低価格ミニノートパソコンの特徴

最終更新日 2023年09月07日
※この記事の内容は、古くなった情報のため、最新のパソコンを選ぶ時に参考になるものではありません。

一大ジャンルとなった低価格ミニノートパソコン

2008 年に低価格ミニノートパソコンのブームが起きました。そのブームの先駆けとなったのは、ASUS 社の低価格ミニノートパソコンです。その後、他のパソコンメーカーからも、続々と低価格ミニノートパソコンが販売され、ノートパソコンの中の一大ジャンルとなりました。

低価格ミニノートパソコンは、どのモデルも5万円以下(高価なモデルの場合でも10万円以下)という低価格に見合った性能しか持っていませんが、それでもインターネットやメールの閲覧、オフィスソフトなどの低スペックでも十分快適に使えるソフトウェアの使用に限るのであれば、十分な性能を持っています。

しかし、低価格ミニノートパソコンは、価格に見合った性能しか持っていない事と、本体サイズが小さい事を考慮すると、誰もが満足するノートパソコンではありません。低価格ミニノートパソコンを選ぶ際は、その点について十分考える必要があります。

従来の小型(モバイル用)ノートパソコンとの違い

低価格ミニノートパソコンの液晶画面のサイズは、約10型となっており、このサイズはもちろん、それ以下のサイズのノートパソコンは、既に存在していました。昔からあった小型ノートパソコンは、モバイル用ノートパソコン等と呼ばれていました。

よって、サイズに関しては、モバイル用ノートパソコンと低価格ミニノートパソコンとの間に違いはないのですが、他に何が違うのかと言いますと、価格と性能です。

従来から存在していたモバイル用ノートパソコンは、ノートパソコンの中でも価格が一番高い方に入り、高いモデルだと20万円以上し、安くても10万円以上はするものでした。また、他のサイズが大きいノートパソコンのように、性能が高いモデルが多く、その結果価格が高くなる傾向がありました。

一方、低価格ミニノートパソコンは、従来なかった安価なモバイル用ノートパソコンと言えるものであり、モバイル用ノートパソコンは安く買えないという常識をひっくり返しました。

なぜ、低価格ミニノートパソコンがなかなか登場しなかったのか、その理由はわかりませんが、技術的な進歩の結果、実現したのかもしれません。多くの家電製品は、小型にするほどコストがかかり、安価にするのが難しいと言われていますが、それはパソコンも一緒だと思われます。デスクトップパソコンもノートパソコンも、ほぼ同じ性能で比較すると、サイズが小さいほど、価格が高くなるという傾向からも明らかでしょう。

それをノートパソコンの分野で打破できた結果、登場したのが低価格ミニノートパソコンなのかもしれません。

低価格ミニノートパソコンの特徴とは

ここで、低価格ミニノートパソコンの特徴を整理すると、以下のようになります。
  • 価格が安い(5万円以下で買える)
  • 本体サイズが小さい
  • 性能が低い
  • SSD 搭載モデルがある
  • 光学ドライブがない
  • バッテリー駆動時間が長い
さらに、それぞれの特徴を詳細に見ていくと、以下のようになります。

価格が安い(5万円以下で買える)

低価格ミニノートパソコンの特徴は何と言っても価格の安さです。機能と性能をあげたモデルだと、10万円近くになる場合もありますが、たいてい5万円を切る価格となっています。

本体サイズが小さい

ミニというキーワードからも明らかですが、本体サイズが小さく、持ち歩きの際にも丁度良いサイズとなっています。

性能が低い

低価格を実現するために仕方の無いことですが、性能は低いです。しかし、パソコン関連の技術進化は随分と進んだため、昔のように使い物にならないと感じるほど、性能は低くありません。

しかし、低価格ミニノートパソコンの性能に納得できるのかは人それぞれですので、できれば購入前に実際に使用してみるのが良いでしょう。

身の回りの人で低価格ミニノートパソコンを持っている人がいれば、少し借りてみるのがおすすめですが、パソコンを販売している家電量販店やパソコンショップであれば、展示品として低価格ミニノートパソコンが置いてあり、触れられる場合がありますので、そこで使用体験してみるのも良いでしょう。

ネット接続できないなどの制限はありますが、インターネットエクスプローラー等のソフトを起動させて、起動にかかる時間を見たり、キーボードの打ち込み具合や、画面の見安さなどを確認できますので、参考になるはずです。

SSD 搭載モデルがある

低価格ミニノートパソコンには、HDD ではなく SSD を搭載したモデルがあります。SSD は、HDD と比べてデータ転送速度が速く、衝撃に強い、動作音が静か、消費電力が低いというメリットがありますので、低価格ミニノートパソコンに打って付けです。ただし、SSD は、まだ大容量化が難しく、容量の割りに価格が高いですので、SSD 搭載した低価格ミニノートパソコンは、データを保存できる SSD の容量が少なく、価格が若干高くなる傾向があります。

光学ドライブがない

低価格ミニノートパソコンには、小型化の宿命のせいか、光学ドライブが無いモデルが主流です。しかし、USB2.0 接続可能な外付け光学ドライブを使用すれば、問題はありません。

バッテリー駆動時間が長い

低価格ミニノートパソコンは、一般的に使う場所を選ばずに使える事を前提にしているため、バッテリー駆動時間が長いです。メーカーやモデルによって異なりますが、5時間以上はもつようになっています。

低価格ミニノートパソコン主要メーカーの直販ショップ

DELL
世界的に見ても安さトップクラスのパソコンメーカーであり、ミニノートパソコンでもその安さは光ります。
ヒューレット・パッカード
世界的に有名なメーカーで、安さも申し分ありません。
レノボ
頑強なビジネスノートパソコンの ThinkPad シリーズで有名なメーカーです。IdeaPad シリーズとしてミニノートパソコンを販売しています。
富士通
やや価格が高くなりますが、使いやすさや丈夫さも追求されたミニノートパソコンを販売しています。
VAIO
価格がやや高いですが、他メーカーとは一味違ったミニノートパソコン type P を販売しています。ズボンの後ろポケットに入れる宣伝などで注目を集めました。
Dynabook Direct
ノートパソコンを専門としており、大容量 SSD 搭載モデルをそろえるなど、先進的なミニノートパソコンを販売しています。
エプソン
品質やサポートの高さで有名なメーカーで、購入後も安心です。
ONKYO
昔から安さで有名なメーカーであり、ミニノートパソコンもさらに値下げして販売する場合があります。
マウスコンピューター
安さで勝負する数少ない国内パソコンメーカーで、ミニノートパソコン以外でも安さが光ります。


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