インテルCore Ultraプロセッサー

最終更新日 2024年03月14日

インテルCore Ultraプロセッサーとは

基礎

インテルCore Ultraプロセッサーとは、インテルCore iプロセッサーの後継のプロセッサーです。インテル・コア・ウルトラ・プロセッサーと読みます。略してCore Ultraと呼ぶ場合があります。以下ではCore Ultraと書く場合があります。

Core Ultraの種類

Core Ultraの種類には、性能が高い順に並べるとCore Ultra 9、Core Ultra 7、Core Ultra 5があります。

UltraなしCoreの種類

UltraがないCoreの種類に、Core 7、Core 5、Core 3があります。Core i7、Core i5、Core i3と違います。大雑把に言うと、Core UltraはNPU搭載、UltraがないCoreはNPU非搭載であり、Core Ultraから見て前世代のマイクロアーキテクチャーです。大雑把に性能順に並べると、Core Ultra 9、Core Ultra 7、Core Ultra 5、Core 7、Core 5、Core 3となります。製品によって性能が違うため、比較対象によっては性能順が逆転します。

Core Ultraのプロセッサー・ナンバー

世代表記がなくなった

Core Ultraのプロセッサー・ナンバーから世代表記がなくなりました。例えばインテル Core Ultra 7 プロセッサー 155Hの場合、プロセッサー・ナンバーが155Hです。1はシリーズ1であることを示します。シリーズ2を示す2もあります。55はSKUです。Hはサフィックスです。Core UltraのサフィックスにH、U、Vがあります。

ちなみに、インテル Core Ultraはブランドです。7はブランドレベルです。Core Ultraのブランドレベルに9、7、5があります。基本的にブランドレベルの数字が大きいほど性能が高いです。

数字が大きいほど性能が高い

基本的にプロセッサー・ナンバーの数字が大きいほど性能が高いです。例えばCore Ultra 7 165H、Core Ultra 7 155H、Core Ultra 5 135Hの順に性能が高いですが、数字が大きい順です。

比較対象によってはこの限りではありません。例えばサフィックスが違う製品を比較する場合、プロセッサー・ナンバーの数字が大きいほど性能が高いとは言えません。例えばCore Ultra 7 165H、Core Ultra 7 155H、Core Ultra 7 165Uの順に性能が高いですが、数字が大きい順ではありません。

Meteor LakeのCore Ultra

Meteor LakeでCore Ultraが初登場

Meteor Lakeとは、Raptor Lakeの後継となる開発コードネームです。Meteor LakeでCore Ultraが初登場です。

Foverosでダイを積層

Meteor LakeのCore UltraではFoverosと呼ぶ技術を採用しダイを積層しています。Foverosとは、ダイのバンプと別のダイのバンプを接続し、ダイを積層する技術です。バンプとは、ダイの電極部にメッキで形成した突起です。Foverosのバンプは特殊であり、銅製かつ柱の形状です。このバンプ同士をニッケルの半田で接続します。

タイルを組み合わせる

Meteor LakeのCore Ultraではダイをタイルと呼びます。タイルとは、複数のダイを組みわせて1個のダイにする場合におけるダイの呼び方です。タイルには複数の種類があります。タイル同士を接続するための配線があるベースタイル、CPUコアがあるコンピュートタイル、GPUコアがあるグラフィックスタイル、メモリーコントローラーやディスプレイ出力等の機能があるSoCタイル、PCI ExpressやThunderbolt等のインターフェースの機能があるIOタイル、以上のタイルを組み合わせています。

プロセスルール

Meteor LakeのCore Ultraのプロセスルールが、コンピュートタイルはIntel 4(7nm)、グラフィックスタイルはTSMC N5、SoCタイルとIOタイルはTSMC N6です。

CPUコアにLP-Eコア追加

Meteor LakeのCore UltraではLP-Eコアを初採用です。Pコア、Eコアに加えてLP-Eコアがあります。性能が高い順に並べると、Pコア、Eコア、LP-Eコアです。消費電力が低い順に並べると、LP-Eコア、Eコア、Pコアです。負荷が低い処理のときはLP-Eコアのみを使用し消費電力を抑えます。

LP-EコアはSoCタイルにある

Pコア、Eコアはコンピュートタイルにあります。LP-EコアはSoCタイルにあります。このように分かれているため消費電力を低減できます。例えば動画を再生するとき、SoCタイルのLP-Eコアが処理を行います。SoCタイルにはXe Media Engineがあり、Xe Media Engineが動画のデコードの処理を行います。Xe Media Engineとは、動画のエンコードやデコードの処理を担うエンジンです。コンピュートタイルやグラフィックスタイルは処理を行わないため、消費電力が低減します。

CPUコア数

Meteor LakeのCore Ultraでは最大CPUコア数がPコアは6個、Eコアは8個、LP-Eコアは2個です。モデルによってCPUコア数が異なります。

スレッド数

Pコアのみハイパースレッディングが有効になるため、最大スレッド数が22です。

最大クロック周波数

Meteor LakeのCore Ultraではターボブースト利用時の最大クロック周波数が5.1GHzです。

CPU内蔵グラフィックス

Meteor LakeのCore UltraではCPU内蔵グラフィックスがインテルArcグラフィックスです。Xe-coreの数がモデルによって異なり最大8個です。Xe-coreについて解説すると長くなるので省きますが、Xe-coreの数が多いほど高性能です。

メインメモリー

Meteor LakeのCore Ultraのメモリーコントローラーが、メインメモリーの容量は最大96GBに対応です。ただし、LPDDR5/x使用時は最大64GBです。メインメモリーの規格はLPDDR5/x-7467、DDR5-5600に対応です。

出典

ASCII.jp:Meteor LakeことCore Ultraの性能と消費電力が判明 インテル CPUロードマップ (1/3)(2023/12/18更新記事)
CPUスペックを調べるならまず「型番」、グレードと世代で性能を判別 | 日経クロステック(xTECH)(2024/06/06公開記事)


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