USBポートをふさぐと情報漏洩対策の効果がある?

最終更新日 2023年09月07日

USBポートをふさぐことは情報漏洩対策の効果があるのか

過去に USB ポートをふさぐという情報漏洩対策を行い今でも続けている企業等はあると思います。今では時代遅れに感じる情報漏洩対策ですが、これから行おうと検討中の企業等もあるのかもしれません。

実際に自分が所属する企業等で USB ポートをふさぐ情報漏洩対策が行われた時、効果があるのかどうか疑問に思ったことがある人は少なくないと思います。USB ポートをふさぐ情報漏洩対策が行われた経験がなくても、同様に疑問を抱く人は少なくないと思います。

堺市が情報漏洩対策で「USBの穴ふさぐ」 効果はあるの? | THE PAGE(ザ・ページ) 等にて解説されていますが、前に大阪府堺市の市役所にて個人情報漏洩が発生し、再発防止策として個人情報を扱うパソコンの USB ポートを物理的にふさぎ鍵をかける措置が行われました。

マウスやキーボード用の USB ポートはふさいでおらず、来年度 USB メモリーを使えないようにするソフトウェアを導入するまでの暫定措置だそうなので、大した情報漏洩対策にはならないと市役所は認識していると思われます。

同記事によると市役所側は「職員のセキュリティー意識の向上にもつながる」と話しており、そのような効果はあるとは思いますが、本気で情報漏洩しようとする人には効果はないと思われます。

恐らく市役所にセキュリティを担当するところがあると思いますが、早く何か情報漏洩対策を行わないと内部からも外部からもいろいろ言われるので、苦肉の策だったのだろうと思います。

マウスやキーボード用の USB ポートをふさがないなら、マウスやキーボードが抜かれたらパソコンをロックする等、他の措置も行わないと情報漏洩対策の効果は低いです。

使うパソコンは全てノートパソコンにしてマウスは使用禁止にし全ての USB ポートをふさぐことができたとしても、抜け道がありますので情報漏洩対策の効果はありますが十分とは言えません。USB ポートをふさいでいるものが外されることも考える必要があります。

パソコンの USB ポートに USB メモリー等を接続しても認識しないようにする、データを書き込めないようにする等の措置も行うのが望ましいです。

このような措置を行っても抜け道がありますので、まだまだ情報漏洩対策を行う余地はあります。パソコンに USB メモリー等が接続されたらパソコン管理者に通報が行くシステムを構築する、監視カメラを導入する等、情報漏洩の抑止効果が期待できる措置も行うと情報漏洩対策の効果が高まります。

情報漏洩対策の効果が高まるとしてもコストの問題が出てきますので、USB ポートをふさぐ以上のことはできないところもあると思いますが、USB ポートをふさぐことは情報漏洩対策として一定の効果はあっても足りないと言わざるをえません。

また、USB ポートだけではなく他の外部インターフェースを使う情報漏洩対策も必要です。例えば、メモリーカードスロットがあるならメモリーカードを使った情報漏洩が起こりえます。オンラインストレージを使った情報漏洩も起こりえますので、オンラインストレージを考慮した措置も必要です。


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