AMDのInfinity Cache

最終更新日 2023年09月07日

AMDのInfinity Cacheとは

基礎

AMD、「AMD Radeon RX 6600」グラフィックス・カードを発表 | AMD より一部引用します。
AMD Infinity Cache:GPUダイに統合された32MBのLLCは、レイテンシーと消費電力を削減し、従来のアーキテクチャーよりも高いゲーム性能を可能にします。
補足を加えて大雑把に言うと、AMDのInfinity Cacheとは、階層構造のキャッシュメモリーの中で、VRAMに最も近いキャッシュメモリーです。LLCとはLast Level Cacheの略で、階層構造のキャッシュメモリーの中で最下層のキャッシュメモリーです。VRAMとはVideo Random Access Memoryの略であり、グラフィックス関連のデータを一時的に保存するところです。

Infinity Cacheは3次キャッシュメモリー

従来から1次キャッシュメモリー、2次キャッシュメモリーがあり、3次キャッシュメモリーとしてInfinity Cacheを追加しました。

Infinity Cacheによる性能向上

レイテンシーとは、GPUがメモリーに対しデータの読み書き処理を求めてから、データの読み書き処理が完了するまでの時間です。Infinity CacheのレイテンシーがVRAMよりも短いです。Infinity Cacheを設けることで、従来ではVRAMに対して発生していたデータ読み書き処理が、ある程度はレイテンシーが短いInfinity Cacheで発生するようになるので全体的に性能が向上します。

Infinity Cacheによる消費電力低下

Infinity Cacheに対するデータ読み書き処理の消費電力がVRAMよりも低いです。従来ではVRAMに対して発生していたデータ読み書き処理が、ある程度は消費電力が低いInfinity Cacheで発生するようになるので全体的に消費電力が低下します。


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