電源ユニットの容量は大きすぎると消費電力の無駄が大きい?

最終更新日 2023年09月07日

電源ユニットの容量は大きすぎると消費電力の無駄が大きいが気にする必要はないのか

電源ユニットは電圧変換時の損失分により消費電力の無駄が発生しますが、電源ユニットの容量が大きすぎると消費電力の無駄が大きくなります。

消費電力が電源ユニットの容量の半分くらいだと最も電圧変換効率が高く、そこから消費電力が低くなっていくほど電圧変換効率が低くなっていくからです。

自分のPCに合った出力の電源を買わないと無駄 | 日経 xTECH(クロステック) には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2009年9月17日)
 ただ、変換時の損失分が少なくなる(効率が良くなる)のはある程度負荷がかかっている状態。消費電力が低いシステムに大出力電源を組み合わせたときは、厳密には無駄と言えなくもない。ただ、過去の本誌のテストでは電源ユニットの違いに埋もれてしまう程度の差しかなかった。
この記事からも電源ユニットの容量が大きすぎると消費電力の無駄が大きいとわかりますが、気にする必要はないようです。

電源ユニットの容量が大きすぎると変換効率が悪くなるのか

電源ユニット購入の際にチェックしたいポイントはここだ | 至高の電源はコレだ! | DOS/V POWER REPORT には、以下のとおり書かれています。(この記事は2009年11月号の記事)
 また、変換効率を追求する観点からは、PCパーツの消費電力に応じた適切な出力の製品を選ぶ点も重要となる。変換効率は定格出力の50%前後で最大となる特性があるので、パーツ構成に対して定格出力が大き過ぎる電源を使うと効率が悪くなることは覚えておきたい。
電源ユニットの変換効率は、消費電力が容量の50%前後で最大になるので、容量が大きすぎると変換効率が悪くなるようです。変換効率が悪くなると、消費電力の無駄が大きくなります。

容量が大きすぎる電源ユニットを使わない方が良いのか

先に紹介した日経 xTECH(クロステック)の記事と比べて 大は小を兼ねる??? | オウミ技研 の記事では、消費電力に見合わず容量が大きすぎる電源ユニットを使うことに対し否定的です。(この記事の公開年月日は2017年7月13日)
容量が大きければ良い訳では無いのです。
何故??
容量の大きすぎる電源は、無駄が多くなってしまうのです。

(略)

高性能な大容量電源は損失も大きい為、非常に熱くなります。
大きなヒートシンクやファンが搭載されている理由はここにあります。
この様な大容量電源は、損失面でのデメリットが大きい為、大きな電力を必要とする高性能マシンのみに見合う訳です。
大は小を兼ねないのです!
消費電力の無駄が発生すれば無駄な発熱も発生しますが、この記事では発熱の方に注目しています。

電源ユニットの容量や電圧変換効率、消費電力等の条件によって変わってくるでしょうが、消費電力の無駄によりどれだけ電気代の無駄が発生するか、無駄な発熱によりどれだけ電源ユニットの温度が上昇するかわからないと、容量が大きすぎる電源ユニットを使うことについて気にする必要があるのかないのか何とも言えないと思います。

日経 xTECH(クロステック)の記事によると、過去にテストをしたことがあるようです。日経WinPC というパソコン雑誌にテスト結果を掲載しましたが、インターネット上では公開していないと思われます。


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