リチウムイオンバッテリーの延命

最終更新日 2024年11月23日

基礎

リチウムイオンバッテリーの延命とは、リチウムイオンバッテリーの寿命を延ばすことです。エンメイと読みます。

バッテリー交換不可なら延命が重要

昔と違い今ではユーザーがバッテリーを交換できない機器が多いです。交換できないなら、バッテリーが寿命を迎えると機器も寿命を迎える場合があります。メーカー等が提供しているバッテリー交換サービスを利用する方法がありますが、基本的に費用がかかります。このため、バッテリーを交換できない機器の場合、延命が重要です。

高充電率、高温状態を避ける

リチウムイオンバッテリーを延命するなら、充電率が高い状態を避ける、高温の状態を避ける、以上が重要です。充電率が高い状態や高温の状態で充電や放電を行うと最も劣化しやすいためです。充電や放電を行わなくても自己放電するため最も劣化しやすいです。

充電率80%が良い

リチウムイオンバッテリーを延命するなら、充電率が約80%になったら充電を止めると良いです。もっと充電率を低くする方が劣化が遅くなりますが、バッテリー駆動時間が短くなってしまいます。バッテリー駆動時間が十分であれば約50%でも良いですし、約80%だと足りなければ約100%にします。

充電率設定機能

多くのノートパソコン等に充電率を設定できる機能があります。この機能を利用すると充電率を約80%にできます。ノートパソコン等によってはユーザーが充電率を設定できず、メーカーが設定した充電率に達したら充電が止まる機能があります。充電率の設定機能がない場合、充電率を表示する機能を利用し、約80%に達したら充電を止めます。ユーザーが充電を止める必要があります。

長期間使用しないなら低充電率

ノートパソコン等を保管等するため長期間使用しない場合、充電率を低くしておくと劣化が遅くなります。ただし、過放電に注意が必要です。

ACアダプター接続中は高充電率が続く

ACアダプターを接続してノートパソコン等を使用する場合、充電率が高い状態が続き、劣化が速まります。ここでは満充電まで充電するとします。満充電になったら充電が止まります。充電は止まっても放電は続くため、バッテリーの容量が減ります。少し減ったら充電が始まります。また満充電になったら充電が止まり、また少し減ったら充電が始まります。ノートパソコン等を使用せず電力を消費しないとしても、バッテリーの自己放電により容量が減ったら充電が始まります。

ACアダプター接続中はバッテリーを取り外す

ノートパソコン等にACアダプターを接続しているとき、充電率が低い状態でバッテリーを取り外しておくと、バッテリーの延命につながります。充電率が高い状態を避けられるためです。ノートパソコン等を使用すると内部の温度が上昇するため、高温の状態を避けられることもあります。ただし、バッテリーを取り外せないノートパソコン等があります。バッテリーを取り外せるが、ACアダプターを接続するとしても動作させるためにバッテリーを取り付ける必要があるノートパソコン等もあります。

温度上昇を緩和する

ノートパソコン等を使用する場合、ノートパソコン等の内部の温度が上がります。バッテリーも高温状態になり劣化が速くなります。温度上昇を避けられませんが、何か使い方に問題があり温度上昇しているなら、問題を解消することで温度上昇を緩和できます。例えばノートパソコン等に直射日光が当たる場所で使用すると、さらなる温度上昇につながります。直射日光が当たらない場所で使用すれば温度上昇を緩和できます。

・延命（えんめい）の意味・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
・バッテリー延命術・劣化を防ぐ実践編 | 日経クロステック（xTECH）(2007/05/28公開記事)
・バッテリー延命術・劣化を防ぐ実践編（2ページ目） | 日経クロステック（xTECH）(2007/05/28公開記事)

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