インテルCPUのシリーズ

最終更新日 2023年09月07日

インテルCPUのシリーズとは

基礎

インテルCPUのシリーズとは、インテルのCPUの中で、ある特徴に該当する一連の製品です。

シリーズの種類

Xシリーズ

Xシリーズとは、エンスージアスト向け製品です。プロセッサー・ナンバー末尾にXシリーズを示すXまたはXEが付きます。TDPの目安が165Wです。エンスージアストとは、価格が高くてもよいので高性能、高機能を求めるユーザーです。Xシリーズですら性能が足りないユーザーもいますが、多くのユーザーにとって性能が高すぎる製品です。

Sシリーズ

Sシリーズとは、デスクトップパソコン向け製品です。例外的にノートパソコンが搭載する場合もあります。プロセッサー・ナンバーの末尾にシリーズを示すアルファベットが付きません。TDPの目安が35〜95Wです。CPUソケットのパッケージがLGAです。

Tシリーズ

Tシリーズとは、小型デスクトップパソコン向け製品です。Sシリーズと比べ発熱が小さく消費電力が低いです。プロセッサー・ナンバー末尾にTシリーズを示すTが付きます。TDPの目安が35Wです。

HXシリーズ

HXシリーズとは、SシリーズのパッケージをBGAにした製品です。プロセッサー・ナンバー末尾にHXシリーズを示すHXが付きます。HXシリーズはAlder Lakeで登場しました。Alder LakeのHXシリーズをAlder Lake-HXと書きます。

Bシリーズ

Bシリーズとは、SシリーズのパッケージをBGAにした製品です。LGAだとマザーボードに取り付け取り外し可能です。BGAだとマザーボードにはんだ付けで取り付け取り外し不可能です。

Hシリーズ

Hシリーズとは、高性能モバイルパソコン向け製品です。プロセッサー・ナンバー末尾にHシリーズを示すHが付きます。TDPの目安が45Wです。CPUソケットのパッケージがBGAです。

Pシリーズ

Pシリーズとは、高性能・薄型・軽量・小型モバイルパソコン向け製品です。性能を高くする、発熱と消費電力を抑える、これらの両立を目指しバランスを取った製品です。プロセッサー・ナンバー末尾にPシリーズを示すPが付きます。TDPの目安が28Wです。PシリーズはAlder Lakeで登場しました。Alder LakeのPシリーズをAlder Lake-Pと書きます。

Uシリーズ

Uシリーズとは、薄型・軽量・小型モバイルパソコン向け製品です。低発熱・低消費電力です。プロセッサー・ナンバー末尾にUシリーズを示すUが付きます。TDPの目安が28〜15Wです。Alder LakeでPシリーズが登場し、Alder LakeではTDPの目安がPシリーズは28W、Uシリーズは15〜9Wです。

持ち運びしやすいモバイルパソコンが欲しいユーザーはUシリーズに注目して選ぶとよいですが、Uシリーズ搭載パソコンがモバイルパソコンとは限らず、例えばサイズが大きい薄型の据え置きノートパソコンの場合もあります。

Yシリーズ

Yシリーズとは、ファンレスノートパソコン、2in1 PC、タブレット向け製品です。プロセッサー・ナンバー末尾にYシリーズを示すYが付きます。TDPの目安が5Wです。

Tiger Lakeのシリーズの種類

Tiger Lakeのシリーズ

開発コードネームTiger Lakeのシリーズが特殊です。Bシリーズ、H45シリーズ、H35シリーズ、UP3シリーズ、UP4シリーズがあります。Bシリーズは他の開発コードネームにもあったが、他のシリーズは特殊です。Bシリーズ以外を下記に書きます。

H45シリーズ

H45シリーズとは、高性能モバイルパソコン向け製品です。設定可能な最大TDPが45Wです。Core i9-11980HKは例外で設定可能な最大TDPが65Wです。

H35シリーズ

H35シリーズとは、高性能モバイルパソコン向け製品です。設定可能な最大TDPが35Wです。

UP3シリーズ

UP3シリーズとは、薄型・軽量・小型モバイルパソコン向け製品です。従来のUシリーズに該当します。設定可能なTDPの範囲が28〜12Wです。Pentium Gold 7505、Celeron 6305はTDPが固定で15Wです。

UP4シリーズ

UP4シリーズとは、ファンレスノートパソコン、2in1 PC、タブレット向け製品です。従来のYシリーズに該当します。設定可能なTDPの範囲が15〜7Wです。

廃れたシリーズの種類

Eシリーズ

Eシリーズとは、エンスージアスト向け製品です。Sandy Bridge-Eが初のEのシリーズです。その後継のIvy Bridge-E、その後継のHaswell-E、その後継のBroadwell-Eまで登場しました。その後継はSkylake-XでありXシリーズになりました。

シリーズと開発コードネーム

シリーズがわかる開発コードネーム

開発コードネームとシリーズのアルファベットを組み合わせて書く場合があります。例えば開発コードネームComet LakeにはSシリーズ、Hシリーズ、Uシリーズ、Yシリーズがありますが、Comet Lake-S、Comet Lake-H、Comet Lake-U、Comet Lake-Yと書きます。


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