なぜ電源ユニットは総出力より各系統出力合計を大きくする?

最終更新日 2023年09月07日

電源ユニットは総出力より各系統出力合計を大きくする理由とは何か

電源ユニットの各系統の出力を足し合わせると、総出力より大きくなります。

実際の電源ユニットに即した説明ではなく、あくまでも単純なイメージで説明しますが、例えば系統Aの出力が100W、系統Bの出力が200Wであり、各系統の合計出力は300Wですが、総出力は250Wになっています。

総出力が各系統の合計出力と同じ300Wであれば、シンプルでわかりやすいと思いますが、なぜ各系統の出力の合計と総出力は同じではないのでしょうか。

電源の仕組と選び方のポイント DOS/V POWER REPORT | Impress Japan には、以下のとおり書かれています。(この記事は2007年8月号の記事)
 各電圧ごとに必要とされる出力はシステム構成によって変わる。各系統の出力をきっちりと分割してしまうと、適応できる構成が少なくなり、たとえば300Wの電源をDC3.3V/DC5Vで100W、DC12Vで200Wと分けて作ると、150Wずつ必要というシステムには転用できない。そこで出力回路部分はもっと大きな電流値に対応できるように作っておくのだ。
電源ユニットは総出力が不足していなくても各系統の出力が不足すると、正常に動作しないトラブルが発生しますが、各系統にて出力不足が発生しにくいように、各系統の出力の合計が総出力より大きくなっているようです。

同記事に書かれている例では、厳密には系統-12Vと+5VSBもありますが、これらの出力は小さいので省略して解説したと考えられます。

もし系統+3.3V/+5Vの出力を150W、系統+12Vの出力を200W、総出力を300Wになるように作れば、150Wずつ必要なシステムに対応できます。


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電源ユニットの系統の出力



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