NVIDIAのNVENC

最終更新日 2023年09月07日

基礎

GeForce RTX GPU - 究極のライブストリーミング、ブロードキャストソリューション | NVIDIA より一部引用します。

NVIDIA エンコーダー (NVENC) は、ビデオのエンコードに使われる GeForce GPU の独立したセクションであり、CPU の負荷を軽減します。これによりシステムにゆとりが生まれ、ゲームやその他のリソースを必要とするタスクを処理できるようになり、配信を続けることに集中できます。

大雑把に言うと、NVIDIAのNVENCとは、ハードウェア・エンコーダーです。ハードウェア・エンコーダーとは、データ変換を行うハードウェアです。NVENCでは動画データの変換を行います。

NVENCのメリット

CPUでも動画データの変換を行えますが、CPUに高い負荷がかかります。CPUに余裕があれば問題ありませんが、他の処理でもCPUに高い負荷がかかりCPUに余裕がない場合、動画データの変換も他の処理も遅くなります。NVENCが動画データの変換を行うことによって、CPUにかかる負荷が低くなり、動画データの変換も他の処理も速くなります。CPUにかかる高い負荷が動画データの変換のみでも、CPUよりもNVENCの方が速い場合、NVENCが役に立ちます。

アーキテクチャのKeplerで登場

NVENCはアーキテクチャのKeplerで登場しました。Kepler以降のアーキテクチャーにもNVENCがあります。新しいアーキテクチャーのAda Lovelaceにもあります(2022/11/12時点)。NVENCの後継が登場した場合、なくなる可能性があります。

NVENC搭載製品とNVENC非搭載製品

NVIDIAのGPUに様々な製品がありますが、全ての製品がNVENC搭載とは限らずNVENC非搭載の製品もあります。

コーデックAV1に対応

アーキテクチャーのAda LovelaceのNVENCでは、コーデックのAV1に対応しました。AV1とはAOMedia Video 1の略で、圧縮率や画質がH.265よりも優れています。GeForce RTX 40シリーズのアーキテクチャーがAda Lovelaceです。

並列動作可能なデュアルNVENC

アーキテクチャーのAda LovelaceのNVENCは、NVENCを2つ搭載するデュアルNVENCかつ並列動作可能です。従来のアーキテクチャーの中には2つ、または2つより多いNVENCを搭載するアーキテクチャーがありますが、並列動作はできません。

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