sRGB(standard RGB)

最終更新日 2024年05月20日

sRGB(standard RGB)とは

基礎

sRGBとはstandard RGBの略で、カラースペースの規格です。エスアールジービーと読みます。

sRGBでは、色再現範囲、色温度、ガンマ値等に共通の基準を規定し、色再現性を標準化してあります。

CRTディスプレイの標準値

sRGBの基準は、おおよそ一般のCRTディスプレイの標準値です。一部を挙げると、色温度は6500K、ガンマ値は2.2、輝度は80cd/uです。色再現範囲も明確に定義されています。

策定年度

1996年にヒューレット・パッカードとマイクロソフトが共同でsRGBを策定しました。1999年にIECの規格になりました。IECとはInternational Electrotechnical Commissionの略で、電気、電子、通信等の分野で、規格や測定法を定める国際機関です。

カラーマッチングに利用

カラーマッチングにsRGBを利用します。カラーマッチングとは、ディスプレイが表示する画像と、プリンターが画像を印刷したときの色等との違いが小さくなるように調整することです。ディスプレイ同士でのカラーマッチングにsRGBを利用します。

sRGBが登場した背景

sRGBの登場前から、カラーマッチングにICCプロファイルを利用する方法があります。ICCプロファイルとは、ICCが策定したカラープロファイルです。

ICCとはInternational Color Consortiumの略で、カラーマネージメントシステムの標準化を行う国際団体です。カラープロファイルとは、ディスプレイ、プリンター等が持つ色域や色再現特性に関するデータを記録したファイルです。

インターネットを利用して画像ファイルを転送するとき、ICCプロファイルを埋め込んだ画像ファイルを転送できなかったり、画像ファイルにICCプロファイルを埋め込めなかったりする場合があります。そこで登場したのがsRGBです。sRGBを利用するならICCプロファイルの転送が不要となり、あらゆるディスプレイでカラーマッチングができるようになりました。

sRGBとディスプレイ

色再現性が保証される

ディスプレイがsRGB対応の場合、モデルが違っても色再現性が保証されます。つまり、モデルが違っても色の見え方が同じです。

必要性が用途によって決まる

sRGB対応ディスプレイが必要か不要か、その答えが用途次第です。色再現性の保証が必要な用途、例えば画像の色の見え方の同一性が重要なDTPではsRGB対応ディスプレイが必要です。

一般的なパソコンの用途ではsRGB対応ディスプレイが不要です。それでもsRGB対応ディスプレイがあっても無駄ではありません。例えば正確な色の見え方で画像を見ることができます。

出典

SRGB - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2008/10/07更新記事)
sRGB(エスアールジービー)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
sRGB 鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」(2000/03/23公開記事)
ASCII.jp:ワンランク上のSXGA液晶選び (2/5)(2002/08/10更新記事)


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