バッテリー - ミニノートパソコンの選び方

最終更新日 2023年09月07日

※この記事の内容は、古くなった情報のため、最新のパソコンを選ぶ時に参考になるものではありません。

電源コンセントからの電源供給が受けられる環境で使用するのであれば気にする事はありませんが、そうではない場合、バッテリー駆動時間に注意して選ぶ必要があります。

特にミニノートパソコンは、小型で軽い故、外出先等の電源コンセントが無い環境で使用する可能性が高いと思います。バッテリーの残り時間を気にする事無く、長時間使用するためには、長時間駆動するバッテリーを搭載したモデルを選べばいいのですが、これがなかなか難しいです。

なぜなら、仕様等に書かれているバッテリー駆動時間は、一般的な使い方とは、かけ離れた状態で測定されたものだからです。

バッテリー駆動時間の測定は、どのメーカーも「JEITAバッテリー動作時間測定法（Ver.1.0）」にも基づいて行われ、JEITAバッテリ動作時間測定法に詳しく解説されていますが、測定中は、ただ測定用の動画を再生し続けているだけ、または電源を入れたまま放置しておくだけです。他にも細かい条件がありますが、インターネットに接続したり、複数のソフトが使われている状態で測定されていません。

よって、現実的な使い方をすれば、仕様等に書かれているバッテリー駆動時間よりも、短い時間でバッテリーがなくなります。これでは、仕様等に書かれているバッテリー駆動時間は参考にならないと思われるかもしれませんが、各メーカーの間で同じ条件で測定するためなので仕方ない事です。

少なくとも、同じ「JEITAバッテリー動作時間測定法（Ver.1.0）」で測定されたバッテリー駆動時間であれば、互いに比較ができますので、選ぶ時に参考になるでしょう。しかし、そのバッテリー駆動時間の通りに、実際にバッテリーがもつわけではありませんので、注意が必要です。

実際に使った場合のバッテリー駆動時間ですが、仕様等に書かれているバッテリー駆動時間の半分と見積もっておけば良いでしょう。一般的な使い方であれば、半分ではなく６〜７割となるでしょうが、何かあったときのためにバッテリー容量には余裕を持たせたいものですし、高い負荷を与え続けて使用すれば、半分程度になる場合も珍しくありません。

それに、バッテリーは充電と放電を繰り返すと、徐々にバッテリー持ち時間が減ってきますので、あまり大きな期待をせずに、仕様等に書かれているバッテリー駆動時間の半分と見積もっておくのが無難です。

各メーカーのミニノートパソコンの仕様等を見てみると、バッテリー駆動時間は、少ないモデルでも４〜５時間となっています。実際に使用すると、２〜３時間程度になるでしょうが、電源コンセントがない環境で長時間使用する場合は、やや物足りません。

主に電源供給可能な室内で使用するのであれば問題ありませんが、電源供給がない屋外等で長時間使用するのであれば、バッテリー駆動時間は１０時間以上は欲しいです。長時間駆動可能なミニノートパソコンは価格が高くなる傾向がありますが、長時間駆動するバッテリーにはコストがかかりますので仕方ありません。

また、予備のバッテリーが販売されているのであれば、同時に購入し、交換して使うことによって長時間のバッテリー駆動が実現します。バッテリー単体での価格も結構高い（約１〜３万円）ので、十分な予算が必要ですが、電源コンセントがない環境で長時間使用する場合に予備バッテリーを持っておくと安心です。

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