Arrandale(第1世代インテルCore)

最終更新日 2024年01月16日

基礎

Arrandaleとは、インテルのCPUの開発コードネームの一種です。アランデールと読みます。Clarksfieldの後継です。

発売年

2010年にArrandaleのCPUの発売が始まりました。

マイクロアーキテクチャー

ArrandaleのマイクロアーキテクチャーはWestmereです。Westmereはマイクロアーキテクチャーの開発コードネームです。インテルではCoreと呼ぶ場合があります。

プロセスルール

Arrandaleのプロセスルールは32nmです。

ブランド

ArrandaleのブランドにCore i7、Core i5、Core i3、Pentium、Celeronがあります。

Core i7、Core i5、Core i3の違い

Core i7、Core i5、Core i3の主な違いが、3次キャッシュ容量、ターボブーストの対応です。3次キャッシュ容量がCore i7は4MB、Core i5とCore i3は3MBです。ターボブーストにCore i7とCore i5は対応、Core i3は非対応です。

インテルCoreプロセッサー・ファミリーの世代

ArrandaleのインテルCoreプロセッサー・ファミリーの世代が第1世代です。

プロセッサーナンバーのサフィックス

Arrandaleにはデスクトップパソコン向けモデルがないので、モバイルパソコン向けモデルのみです。

サフィックスがMのモデルは通常電圧版、LMのモデルは低電圧版、UMのモデルは超低電圧版と呼ぶ場合があります。サフィックスがMのモデルは据え置きノートパソコンやサイズが大きめのモバイルノートパソコン向け、LMのモデルはサイズが小さめのモバイルノートパソコン向け、UMのモデルはサイズが小さめのモバイルノートパソコン向けです。

Intel GMAからIntel HD Graphics

ArrandaleのCPU内蔵グラフィックスの名称がIntel HD Graphicsです。チップセット内蔵グラフィックスのIntel GMAの後継です。Intel GMAに様々なモデルがあり、モデルのIntel GMA 4500MHDの後継です。

実行ユニットがIntel HD Graphicsは12個、Intel GMA 4500MHDは10個です。最大クロック周波数がIntel HD Graphicsは766MHz、Intel GMA 4500MHDは533MHzです。どちらもCPUのモデルによってはこれよりも最大クロック周波数が低いです。

Intel Clear Video Technologyの強化

ArrandaleのCPU内蔵グラフィックスでは動画再生支援機能を搭載しており、その名称がIntel Clear Video Technologyです。従来からありますが、Arrandaleではブルーレイディスクの動画再生向けに機能を強化しており、従来より画質を高めることも強化しています。

Core i7,i5,i3とCore 2 Duoの主な違い

ArrandaleのCore i7,i5,i3は、PenrynのCore 2 Duoの後継と言えます。そのため、この両者を比較するのが妥当です。


ハイパースレッディングとは、1つのコアを論理的に2つのコアとして動作させる技術です。Arrandale以外のCore i7,i5,i3では、モデルによっては非対応です。

ターボブーストとは、CPUのクロック周波数を動的に高くし処理速度を上げる技術です。差別化のためCore i7,i5は対応、Core i3は非対応です。

パッケージに内蔵とは、別の言い方だとCPUコアとは同じチップではないです。例えばCPUコアとCPU内蔵グラフィックスは別々のチップであり、両者のチップをQPIで接続しています。同じチップにする場合と比べるとアクセスが遅くなります。

・ASCII.jp：Core i5/3って何が違うの？　新CPUノートの素朴な疑問 (1/5)(2010/01/25更新記事)
・ASCII.jp：Core i5/3って何が違うの？　新CPUノートの素朴な疑問 (2/5)(2010/01/25更新記事)
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