電源容量の目安の計算方法 - その他 PC パーツの選び方

最終更新日 2016年08月29日

電源容量の目安の決め方

たいていの電源ユニットは、容量、すなわち総出力ワット数の半分を出力している時(電源負荷率 50%)が最も変換効率が高くなります。変換効率が高いほど、無駄な消費電力と発熱量を抑えられ、部品の長寿命化と冷却ファンの回転数が減る事による騒音レベルの低下につながります。

特に 80PLUS ランクが高い電源ユニットは、以下を見るとクリアしなければならない変換効率は電源負荷率 50% 時が最も高いため、当てはまる可能性が高いです。

80 PLUS ランク 変換効率
(電源負荷率 20% / 50% / 100%)
80 PLUS スタンダード 80% / 80% / 80%
80 PLUS ブロンズ 82% / 85% / 82%
80 PLUS シルバー 85% / 88% / 85%
80 PLUS ゴールド 87% / 90% / 87%
80 PLUS プラチナ 90% / 92% / 89%
80 PLUS チタン 92% / 94% / 90%

80PLUS ランクが高い電源ユニットでも必ずしも当てはまる訳ではありませんが、たいていの電源ユニットは電源負荷率 50% 時に最も変換効率が高くなります。

最も変換効率が高くなるよう総出力ワット数が平均消費電力の2倍となるよう選ぶのが理想的ですが、平均消費電力を精確に見積もるのは難しいですし、優先すべきなのは最大消費電力が総出力ワット数を超えないようにする事ですので、最大消費電力が総出力ワット数の 70% 程度になるよう選ぶのが最適な選択肢の一つです。

最近の各 PC パーツの省電力機能が進歩しているため、このように選ぶと平均消費電力は総出力ワット数の半分以下となる可能性が高いですが、後に PC パーツの交換や増設による最大消費電力の増大、電源ユニットの経年劣化による総出力ワット数の低下を考慮し、最大消費電力が総出力ワット数の 70% 程度になるよう選ぶのが無難です。

言い換えると、最適な総出力ワット数は、最大消費電力を 0.7 で割れば導けますが、そのためには大まかで良いので最大消費電力を見積もる必要があります。

最大消費電力の見積もり方

以下は、主要な PC パーツごとの最大消費電力の見積もり方です。

CPU TDP の1.5倍
ハイスペック CPU の中で上位の性能を持つ CPU は、TDP の2倍
メインメモリー 5W×搭載数
マザーボード 50W
ストレージ 25W×搭載数(HDD)
15W×搭載数(SSD)
光学ドライブ 25W×搭載数
ビデオカード 仕様に記載されている、もしくは公称されている最大消費電力×搭載数
最大消費電力が不明の場合は、ハイスペック 300W、スタンダード 200W、エントリー 100W

最も重要になるのが最大消費電力が大きい CPU とビデオカードです。製品によって最大消費電力は大きく異なるため、製品の仕様等を見て最大消費電力を見積もる必要があります。他の PC パーツは最大消費電力が比較的小さいため、最大消費電力を大きい製品を基準にして見積もれば十分です。

CPU は最大消費電力ではなく TDP が各メーカーのウェブサイトにて公開されていますので、TDP を参考にして最大消費電力を見積もります。最大消費電力は基本的に TDP の1.5倍としておけば十分ですが、最大級の性能を有する CPU だと最大消費電力は TDP の1.5倍を超えてくる可能性がありますので、2倍にしておくのが無難です。

ビデオカードの消費電力は、ほとんどビデオチップの消費電力ですので、ビデオチップのメーカーのウェブサイトにて公開されている最大消費電力を参考にします。nVIDIA 社のウェブサイトでは消費電力が記載されていますが、これが最大消費電力となります。

AMD 社のウェブサイトでは最大消費電力が記載されていませんが、公称した最大消費電力が様々なウェブサイトに記載されていますので、それを参考にし最大消費電力を見積もります。ただし、一部の製品では最大消費電力を公称していません。

不明の場合は、ハイスペック 300W、スタンダード 200W、エントリー 100W と見積もると良いです。最大級の性能を有するビデオチップだと 500W 近くになりますが、このようなビデオチップは最大消費電力が非常に重要な情報になるため、公称されてない事はまずありません。

電源容量の目安の計算例

以下は、最大消費電力の見積もり例と、最適な総出力ワット数の計算例です。

CPU インテル社 Core i7 4790(TDP 84W)
メインメモリー 搭載数2
マザーボード 搭載数1
ストレージ HDD 搭載数1
光学ドライブ 搭載数1
ビデオカード 搭載数×1
nVIDIA GeForce GTX760(170W)
パソコン全体の最大消費電力
(84W×1.5)+5W×2+50W+25W×1+25W×1+170W×1=406W
最適な総出力ワット数
406÷0.7=580W
この例だと最大消費電力が 406W ですので、総出力ワット数が 450W や 500W でも十分と言えます。もし BTO カスタマイズに対応していて電源ユニットを変更できるなら、最適な総出力ワット数に近い 600W にしておくと良いです。

さらに総出力ワット数が大きい電源ユニットでも良いのですが、平均消費電力の割りに総出力ワット数が大きすぎると、変換効率が低くなり、無駄な消費電力と発熱量が大きくなります。そのため、選ぶとしても見積もった最大消費電力の2倍程度までにしておくと良いです。上記の例だと、406W×2=812W となり、総出力ワット数 800W が選択限度の目安となります。


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