Core i7とCore 2 Quadの違い
最終更新日
2024年01月22日
Core i7とCore 2 Quadの違いとは
基礎
Core i7とCore 2 Quadの違いとは、メモリーコントローラーをCore i7は内蔵、Core 2 Quadは非内蔵です。これが大きな違いであり、他にも様々な違いがあります。Core i7とCore 2 Quadの主な違い一覧
開発コードネームがBloomfieldのCore i7がYorkfieldのCore 2 Quadの後継とするのが妥当なので、両者を比較します。下記の表は、両者の主な違いです。Bloomfield Core i7 |
Yorkfield Core 2 Quad |
|
---|---|---|
コア | 4コア | 4コア |
ハイパースレッディング | 対応 | 非対応 |
ターボブースト | 対応 | 非対応 |
2次キャッシュ | 1MB(各コア256KB) | 12MB(2コアで6MB共有) |
3次キャッシュ | 8MB(4コアで共有) | なし |
最大TDP | 130W | 95W |
メモリーコントローラー | 内蔵 | 非内蔵 |
メインメモリー | DDR3-1066 トリプルチャンネル |
DDR2-800 デュアルチャンネル |
外部バス | QPI | FSB |
CPUソケット | LGA 1366 | LGA 775 |
コア
Core i7とCore 2 Quadそれぞれコア数が4個で同じです。Core i7では1つのダイで4コアですが、Core 2 Quadでは2コアがあるダイ2つで4コアです。ハイパースレッディング
ハイパースレッディングとは、1つのコアを論理的に2つのコアとして動作させる技術です。Core i7は対応、Core 2 Quadは非対応です。対応しているCore i7をOSから見ると4コアの倍の8コアが動作しているように見えます。実際にコア数が2倍ではないので性能が2倍にはなりませんが、約30%は性能向上効果があります。ターボブースト
ターボブーストとは、CPUのクロック周波数を動的に高くし処理速度を上げる技術です。Core i7は対応、Core 2 Quadは非対応です。キャッシュ
キャッシュとは、CPUとメインメモリーの間でデータをやり取りする処理を高速化するためのメモリーです。キャッシュは容量が大きいほど高速化するとは限らず、キャッシュの個数を増やすほど高速化するとは限りません。キャッシュの設計に関してはCore i7とCore 2 Quadそれぞれにおいて最適な設計になっています。最大TDP
最大TDPがCore i7は130W、Core 2 Quadは95Wです。大雑把に言えば最大TDPが大きいほど最大消費電力が大きいです。Core i7の方が高TDPですが、ハイパースレッディングやターボブーストに対応が主な理由です。これらが機能すれば性能が高まり、発熱量と消費電力が増えます。これらが機能しておらず負荷が低いときは、発熱量と消費電力があまり変わりません。メモリーコントローラー
Core 2 Quadではメモリーコントローラーがチップセットにあります。CPUとメインメモリーの間にチップセットがある形で接続しており、メインメモリーのアクセスに時間がかかります。Core i7ではメモリーコントローラーを内蔵しており、チップセットを経由せずにCPUとメインメモリーが接続します。そのため、メインメモリーのアクセス時間が短くなっています。
外部バス
外部バスとは、CPUの外部に設置しているバスです。CPUとチップセットを接続しています。外部バスがCore i7はQPI、Core 2 QuadはFSBです。大雑把に言えばQPIはFSBよりもデータ転送速度が速いです。CPUソケット
CPUソケットとは、CPUとマザーボードを接続する部分です。CPUソケットの種類がCore i7はLGA 1366、Core 2 QuadはLGA 775です。両者に互換性がありません。LGA 1366のサイズがLGA 775よりも大きいので、CPUクーラーの互換性にも注意が必要です。LGA 775用のCPUクーラーだとCore i7に使用できません。LGA 775用でもLGA 1366にも対応可能なCPUクーラーであればCore i7にも使用できます。
出典
・ASCII.jp:何もかも変わった新CPU!? Core i7 10の疑問 (1/3)(2008/11/22更新記事)
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