パソコンで Bluetooth 周辺機器を使える条件 - 周辺機器

最終更新日 2016年04月11日

同じ通信方式を利用でき、同じプロファイルを持っている必要あり

キーボード、マウス、イヤホン等の周辺機器には、Bluetooth に対応している製品があります。Bluetooth に対応している周辺機器をパソコンに接続して使用するなら、パソコンも Bluetooth に対応している必要があります。

パソコンが Bluetooth に対応していない場合は、外付け Bluetooth アダプターをパソコンに接続すれば、Bluetooth を利用できるようになります。Bluetooth に対応しているパソコンでも、外付け Bluetooth アダプターを接続して、外付け Bluetooth アダプターの方で Bluetooth を利用できます。

パソコンと周辺機器を Bluetooth 接続して使用するためには、両者が Bluetooth を利用できるだけでは条件が足りません。両者を接続して使用するためには、他にも条件があります。

Bluetooth には、様々な通信方式がありますが、パソコンと周辺機器との間で同じ通信方式を利用できる必要があります。パソコンも周辺機器も、利用可能な通信方式は製品によって異なりますので、製品の組み合わせによっては同じ通信方式を利用できない場合があります。同じ通信方式を利用できなければ、パソコンと周辺機器を接続して使用できません。

さらに、パソコンと周辺機器が、同じプロファイルを持っている必要があります。プロファイルとは、Bluetooth による通信の手順等が定義されたものであり、パソコンも周辺機器も持っているプロファイルは製品によって異なります。

通信方式

通信方式一覧

Bluetooth の通信方式には、BR(Basic Rate)、EDR(Enhanced Data Rate)、HS(High Speed)、LE(Low Energy)があります。BR は、Bluetooth における基本的な通信方式であり、EDR と HS は BR よりも最大通信速度を速めた通信方式です。LE は、BR と最大通信速度が同じですが、大幅に消費電力を抑えた通信方式です。以下は、各通信方式の最大通信速度です。

通信方式 最大通信速度
BR(Basic Rate) 1Mbps
EDR(Enhanced Data Rate) 3Mbps
HS(High Speed) 24Mbps
LE(Low Energy) 1Mbps

各バージョンの仕様に含まれる通信方式

Bluetooth の仕様では、BR は Bluetooth 1.1 から、EDR は Bluetooth 2.0 から、HS は Bluetooth 3.0 から、LE は Bluetooth 4.0 から追加されました。まとめると、Bluetooth の各バージョンの仕様に含まれる通信方式は、以下のとおりです。

バージョン 仕様に含まれる通信方式
Bluetooth 1.1 BR
Bluetooth 2.0〜2.1 BR、EDR
Bluetooth 3.0 BR、EDR、HS
Bluetooth 4.0〜4.1 BR、EDR、HS、LE

通信方式は実装されているなら利用できる

ここで注意が必要ですが、Bluetooth の仕様に含まれる通信方式は、全ての実装が必須とはなっていません。実装されていない通信方式は、利用できません。

例えば、Bluetooth 2.0 には BR と EDR が仕様に含まれていますが、EDR の実装は任意となっており、Bluetooth 2.0 に対応していても EDR が実装されているとは限りません。HS も実装は任意となっています。

また、Bluetooth 3.0 までは BR の実装は必須でしたので、あらゆる製品の組み合わせで同じ通信方式 BR を利用できました。

Bluetooth 4.0 から仕様に追加された LE も実装は任意となっていますが、Bluetooth 4.0 から LE のみ実装可能となりましたので、Bluetooth 3.0 までは実装が必須だった BR が実装されていない場合が出てきました。そのため、製品の組み合わせによっては、同じ通信方式を利用できない場合が出てきました。

パソコンに実装されている通信方式

LE は、小容量バッテリーや電池で動作する機器向けの通信方式です。このような機器では、消費電力を抑える事が非常に重要視されますので、LE のみ実装されている製品が見られます。

パソコンは、電源コンセントからの供給か大容量バッテリーで動作しますので、LE のみ実装されている製品は見られません。また、LE のみ実装されている周辺機器と接続して使用できるようパソコンは Bluetooth 4.0 以上に対応しているなら LE が必ず実装されています。主に Bluetooth 非対応パソコンと接続して Bluetooth を利用できるようにするために使われる外付け Bluetooth アダプターにも当てはまります。

対応バージョン 必ず実装されている 実装されているかは製品による
Bluetooth 1.1 BR -
Bluetooth 2.0〜2.1 BR EDR
Bluetooth 3.0 BR EDR、HS
Bluetooth 4.0〜4.1 BR、LE EDR、HS

周辺機器に実装されている通信方式

LE のみ実装されている製品は、小容量バッテリーや電池で動作する周辺機器にあります。周辺機器では、Bluetooth 4.0 以上に対応しているなら、BR か LE どちらかは必ず実装されています。

対応バージョン 必ず実装されている 実装されているかは製品による
Bluetooth 1.1 BR -
Bluetooth 2.0〜2.1 BR EDR
Bluetooth 3.0 BR EDR、HS
Bluetooth 4.0〜4.1 - BR、EDR、HS、LE(※)
(※)BR か LE どちらかは必ず実装されている

互換性の有無

パソコンと周辺機器、それぞれの通信方式の実装について見比べると、Bluetooth 4.0 以上で LE のみ実装されている周辺機器と、Bluetooth 3.0 以下のパソコンとの組み合わせでは、互換性がない、すなわち同じ通信方式を利用できない事が分かります。

その場合は、Bluetooth 4.0 以上に対応している外付け Bluetooth アダプターをパソコンに接続すれば、Bluetooth 4.0 以上で LE のみ実装されている周辺機器を使えるようになります。

パソコン
(外付け Bluetooth アダプター)
周辺機器 互換性
Bluetooth 3.0 以下 Bluetooth 3.0 以下 あり
Bluetooth 4.0 以上
BR 実装 LE 非実装
あり
Bluetooth 4.0 以上
BR と LE 実装
あり
Bluetooth 4.0 以上
BR 非実装 LE 実装
なし
Bluetooth 4.0 以上 Bluetooth 3.0 以下 あり
Bluetooth 4.0 以上
BR 実装 LE 非実装
あり
Bluetooth 4.0 以上
BR と LE 実装
あり
Bluetooth 4.0 以上
BR 非実装 LE 実装
あり
(※1)パソコンと周辺機器の両者が BR に加えて EDR(HS)も実装されていれば、EDR(HS)で通信可能
(※2)パソコンと外付け Bluetooth アダプターも、周辺機器のように Bluetooth 4.0 以上に対応し BR 実装 LE 非実装または BR 非実装 LE 実装の製品が登場する可能性はある(2016年4月10日時点では、パソコンにおいてそのような製品の存在は個人的には確認していない)

Bluetooth Smart と Bluetooth Smart Ready

どの Bluetooth の通信方式が実装されているかは仕様等を確認すれば分かりますが、Bluetooth のロゴを確認すると簡単に分かります。Bluetooth のロゴは、仕様やパッケージ等に画像で表示されている場合もあれば、文字で表示されている場合もありますが、Bluetooth のロゴの表示は必須とはなっていませんので、Bluetooth のロゴがない製品もあります。

以下は、Bluetooth の各ロゴと、実装されている通信方式です。

Bluetooth ロゴ

必ず実装されている

実装されているかは
製品による
Bluetooth ロゴ
Bluetooth
BR EDR、HS
Bluetooth Smart Ready ロゴ
Bluetooth Smart Ready
BR、LE EDR、HS
Bluetooth Smart ロゴ
Bluetooth Smart
LE -

Bluetooth のロゴで、互換性がある、すなわち接続して使用できる組み合わせを作ると、以下のようになります。

Bluetooth ロゴ 互換性がある Bluetooth ロゴ
Bluetooth ロゴ
Bluetooth
Bluetooth ロゴBluetooth Smart Ready ロゴ
Bluetooth、Bluetooth Smart Ready
Bluetooth Smart Ready ロゴ
Bluetooth Smart Ready
Bluetooth ロゴBluetooth Smart Ready ロゴBluetooth Smart ロゴ
Bluetooth、Bluetooth Smart Ready、Bluetooth Smart
Bluetooth Smart ロゴ
Bluetooth Smart
Bluetooth Smart Ready ロゴBluetooth Smart ロゴ
Bluetooth Smart Ready、Bluetooth Smart

プロファイル

主なプロファイルの種類

Bluetooth のプロファイルには、多数の種類があります。プロファイルの各種類は特定の用途に使われ、主に以下の種類があります。

プロファイル 用途
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile) ヘッドフォンやイヤホン等に音声を伝送する
aptX ヘッドフォンやイヤホン等に音声を伝送する(音質が向上、音声の遅延が低減しており、エラー回復機能が追加されている)
AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile) AV機能のリモコン機能を制御する
BPP(Basic Printing Profile) 携帯電話等からプリンターへ印刷データを転送し、印刷機能を制御する
BIP(Basic Image Profile) 機器に対し、画像を転送する
DIP(Device ID Profile) デバイスの認識等のために必要なデバイス固有の情報を提供する
DUN(Dial-up Networking Profile) 携帯電話や PHS を経由してインターネットにダイヤルアップ接続する
FAX(FAX Profile) FAX を送信する
FMP(Find Me Profile) 見つからない機器の場所を特定するために、アラームやバイブレーションを鳴らす
FTP(File Transfer Profile) パソコン同士でデータを転送する
GAP(Generic Access Profile) 機器に対し、認識、接続の確立や認証、暗号化を行う
GATT(Generic Attribute Profile) 各プロファイルで通信仕様は異なるが、基本となる共通化した通信仕様で通信する
主に通信方式 LE を実装する機器で使われる
GAVDP(Generic Audio/Video Distribution Profile) AV機器に対し、音声や動画を伝送する
GOEP(Generic Object Exchange Profile) 機器に対し、データを転送する
HCRP(Hardcopy Cable Replacement Profile) プリンターに印刷データを転送する
HDP(Health Device Profile) 医療機器や健康管理機器等のヘルス機器と接続し、データを転送する
HFP(Hands Free Profile) ヘッドセットでハンズフリー通話を行う(音声の送受信だけでなく通話の発着信機能の制御も行う)
HID(Human Interface Device Profile) マウスやキーボード等の操作を行う
HOGP(HID Over GATT Profile) マウスやキーボード等と消費電力を抑えて接続し操作を行う
HSP(Headset Profile) ヘッドセットと音声を送受信する
LAP(LAN Access Profile) Bluetooth を使用して LAN を構築する
MAP(Message Access Profile) 機器間でメッセージを送受信する
OPP(Object Push Profile) 携帯電話同士で、データを転送する
PAN(Personal Area Networking Profile) 複数のパソコン間でネットワーク環境を構築する
PBAP(Phone Book Access Profile) 携帯電話等へ電話帳のデータを転送する
PXP(Promoxity Profile) 通信相手となる機器との距離を測定する
SDAP(Service Discovery Application Profile ) 通信相手となる機器が提供する機能を検索する
SPP(Serial Port Profile) パソコン間で仮想シリアルポートを作成し、シリアル接続する
SYNC(Synchronization Profile) パソコンや携帯電話等との間で、スケジュール帳や電話帳のデータ転送を行い自動的に同期する
TIP(Time Profile) 時刻、時間帯のデータを転送する

周辺機器が持つプロファイルを、パソコンも持っていれば使える

パソコンは、ヘッドフォンやイヤホン、プリンター、マウス、キーボード等の様々な周辺機器と組み合わせて使われる事が多いので、多数のプロファイルを持っています。外付け Bluetooth アダプターに関しても同様に多数のプロファイルを持っています。

周辺機器は、たいていは一部の用途に使われるため、持つプロファイルが少なく、周辺機器が持つプロファイルをパソコンも持っていれば、接続して使用できます。

例えば、マウスやキーボードは、多くの製品がプロファイル HID(Human Interface Device Profile)を持っていますが、パソコンもプロファイル HID を持っていれば、接続して使用できます。ちなみに、マウスやキーボードは必ずプロファイル HID を持つわけではありません。他のプロファイルを持つ製品もあります。

もしパソコンに必要なプロファイルがなければ周辺機器を接続して使用できませんが、必要なプロファイルを持つ外付け Bluetooth アダプターをパソコンに接続すれば、周辺機器を接続して使えるようになります。

先の例だと、パソコンにプロファイル HID がなければ、プロファイル HID を持つマウスやキーボードは接続して使えませんが、プロファイル HID を持つ外付け Bluetooth アダプターをパソコンに接続すれば、使えるようになります。


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