セキュリティで絶対に安全、100%安全と言わない方が良い理由

最終更新日 2023年09月07日

セキュリティで絶対に安全、100%安全と言わない方が良い理由とは何か

第2回有識者コラム「安全と安心を考える」内田勝也(情報セキュリティ大学院大学 教授) - 平成21年版情報通信白書有識者コラム には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は不明)
ところで、安全とはどのような状況を言うのでしょうか? 安全の反対語である「危険」が全くないことだとすると、そのような状況を現実の世界(ネットワーク等の仮想世界を含めても)では不可能です。実際、安全は「絶対に安全」だとか、「100%安全」という意味ではなく、多少の危険はあるが許される範囲にある場合に安全と言われています(図2)[1]。
パソコン等のコンピューターのセキュリティに関して安全という言葉が使われることがあり、例えばパソコンにセキュリティソフトを入れておけば安全と言われることがあります。

同記事に書かれているとおり、安全とは絶対に安全や100%安全を意味するわけではありません。どうしても人によって解釈は異なるものですが、たいていの人は安全と聞いても危険が全くないわけではないと解釈すると思います。

セキュリティに関して絶対に安全や100%安全という表現が使われることもあります。この表現を使う人に真意を確認したことはなく私の推測ですが、危険が全くないという意味で使っているわけではないと思います。

セキュリティ関連の記事の中で、セキュリティに関して絶対に安全や100%安全という表現が使われている記事の全体を見ると、文字通り絶対に安全や100%安全という意味ではないとわかることがあります。

しかし、たいていの人は絶対に安全や100%安全という表現を見たら文字通りに解釈しますので、大きな批判を浴びてしまいます。

例えば、パソコンにセキュリティソフトを入れておけば絶対に安全や100%安全と表現したら、そんなわけないと大きな批判を浴びます。

絶対に安全や100%安全が文字通りに解釈されない風潮が生まれれば良いかもしれませんが、セキュリティに対してそのような表現を使うことに違和感を覚えます。


キャンペーン情報(PR)
富士通
シークレットクーポン
特別割引のクーポン
(キャンペーン実施中)