換が必要となる場合があります。

SLI や CrossFireX 構築するためには、複数のビデオカードがあるだけではなく、マザーボードが SLI や CrossFireX に対応している必要がありますが、もし非対応ならマザーボードの交換が必要です。

複数のビデオカードを搭載するなら、必要となる電源容量と補助電源コネクタが増えますが、どちらか一方だけでも不足するなら電源ユニットの交換が必要です。

複数のビデオカードを搭載するなら、PC ケース内部に搭載できる分のスペースが必要ですが、スペースが足りなければ PC ケースの交換が必要です。

無事に複数のビデオカードを搭載できても、冷却が足りずビデオカードの温度が高くなりすぎてしまうなら、PC ケースファンの交換や追加をして冷却を強化する必要があります。

それでも温度の問題を解決できなければ、もっと冷却性能が高い PC ケースに交換するか、またはビデオカード間の距離を広くできるマザーボードに交換する必要があります。

消費電力が高くなる

ビデオカードは、消費電力が高い PC パーツであり、性能が高くなるほど消費電力は高くなります。1枚のビデオカードでは到達できないグラフィックス性能を実現するために、SLI や CrossFireX 構築する意味があるため、構築するなら必然的に消費電力が高い高性能ビデオカードが必要となります。

ビデオカードにかかる負荷の大きさによって実際に消費される電力は変動しますが、負荷が大きくなる使い方をする時に SLI や CrossFireX 構築の真価が発揮されます。

パソコンの使用用途によってビデオカードにかかる負荷の大きさは変わってきますが、PC ゲームのプレイ等でビデオカードに高い負荷がかかる時間が長ければ、電気代が上がります。

発熱量が大きくなる

消費電力が高くなれば、発熱量も大きくなります。しっかり冷却されていれば問題ありませんが、冷却不足だとビデオカードに限らずマザーボード等のビデオカード周辺の PC パーツも温度が高くなりすぎてしまい、熱による劣化が進み故障しやすくなってしまいます。

また、ビデオカードは温度が高くなりすぎると、即故障してしまうような危険な温度にならないよう発揮するパフォーマンスを抑える仕組みが備わっており、そうなってしまうと本来のグラフィックス性能が出ません。

騒音が大きくなる

発熱量が大きいビデオカードには、しっかり冷却できるよう大きい冷却ファンがあり、騒音が大きいです。SLI や CrossFireX 構築すれば、ビデオカードと共に冷却ファンも複数になり、さらに騒音が大きくなります。

SLI や CrossFireX 非対応ソフトウェアでは、グラフィックス性能は向上しないどころか下がる場合あり

SLI や CrossFireX 構築しても、SLI や CrossFireX 非対応ソフトウェアではグラフィックス性能は向上せず、1枚のビデオカードを搭載した場合と同じグラフィックス性能となります。

それで済めば良いですが、ソフトウェアによってはグラフィックス性能が落ちる場合があります。落ちるといっても平均的に見れば1割程度です。

そのため、SLI や CrossFireX 対応ソフトウェアを使わないなら、グラフィックス性能が向上する機会がなく、逆にグラフィックス性能が下がる場合があるため、SLI や CrossFireX 構築しない方が良いです。

動作が不安定になるトラブルが発生する場合あり

SLI や CrossFireX 構築すると、パソコンが度々フリーズしてしまう等の動作が不安定になるトラブルが発生する場合があります。トラブルを解決するためには、ハードウェア、ソフトウェア、ドライバの内どこに問題があるのか特定する必要がありますが、これが難しいです。

コストパフォーマンスが悪い

同じグラフィックス性能を実現するなら、SLI や CrossFireX 構築するより1枚のビデオカードで実現した方が、コストパフォーマンスは良くなります。

1枚のビデオカードでは実現できないグラフィックス性能のために、SLI や CrossFireX 構築用の複数枚のビデオカードを購入するなら、比較対象がないためコストパフォーマンスの良さは関係ありませんが、ビデオカードの技術進歩は早く、2枚のビデオカードで SLI や CrossFireX 構築した場合、2〜3年も経てば同等のグラフィックス性能を1枚で実現できるビデオカードが登場します。

今すぐに SLI や CrossFireX 構築しないと実現できないグラフィックス性能が必要であれば、コストパフォーマンスの良し悪しは関係ありませんが、待てるなら最高クラスのグラフィックス性能を持つビデオカード1枚から使用し始め、さらにグラフィックス性能が高いビデオカードが登場したら、使用し始めたビデオカードを追加購入して、SLI や CrossFireX 構築するのがおすすめです。

後に登場したビデオカードを購入して交換する方が安く済むのであれば話は別ですが、ビデオカードは発売から期間が経つほど価格が安くなる傾向があり、使用し始めたビデオカードが十分値下がっていれば、追加購入して SLI や CrossFireX 構築するとコストパフォーマンスが良くなります。また、中古でも多く出回っているでしょうから、中古で安く買うと、さらにコストパフォーマンスが良くなります。

例えば、以下のような事ができれば、コストを抑えながらグラフィックス性能を向上させる事ができます。

・高性能ビデオカード(a)を10万円で購入
・2〜3年後、さらに高性能なビデオカード(b)が登場(10万円)
・2〜3年経ち、値下がったビデオカード(a)を7万円で購入し、ビデオカード(a)2枚で SLI、またはCrossFireX 構築して、ビデオカード(b)1枚よりもグラフィックス性能を高くできれば、ビデオカード(b)1枚購入するよりもコストパフォーマンスが良くなる


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