なぜスーパーコンピューターの順位はランキングによって違うのか

最終更新日 2018年02月24日

ランキングによってスーパーコンピューターの順位が違うのは、性能評価に使われるベンチマークが違うから

スーパーコンピューターのランキングには、有名なものに TOP500、Graph500、HPCG があります。

TOP500 Supercomputer Sites では、TOP500 のランキングが公表されています。

Graph 500 | large-scale benchmarks では、Graph500 のランキングが公表されています。

HPCG では、HPCG のランキングが公表されています。

それぞれのランキングを比較してみるとわかりますが、同じスーパーコンピューターでも順位が違います。

例えば、日本のスーパーコンピューターと言えば京が有名ですが、京の順位は TOP500 では10位、Graph500 と HPCG では共に1位です。それぞれ2017年11月発表のランキングにての結果です。

同じスーパーコンピューターが全てのランキングに載ろうと参加するとは限らないことも影響しますが、TOP500、Graph500、HPCG 各ランキングに参加しているスーパーコンピューターに限っても、スーパーコンピューターはランキングによって順位が違う、すなわち発揮する性能の高さが違うことがわかります。

このような結果が出る理由は、それぞれのランキングでは違うベンチマークが使われているからです。

ここで言うベンチマークとは、スーパーコンピューターの性能を評価し数値化するアプリケーションのことです。ベンチマークが違えば、性能を評価するために行うプログラムも違います。

スーパーコンピューターは、プログラムが違うと発揮する性能も違いますので、ベンチマークが違えば発揮する性能も違うわけです。そのため、同じスーパーコンピューターがランキングによって順位が違うことがあります。

どのランキングを参考にしてスーパーコンピューターを選ぶ方が良いのか考えなければならない

スーパーコンピューターはどれを使おうか簡単に選べるものではありませんが、仮に様々なスーパーコンピューターを選択肢に入れることができ、できるだけ性能が高いスーパーコンピューターを利用したい場合、いい加減にランキングを見て上位に入っているスーパーコンピューターを選べば良いわけではないことがわかります。

自分がスーパーコンピューターで実行させたいプログラムに近いベンチマークを採用しているランキングを参考にするのが望ましいですが、それでもベンチマークが実行するプログラムと完全に同じになるわけではありません。

自分がスーパーコンピューターで実行させたいプログラムの特性と、スーパーコンピューターの特性を考えれば、どのスーパーコンピューターの方が高い性能を発揮するのかある程度はわかりますが、結局は実際に様々なスーパーコンピューターを利用してみないと、自分のプログラムではどのスーパーコンピューターが高い性能を発揮するのかわからないところがあります。

また、ランキングに参加していないスーパーコンピューターもありますので、選択肢に入っているスーパーコンピューターがランキングに載っていなくても高い性能を発揮する可能性があります。


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