無線 LAN 規格の互換性 - 周辺機器

最終更新日 2023年09月07日

無線 LAN が利用できるパソコンや周辺機器にて見られる無線 LAN 規格には、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11a、IEEE802.11n、IEEE802.11ac があります。（2017年3月18日時点）

各無線 LAN 規格の違いは、 無線 LAN 規格の違い にて掲載しています。

無線 LAN 規格の互換性は、利用する周波数帯から判断できます。無線 LAN が利用する周波数帯には、2.4GHz 帯と 5.2GHz 帯がありますが、同じ周波数帯を利用する無線 LAN 規格同士であれば、互換性があります。

2.4GHz 帯を利用する無線 LAN 規格には、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n がありますが、互換性があります。5.2GHz 帯を利用する無線 LAN 規格には、IEEE802.11a、IEEE802.11n、IEEE802.11ac がありますが、互換性があります。

どちらにも IEEE802.11n が含まれていますが、IEEE802.11n が利用する周波数帯には 2.4GHz 帯と 5.2GHz 帯の2つがあるからです。

無線 LAN 機器では、互換性があれば通信はできますが、最高通信速度は遅い方となります。例えば、IEEE802.11g に対応している無線 LAN 機器と、IEEE802.11b に対応している無線 LAN 機器は通信可能ですが、最高通信速度は IEEE802.11b の 11Mbps となります。

-：同じ無線 LAN 規格同士
○：互換性あり
×：互換性なし

2.4GHz 帯のみ利用可能で 5.2GHz 帯は利用できない無線 LAN 機器と、5.2GHz 帯のみ利用可能で 2.4GHz 帯は利用できない無線 LAN 機器があれば、同じ周波数帯を利用できないため互換性がなく通信できません。

5.2GHz 帯のみ利用可能で 2.4GHz 帯は利用できない無線 LAN 機器は存在しないため、互換性がなくて通信ができなくなることはありません。5.2GHz 帯を利用可能な無線 LAN 機器であれば、2.4GHz 帯も利用できます。

無線 LAN 機器は、5.2GHz 帯を利用する IEEE802.11a に対応しているなら、2.4GHz 帯を利用する IEEE802.11b、IEEE802.11g にも対応しています。

無線 LAN 機器は、IEEE802.11n に対応し 5.2GHz 帯を利用可能であれば 同じ 5.2GHz 帯を利用する IEEE802.11a に対応するのはもちろんですが、IEEE802.11n での 2.4GHz 帯も利用可能であり、IEEE802.11b、IEEE802.11g にも対応しています。

無線 LAN 機器は、5.2GHz 帯を利用する IEEE802.11ac に対応しているなら、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11a、IEEE802.11n にも対応しており、2.4GHz 帯も利用可能です。

以下は、無線 LAN 機器に見られる無線 LAN 規格の対応パターンです。

（※）IEEE802.11n に対応し 5.2GHz 帯を利用可能であれば互換性がある IEEE802.11a にも対応するはずなので、IEEE802.11a に対応していなければ 5.2GHz 帯は利用不可だとわかる

どの対応パターンでも、2.4GHz 帯を利用できますので、無線 LAN 機器は互換性がなくて通信できなくなることはありません。ただし、最高通信速度が遅い方の無線 LAN 規格で通信を行うことになります。

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