液晶パネルのTN方式,VA方式,IPS方式の違い

最終更新日 2024年04月25日

液晶パネルのTN方式,VA方式,IPS方式の違いとは

基礎

液晶パネルのTN方式,VA方式,IPS方式の違いとは画質です。各強みがTN方式は応答速度が速い、VA方式はコントラスト比が高い、IPS方式は色の再現性が高いです。各弱みがTN方式は視野角が狭い、VA方式は視野角が狭い、IPS方式は応答速度が遅いです。

実際の液晶パネルでは弱みを改善しており、例えばモデルによってはVA方式でも視野角が広い、IPS方式でも応答速度が速いです。

TN方式,VA方式,IPS方式は液晶パネルの作動方式

TN方式,VA方式,IPS方式は、液晶パネルの作動方式の種類です。それぞれ透過するバックライトの光量を制御する方法に違いがあります。本来はこの技術的な違いに注目するところですが、ディスプレイ選びではTN方式,VA方式,IPS方式、それぞれの画質の特徴が重要です。

TN方式,VA方式,IPS方式と用途

TN方式が適する用途

TN方式は応答速度が速いため、ちらつきや残像が発生しにくいです。そのため、ゲーム、スポーツ等の動きが速い映像の視聴に適しています。そのため、ゲーミングディスプレイにTN方式を採用するモデルが多いです。

TN方式は視野角が狭いため、画面の正面以外の方向から見る用途に適していません。斜めから見ると画面が暗くなったり色が変わったりします。

TN方式は色の再現性が低い、すなわち色の再現範囲が狭いため、画像編集等の色の正確さが重要な用途に適していません。

TN方式はコストが安いため、TN方式のモデルの価格が安い傾向があります。とにかく価格の安さを重視するなら適しています。

IPS方式が適する用途

IPS方式は色の再現性が高いため、画像編集等の色の正確さが重要な用途に適しています。IPS方式は応答速度が遅いため残像が発生しやすいです。そのため、ゲーム、スポーツ等の動きが速い映像の視聴に適していません。IPS方式は視野角が広いため、画面の正面以外の方向から見る用途に適しています。IPS方式はコストが高いため、IPS方式のモデルの価格が高い傾向があります。とにかく価格の安さを重視するなら適していません。

VA方式が適する用途

VA方式はコントラスト比が高いです。色の再現性、応答速度、視野角、コスト、それぞれの評価がTN方式とIPS方式の中間に位置します。そのため、色の正確さが重要な用途、動きが速い映像の視聴、画面の正面以外の方向から見る用途等、様々な用途に適しています。

IPS方式が応答速度が重要な用途にも適する

IPS方式が登場後しばらくは応答速度が遅いデメリットがありましたが、今では応答速度を改善する技術進歩があり、IPS方式のモデルでも応答速度が速いです。IPS方式のコスト低下が進み、IPS方式のモデルの価格が安いです。そのため、様々な用途に適するIPS方式が主流になりました。

コラム

ADS方式やPLS方式等

メーカーによってはADS方式やPLS方式等と表記する場合があります。大雑把に言えば、これらがIPS方式と同じと認識して良いです。ちなみに、IPS方式と表記しない理由がIPSが商標のためです。IPS方式と表記できるメーカーではIPS方式と表記します。

出典

TN・VA・IPSで大きく変わる液晶ディスプレイの表示、自然な映像のカギはHDR | 日経クロステック(xTECH)(2021/08/26公開記事)
同じサイズでも異なる大きさ、複雑なディスプレイの仕様を徹底理解 | 日経クロステック(xTECH)(2021/09/07公開記事)
ノートパソコンやディスプレイ製品が画面サイズで分類される理由(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2022/09/06公開記事)


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