Thunderboltケーブルの選び方
最終更新日
2023年09月07日
Thunderboltケーブルとは
基礎
Thunderboltケーブルとは、Thunderbolt対応機器同士での接続に使用するケーブルです。Thunderboltはインテルとアップルが共同開発した規格です。1本のケーブルでDisplayPortデータとPCI Expressデータ同時転送可能
ThunderboltではDisplayPortとPCI Expressそれぞれのデータを1本のケーブルで同時転送可能です。Thunderboltを採用すると搭載する端子の数を抑えられます。例えばパソコンとディスプレイをThunderboltケーブルで接続し、さらにディスプレイと外付けストレージをThunderboltケーブルで接続すると、パソコンはディスプレイへの出力と外付けストレージとのデータ転送を1本のケーブルで同時にできます。これならパソコンにThunderbolt端子が1つあれば十分です。もしパソコンとディスプレイをDisplayPortケーブルで接続し、パソコンと外付けストレージをUSBケーブルで接続する場合、パソコンにDisplayPort端子とUSB端子、以上の2つが必要です。
規格
Thunderbolt 2ケーブルとThunderbolt 1ケーブルの違い
Thunderbolt 2ケーブルとThunderbolt 1ケーブルの違いがなく同じです。Thunderbolt 2ケーブルとして販売の製品がありますが、Thunderbolt 1対応機器に限らずThunderbolt 2対応機器で正常に動作するのが確認済みです。Thunderbolt 2対応機器で使用するとしてもThunderbolt 1ケーブルを選んでも問題ありません。Thunderbolt 2対応機器でThunderbolt 1ケーブルが正常に動作しないトラブルが絶対に発生しないとは断言できないので、Thunderbolt 2対応機器で使用する場合はThunderbolt 2ケーブルを選ぶとよいです。Thunderbolt 3ケーブルのアクティブ・タイプとパッシブ・タイプ
信号増幅・補正機能
Thunderbolt 3ケーブルにはアクティブ・タイプとパッシブ・タイプがあります。アクティブ・タイプには信号を増幅・補正する機能があります。パッシブ・タイプにはありません。最大速度
アクティブ・タイプには信号増幅・補正機能があるので、ケーブルの長さが最大の2mでも最大速度40Gbpsを実現できます。パッシブ・タイプには信号増幅・補正機能がないので、ケーブルの長さが0.5m(50cm)以下であれば最大速度40Gbpsを実現できますが、0.5m(50cm)を超えると最大速度が20Gbpsまで実現できます。価格
アクティブ・タイプには信号増幅・補正機能がある分、パッシブ・タイプと比べるとコストがかかり価格が高いです。パッシブ・タイプはコストを抑えられるので価格が安いです。USB
アクティブ・タイプは、USB 3.x(USB 3.0、USB 3.1、USB 3.2)の信号に対応できず、USB 2.0の信号なら対応できます。パッシブ・タイプは、USB 3.xの信号にもUSB 2.0の信号にも対応できます。用途に合わせて選ぶ
アクティブ・タイプとパッシブ・タイプの間には様々な違いがあり、用途に合わせて選びます。例えばケーブル長が2mかつ最大速度40Gbpsが必要の場合はアクティブ・タイプを選びます。端子形状
Mini DisplayPortケーブルとの違い
ThunderboltケーブルはThunderboltの信号を転送可能であり、DisplayPortの信号も転送可能です。Mini DisplayPortケーブルはDisplayPortの信号を転送可能ですが、Thunderboltの信号を転送できません。パソコン等の機器からディスプレイへDisplayPort信号で映像出力する場合、ThunderboltケーブルとMini DisplayPortケーブルどちらでも使用できます。Thunderboltの信号で映像出力やデータ出力する場合、Thunderboltケーブルが必要です。
USB Type-Cケーブルとの違い
Thunderbolt 3ケーブルはThunderboltの信号を転送可能であり、USBの信号も転送可能です。USB Type-CケーブルはUSBの信号を転送可能ですが、Thunderboltの信号を転送できません。Thunderbolt 3ケーブルはUSB Type-Cケーブルとしても使用できます。USB Type-CケーブルはThunderbolt 3ケーブルとしては使用できません。
ケーブル長
最大長
Thunderboltケーブルの最大長は、Thunderbolt 1、Thunderbolt 2では3mです。Thunderbolt 3ではアクティブ・タイプは2m、パッシブ・タイプは0.8mです。以上はメタル芯線を使用する場合であり、光ファイバー芯線を使用する場合はどれも60mです。用途に合わせて選ぶ
基本的には用途に合わせて選びます。できるだけ長い製品を選んでおくと、長さが足りないトラブルの発生リスクを抑えられます。メタル芯線では長さが足りない場合、光ファイバー芯線を選びます。消費電力
消費電力が高い理由
Thunderboltケーブルは消費電力が高いです。特に信号増幅・補正機能があると消費電力が高いです。この機能のために使用するコントローラー・チップがThunderboltケーブルの端子に実装されており消費電力が高いためです。懸念無用
消費電力が高いと言っても1W程度です。電気代の上昇を気にする必要がありません。消費電力が高いほど発熱が大きいので、もし熱が逃げにくく温度が異常に上昇する使い方をすると、Thunderboltケーブルが正常に動作しなかったり、発熱により寿命が縮む問題が出てくる可能性があります。価格
価格が高い理由
Thunderboltケーブルでは信号を補正したり、PCI ExpressとDisplayPortそれぞれの信号を分離する等、信号の処理を行うコントローラーチップ等が必要であり、このコントローラーチップ等が原因で製造コストが高くなるので価格が高いです。Thunderboltの普及が進み大量生産によりコストが下がれば低価格化が進みます。キャンペーン情報(PR) |
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