中古パソコンの選び方

最終更新日 2023年09月07日

中古パソコンとは

中古パソコンとは、誰かが使ってきたパソコンです。たいていパソコンは、数年間使用されますので、2〜3年以上は使用された中古パソコンが多いです。

パソコンは年に何度も新製品が出ます。多くのメーカーでは、春夏秋冬の4回ニューモデルが出ます。また、パソコンユーザーの中には1年、またはもっと速いペースで新製品に買い換え、不要になったパソコンを売る人もいます。よって、中古パソコンの中には、半年や1年前に販売されたモデルもあります。

また、パソコンリサイクル法の施行以来、パソコンの廃棄にはお金がかかるようになった事もあり、ますますパソコンを売る人が増え、中古パソコンを取り扱う店も増えてきました。よって、中古パソコンを見つけるのは、それほど難しくはなく、特にオンラインショップであれば、中古パソコンを販売している多数のショップが見つかります。

デスクトップパソコンタワー型なら、万一故障しても修理しやすい

安い中古パソコンの中にはまだまだ使えるものが多く、新品同様な中古パソコンもあります。しかし、多くの中古パソコンは、結構な時間使い続けられたため、PC パーツが消耗しており、寿命までの時間が短くなっています。

よって、中古パソコンを購入してから、1年、早ければ数ヶ月で故障してしまう可能性もあります。これは新品のパソコンであっても、初期不良の PC パーツの問題等により起こりうるトラブルですが、既に使用され続けてきた中古パソコンの方がこのようなトラブルが起きる可能性が高いでしょう。

もし、パソコンが故障したら、保証サービスの修理を受ける事になりますが、たいていの中古パソコンの保証は、あってないようなものです。ショップによっては、新品同様の保証が、数年間付けられる場合もありますが、たいていは、保証期間が数ヶ月と短い場合が多いです。

なので、中古パソコンを購入するなら、万一故障が起きたときのために、PC パーツの交換が比較的容易なデスクトップパソコンタワー型がおすすめです。省スペース型やキューブ型でも、PC パーツの交換は行いやすい方ですが、デスクトップパソコンタワー型の方が、それに搭載可能な PC パーツが多く出回っており、交換可能な PC パーツが見つけやすく、汎用な PC パーツがよく使われるため、そような PC パーツは価格が安いです。また、デスクトップパソコンタワー型は、内部スペースが広いため、交換作業が行いやすいです。

中古パソコンには、デスクトップパソコン一体型やノートパソコンもありますが、これらは、PC パーツの交換が難しいため、もし故障したら、 自分で修理するのは難しいです。例えば、組み込まれている液晶モニターやマザーボード等は、なかなか市場に出回っていないため、これらの PC パーツが故障したら、自分で修理するのは困難です。よって、このような自分で修理が困難な中古パソコンを購入するときは、保証内容を重視して選ぶか、故障で何年も使い続けられなくても仕方ないと割り切るのが無難です。

中古パソコンの選び方

中古パソコンを選ぶときは多少の妥協が必要とはいえ注意したいことがあります。

注意点 理由
ジャンク(欠陥) ジャンク品または欠陥ありかどうかは、よく確認しておく必要があります。使い方によっては使えますが、正常にパソコンを使用したいのであれば、欠陥品の購入は避けるのが無難です。特にジャンク品は普通は壊れて起動さえしないので避けるべきです。

もし、パソコンの修理が得意であれば、一部の PC パーツを自分で交換すれば正常に使用できるようになる可能性がありますが、そのような場合は、どこが故障しているのか、詳細に記載されている中古パソコンを選ぶのが望ましいです。しかし、パソコンの故障箇所を的確に特定するのは難しいため、故障している中古パソコンには、故障内容が曖昧に書かれているか、書かれていない場合が多いです。
説明書の有無 いざというとき使うパソコンについての情報がないと困ります。できれば説明書は欲しいです。
付属品の有無 パソコンを出荷当時に戻すリカバリディスク、または OS の再インストール用ディスク、マザーボード等のドライバインストール用ディスクはあったほうがいいです。(これは製品購入時に付属する製品の場合です。)
キズや汚れ キズや汚れから、以前使っていたユーザーがパソコンをどんな使い方をしてきたかだいたいわかります。多少のキズと汚れはついているものです。我慢しましょう。
バッテリー ノートパソコンの場合は、バッテリーの状態を確認しましょう。普通は何回も充電を繰り返してきたため、バッテリーの寿命が近い場合が多いです。
保証 中古パソコンのメーカー保証は普通きれています。しっかりとした保証が付いた中古パソコンを選びたいのであれば、中古パソコン販売店独自の保証をしっかりと用意しているショップを選ぶ必要があります。

メーカー製中古パソコン

中古パソコンにも様々なメーカー製のものがありますが、パソコン上級者でなければ、価格は高いですが、国内の有名ブランドメーカーの中古パソコンを買ったほうが無難です。なぜかというと、他メーカーのパソコンは確かに安いですが、これらの安いパソコンは当たりはずれがあり、はずれだと1年程度からパソコンにどこかしらガタがきます。修理費が意外と高いことからこのガタがきたパソコンを売る人は多いですので、これを買ってしまうとパソコンを長期にわたって使い続けることは難しいです。一般的に安い価格でパソコンを販売するメーカーのパソコンは新品で買ったほうがいいです。

一方国内の有名ブランドメーカーのパソコンは価格は高めですが、その分しっかりと作られていますのでまだまだ何年も快適に使えるパソコンが多いです。

ショップブランドの中古パソコン

パソコンショップが販売しているショップブランドの中古パソコンもあります。ショップブランドは、ほぼ同じ機能性能で比較すると、特に国内メーカー製パソコンよりも大幅に安いため、安かろう悪かろうを踏まえれば、故障しやすいかもしれません。私の経験上では、国内メーカー製パソコンの方が壊れにくいと感じるところがありますが、私個人が使用してきたパソコンの台数は高が知れていますので、当てにはなりません。

そこで、インターネット上での噂や口コミ等を見てみると、メーカー製パソコンよりもショップブランドの方が、故障しやすいというイメージがあるようです。

仮にメーカー製パソコンよりもショップブランドの方が故障しやすいとしても、ショップブランドはスペックの割りに価格が安いので、低予算でもそれなりのスペックを持つパソコンが手に入るのが大きな魅力です。また、ショップブランドは、市場に多く出回っている汎用 PC パーツで組み立てられている事が多く、たとえ故障しても交換できる PC パーツが見つけやすく、安い PC パーツであれば、それほど修理に費用がかかりません。

よって、信頼性を重視するなら、メーカー製中古パソコンの方がおすすめですが、コストパフォーマンスを重視し、故障しても自分で修理できる自信があるなら、ショップブランドの中古パソコンがおすすめです。

ワケありパソコン

中古パソコン販売店によっては、未使用にもかかわらず中古パソコンとして販売しているショップもあります。このような中古パソコンの多くは、注文のキャンセル等により、一度開封されたパソコンのことです。通常より安い価格ですので、未開封にこだわらなければ、まだ未使用であるのですから、新品同様のパソコンが安く手に入ります。ただし、このような中古パソコンは、あまり大幅な値下げはされていない事が多いです

昔の超激安パソコン

CPU が数百 MHz 程度の昔のパソコンは、確かに超が付くほど安いです。CPU が数百 MHz でもパソコンをネットやメール程度しか使わないのであれば大丈夫だと言われていますが、大丈夫ではありません。パソコン上級者なら Unix 系 OS を入れたりパソコンの研究等に使えますが、そうでない人は間違いなくそのようなパソコンを買ったら不満爆発です。やはりどんなに古くても Windows XP が搭載されはじめた頃のパソコンから選びたいです。

中古パソコンの購入場所の選び方

やはり中古パソコンとはいえ、使い物にならないようなものは誰でも買いたくはないです。信頼できるお店を探しましょう。まず保証とサポートがしっかりしていれば下手な品物は売ってきませんので大丈夫です。


ピックアップ情報
ソフマップ
私が中古パソコンを買う時に購入候補を探すショップの一つ。昔からソフマップは中古パソコンに強みがあり、質の良い中古パソコンが豊富です。もっと価格を安くして欲しいと思うこともありますが概ね適正価格であり、梱包等の細かい点まで見ても特にこれといった不満がないところです。
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