パソコン値上げの原因

最終更新日 2023年09月07日

パソコンは新製品の発売が始まってから値下がっていくものです。昔はパソコンの性能が陳腐化し時代遅れになるのが早く、次の新製品が発売される頃には価値が大きく下がり半額近くにまで値下がることもありました。

今ではそこまで値下がることはあまりありませんが、次の新製品が出る頃になると大幅に安くなっており、性能が陳腐化し時代遅れになるのが遅くなった今では、十分値下がった旧製品は狙い目です。

しかし、パソコンは値下げが続くとは限らず、逆に値上げすることもあります。パソコン値上げの原因は様々ですが、主に以下の原因で値上げすることがあります。

OS やオフィスソフトウェアの値上げ

パソコンの OS は、Microsoft 社の Windows が圧倒的なシェアを占めています。

パソコンメーカーは、パソコンに Windows をプリインストールして販売します。パソコンメーカーは、Windows を入手するために Microsoft 社に費用を支払っており、その費用の分がパソコンの価格に含まれています。

パソコンメーカーが Microsoft 社に支払う費用は値上がることがあり、その費用が値上がるとパソコンの値上げにつながります。

オフィスソフトウェアでも Microsoft 社が圧倒的なシェアを占めています。Windows と同様にオフィスソフトウェアでも値上がることがあり、パソコンの値上げにつながります。

PC パーツの値上げ

パソコンメーカーは、CPU、メインメモリー、ストレージ、光学ドライブ、GPU（ビデオチップ）等、様々な PC パーツを仕入れてパソコンを組み立てます。

PC パーツは値上がることがあり、PC パーツが値上がるとパソコンの値上げにつながります。基本的に PC パーツは需要に対して供給が不足すると値上がります。

例えば、パソコン用ストレージの SSD 内部にはフラッシュメモリーがありますが、スマートフォン、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等、様々な電子機器にて使われています。パソコンに SSD が普及していますが、それ以上にフラッシュメモリーを採用している電子機器が普及していますので、SSD が値上がることがあります。2017年は、SSD 値上がりの年と言えるくらい SSD の値上がり傾向が続きました。

需要が増え供給不足になるだけでなく、供給が減り供給不足になることもあります。例えば、火災事故や自然災害等により生産規模が大きい PC パーツ製造工場が被害を受け、供給不足になり PC パーツが値上がることもあります。

円安

パソコンに搭載される PC パーツは海外から仕入れているものが多く、円安と円高の影響を受けます。

円安になると仕入れコストが上昇し、PC パーツは実質値上げとなりパソコンの値上げにつながります。

パソコンの値上がりが始まり、価格が上昇している様子が見られる時期に丁度パソコンを買いたいなら、さらにパソコンの価格が上昇する前に買う方が良さそうですが、早めにパソコンを買う方が良いのか冷静に判断する方が良いです。

パソコンの入手を急いでいるなら早めに買う方が良いです。すぐにパソコンを入手する必要はなく買うタイミングを1年以上延ばしても問題ないくらいであれば、様子を見てみるのがおすすめです。 基本的にパソコンの値上げは長期にわたって続くものではありませんので、パソコンを買うタイミングを遅らせれば、パソコンの値上がりが収まった頃に買える可能性があります。

例えば、特定の PC パーツに需要が集中し供給不足になっているため PC パーツが値上がりパソコンも値上がっているなら、いずれは PC パーツの供給不足が解消され、PC パーツもパソコンも値下がる可能性があります。

もちろん PC パーツの供給不足が長年にわたっって続く可能性もありますので、将来どうなるのか正確に予測することは難しいです。

円安に関しても一時期的なものであれば、いずれは円高に進み円安で値上がったパソコンが値下がる可能性があります。もちろん円安に関しても将来どうなるのか正確に予測することは難しいです。

パソコンの値上がりが長期にわたって続くかもしれませんが、パソコンは技術進歩により性能と機能が向上していきますので、性能と機能に関してグレードを下げて選べば多少は値上がりを打ち消すことができます。

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