LIFEBOOK AHシリーズ(2017年10月発売)から見る富士通の差別化

最終更新日 2023年09月07日

富士通の据え置きノートパソコンLIFEBOOK AHシリーズ

パソコンの差別化は難しく、どのメーカーを選んでも同じと言えるほどですが、差別化に力を入れているメーカーがあります。

今回は、富士通の据え置きノートパソコンLIFEBOOK AHシリーズ(2017年10月発売)の主な差別化ポイントを見てみます。

ただし、LIFEBOOK AHシリーズには複数のモデルがあり、それぞれの差別化ポイントが全てのモデルに当てはまるとは限りません。

LIFEBOOK AHシリーズの差別化ポイントに魅力を感じ選ぶなら、自分が求める差別化ポイントに当てはまるモデルなのかどうか確認して選ぶ必要があります。

デザイン

没入感を高める狭額縁液晶、落とし込みヒンジですっきりした画面周り
没入感を高める狭額縁液晶、落とし込みヒンジですっきりした画面周り

LIFEBOOK AHシリーズの画面周囲の額縁には、通常よりもフレーム幅を狭くした狭額縁を採用しています。フレーム幅が狭くなることにより画面が空間に溶け込み没入感を高めます。

ノートパソコンには、液晶ディスプレイ側の本体とキーボード側の本体をつなぐヒンジがあります。通常のノートパソコンは、ノートパソコンを開いて使うとヒンジが見えますが、LIFEBOOK AHシリーズはヒンジが見えない構造になっており画面周りがすっきりします。

落とし込みヒンジでキーボード面に緩やかな傾斜がつき快適なキータイピングを実現
落とし込みヒンジでキーボード面に緩やかな傾斜がつき快適なキータイピングを実現

特殊なヒンジ構造によりノートパソコンを開くと自然とキーボードに緩やかな傾斜ができ、キーボードが打ちやすくなります。

狭額縁実現策
狭額縁実現策

狭額縁の実現は簡単そうに見えますが、額縁の中には様々な部品が入っており簡単ではありません。LIFEBOOK AHシリーズでは、部品配置の見直し、さらには小型部品を採用することにより狭額縁を実現しています。

また、狭額縁を採用すると強度が落ちる問題が出てきますが、LIFEBOOK AHシリーズでは板金補強を施しています。

質感の高いアルミメッシュスピーカー、クリア素材がアクセントとなるプリズムクリアキー、金属調のパームレストにスムーズな触感のマットコーティングでより快適に
質感の高いアルミメッシュスピーカー、クリア素材がアクセントとなるプリズムクリアキー、金属調のパームレストにスムーズな触感のマットコーティングでより快適に

実用性にあまり影響しないところにまでデザインにこだわった点が多々あり、スピーカー部分には質感の高いアルミメッシュを採用しており高級感を高めます。

キーボードの各キーには透明感があるクリア素材を採用しており、美しさも兼ね備えます。

パームレストの見た目は金属調にすることで高級感を高め、さらに触感をスムーズにするためにマットコーティングを施してあり、キーボードを快適に入力できます。

4つのカラーバリエーション
4つのカラーバリエーション

LIFEBOOK AHシリーズはカラーバリエーションが用意されており、その中から自分が好きな色のノートパソコンを選べます。

背面にはレザー調テクスチャーを採用し360°美しいオムニデザイン
背面にはレザー調テクスチャーを採用し360°美しいオムニデザイン

ノートパソコンの背面はあまり目にすることがなく、そういうところは手を抜いているかのように安っぽいデザインのノートパソコンが見られますが、LIFEBOOK AHシリーズではそのようなことはなく、LIFEBOOK AHシリーズの背面にはレザー調テクスチャーを採用しており背面を見ても高級感が失われません。

スピーカー

ハイレゾスピーカー&CurioSound
ハイレゾスピーカー&CurioSound

一般的にはノートパソコンのスピーカーの音質は期待できないものですが、その理由の一つはスピーカーのサイズを大きくできないことにあります。

スピーカーの音質はサイズの大きさだけではなく様々な要素によって決まってきますが、ある程度はサイズを大きくする必要があります。

ノートパソコンのように限られた筐体内部スペースでは、スピーカーのサイズを大きくすることは難しいですが、LIFEBOOK AHシリーズは筐体内部にある各部品の配置の見直し、部品の小型化によりスピーカーのサイズを大きくしています。

また、スピーカーにアルミメッシュを採用し、微細孔で開口率を高め音がでてきやすくなっており音質向上に寄与します。

スピーカーはハイレゾに対応しており、ハイレゾ音源を再生することができます。

スピーカー性能向上の工夫
スピーカー性能向上の工夫

上記の画像を見るとわかるとおり、ノートパソコン筐体内部にはマザーボード、ストレージ、光学ドライブ、バッテリー等、様々な部品がぎっしり詰まっており、スピーカーのサイズを大きくすることは容易ではありません。

キーボード

2.5mmストローク&ATOK 2017
2.5mmストローク&ATOK 2017

LIFEBOOK AHシリーズは狭額縁採用により本体の幅も狭くなりますが、キーボードの幅も狭くなります。しかし、LIFEBOOK AHシリーズはでは極力キーボード面積が狭くなることを抑えており、使い勝手が損なわれていません。

各キーの重さは指の配置に合わせて3段階に調整されている、各キーの面は丸みを帯びている、各キーは手前側の高さが低くなるように傾斜がつけられている等、キーボードを打ちやすいように様々な工夫が施されています。

打ち心地の追求
打ち心地の追求

キーボードはたわみがあると打ちにくくなりますが、LIFEBOOK AHシリーズでは補強が施されており、より良い打ち心地を実現しています。

ノートパソコン筐体内部には発熱する部品がありますが、その熱がパームレスト部分に伝わり熱くなると、パームレスト部分に手を置いた時に不快に感じます。

LIFEBOOK AHシリーズでは、発熱する部品を中央奥側に配置しておりパームレスト部分が熱くなりません。

差別化ポイント必要か不要か

ここまでLIFEBOOK AHシリーズの主な差別化ポイントを見てきましたが、富士通は国内大手メーカーらしく高い開発力を駆使していることがわかります。

しかし、悪く言えば上記で見てきた差別化ポイントは、なくても据え置きノートパソコンを使う上で特に困ることはないほど必要性が低いです。

価格が変わらなければ上記で見てきた差別化ポイントはないよりはある方が良いでしょうが、上記で見てきたような差別化ポイントがない他メーカーの据え置きノートパソコンと比べると価格が高いです。

つまり、コストパフォーマンスが低く性能の割に価格が高いですので、もしコストパフォーマンス重視であれば特に差別化ポイントが見られない平凡な据え置きノートパソコンを選ぶ方が良いです。

LIFEBOOK AHシリーズに見られるような差別化ポイントに魅力を感じるなら、富士通以外の据え置きノートパソコンも見てみると良いです。

富士通に限らず NEC、東芝等の他の国内大手メーカーや、デル、ヒューレット・パッカード、レノボ等の海外メーカーも高い開発力を駆使している印象を受ける据え置きノートパソコンを発売しています。


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