拡張バス

最終更新日 2023年09月07日

拡張バスとは

基礎

拡張バスとは、拡張カードとマザーボード等の間でデータ伝送に使用するバスです。マザーボードに拡張カードを接続するための拡張スロットがあり、拡張スロットに拡張カードを接続します。拡張バスという用語は、拡張スロットと同じ意味で使用する場合があります。

拡張バスの規格

ISA

ISAとはIndustry Standard Architectureの略であり、PC/AT互換機が使用する拡張バスの規格です。読み方にはアイエスエー、アイサ、イサがあります。データバス幅が16ビット、最大速度が8MB/sです。

ATとも呼びますが、ATとISAは異なる規格です。それでも仕様がほとんど同じなのでATとも呼びます。ATでは規格化していなかったデータ信号のタイミング等をIEEEが正式に規格化したのがISAです。

EISA

EISAとはExtended ISAの略であり、ISAの後継です。CPUの性能が向上しISAの性能(最大速度)不足が問題になり、ISAよりも高速な規格EISAが登場しました。ISAと互換性があり機能・性能が向上しています。MCAとは互換性がありません。データバス幅が32ビットです。最大速度が33MB/sです。

MCA

MCAとはMicro Channel Architectureの略であり、IBM PS/2が使用する拡張バスの規格です。ATの後継です。CPUの性能向上によりATの最大速度がボトルネックになり、MCAが登場しました。データバス幅が32ビットです。最大速度が登場当初は20MB/s、後に160MB/sまで向上しました。

VL-Bus

VL-BusとはVESA Local-Busの略であり、拡張バスの規格です。ブイエルバスと読みます。カタカナを使用しVLバス、VESAローカル・バスと表記する場合があります。データバス幅が32ビットです。最大速度が132MB/sです。

VESAが策定したので規格名にVESAを含みます。VESAとはVideo Electronics Standards Associationの略であり、パソコンのディスプレイやビデオカードに関する規格を策定している業界団体です。ローカルバスには複数の意味がありますが、ここではローカルバスとはCPUに直結する拡張バスです。

CPUの性能向上により拡張バスの最大速度が遅いのが問題になり、486と共にCPUと直結する拡張バスが登場しましたが、その拡張バスがVL-Busです。486とはインテルのCPUであり、80486とも呼びます。486と直結するため486の外部バスと仕様がほとんど同じです。そのため、コンピューターに486と組み合わせて搭載するのであればコストを抑えられます。別のCPUと組み合わせるとコストがかかります。486の後継Pentiumが登場すると、コストが問題となり廃れていきました。

PCI

PCIとはPeripheral Component Interconnectの略であり、ISA(EISAも含む)の後継となる規格です。PCI SIGが策定しました。PC/AT互換機でISAが普及し、その次に普及したのがPCIです。


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