インテルCore iプロセッサー
最終更新日
2023年12月12日
インテルCore iプロセッサーとは
基礎
インテルCore iプロセッサーとは、インテルCore 2プロセッサーの後継のプロセッサーです。インテル・コアアイ・プロセッサーと読みます。略してCore iと呼ぶ場合もあります。以降ではCore iとします。正式名称はインテルCoreプロセッサー
インテルCore iプロセッサーではなく、iがないインテルCoreプロセッサーと呼ぶ場合もあります。インテルではインテルCoreプロセッサーと呼んでいるため、これが正式な名称です。Core iの種類
Core iの種類には、性能が高い順に並べるとCore i9、Core i7、Core i5、Core i3があります。テクノロジー
Core iは高性能を実現するテクノロジーに対応しており、ハイパースレッディングテクノロジー、ターボブーストテクノロジー等があります。ただし、モデルによっては対応していません。Core iの廉価版
Core iの廉価版はPentium、Celeron
Core iの廉価版は、インテルPentiumプロセッサー、インテルCeleronプロセッサーです。PentiumとCeleronを比較すると、Pentiumの方が性能が高く価格が高いです。Core iとの主な違いは、Pentium、Celeronはキャッシュメモリー容量が小さい、ターボ・ブーストに対応するモデルがない、以上です。簡単に言えばPentium、CeleronはCore iよりも性能が低いが価格が安いです。Core iのブランド
Core i9、Core i7、Core i5、Core i3をブランドとする場合が多い
ブランドとは、インテル・プロセッサーの名称です。ブランド・モディファイアーとは、ブランドと組み合わせることで、ブランドが示す内容を付け加える文字列です。ブランドが性能の目安を示し、ブランド・モディファイアーがさらに細かく性能の目安を示します。Core iのブランドはCoreであり、 i9、i7、i5、i3がブランド・モディファイアーですが、Core i9、Core i7、Core i5、Core i3をブランドとする場合が多いです。この場合ではブランド・モディファイアーなしとします。iの後ろの数字が大きいほど高性能ですが、比較するモデルによっては当てはまりません。
Core iのプロセッサー・ナンバー
数字が大きいほど高性能
プロセッサー・ナンバーとは、モデル名に付く数字とアルファベットの組み合わせです。大雑把に言えば同じブランドの中で数字が大きいほど高性能ですが、例外が多いので数字で性能を比較しない方がよいです。性能を比較するならベンチマークを参考にします。アルファベットはCPUの対象となるシステムのタイプを表す
サフィックスとは、CPUの対象となるシステムのタイプを表します。プロセッサー・ナンバーの末尾に付くアルファベットがサフィックスです。Core iのコア
コア数が多いほど高性能
コアとは、計算を行う演算回路です。コア数が多いほど高性能ですが、比較するモデルによってはコア数が多い方が高性能とは限りません。コア数が多い順にブランドを並べると、Core i9、Core i7、Core i5、Core i3ですが、同じブランドでもモデルによってコア数が異なるため例外があります。
Core iのハイパースレッディング
Core iでハイパースレッディングが復活
ハイパースレッディングとは、1つのコアを論理的に2つのコアとして動作させる技術です。Core iではハイパースレッディングに対応しています。Core 2では非対応ですが、Core iで初対応ではありません。Pentium 4で初対応です。Core iはPentium 4と比べると命令を実行する効率が向上しているためハイパースレッディングの効果が大きく、Core iでは性能が約30%向上します。モデルによっては非対応
モデルがハイパースレッディングに対応とは限らず、モデルによっては非対応です。Core iのキャッシュメモリー
Core iには3次キャッシュもある
Core iには1次キャッシュと2次キャッシュに限らず3次キャッシュもあります。Core 2には3次キャッシュがありません。Core iのターボブースト
Core iではターボブースト初対応
Core iではターボブーストに初めて対応しました。ターボブーストとは、CPUのクロック周波数を動的に高くし処理速度を上げる技術です。モデルによっては非対応
モデルがターボブーストに対応とは限らず、モデルによっては非対応です。Core iのiGPU
Core iではiGPU初採用
iGPUとはintegrated Graphics Processing Unitの略で、CPUが内蔵しているGPUです。Core iではiGPUを初採用です。モデルによってはiGPUなし
モデルがiGPUありとは限らず、モデルによってはiGPUなしです。Core iのCPUソケット
Core iではLGA1156対応
Core 2ではCPUソケットがLGA775対応でしたが、Core iではLGA1156対応に変わりました。後に他のCPUソケットに対応のモデルが登場しています。Core iとチップセット
Core iではチップセットも大変更
Core iではCPU自体が大きく変わりましたが、チップセットも大きく変わりました。1993年発売のPentiumにおけるチップセットの構成が長く続き、小さい変更はありましたが、大きな変更はありませんでした。Core iでは大きな変更があります。1995年発売のPentium ProからCPUとチップセットの接続にFSBを使用してきましたが、Core iでは別のインターフェースに変更です。Core iではチップセットがPCHのみ
Core 2ではチップセットがGMCHとICHの組み合わせです。GMCHとはGraphics Memory Controller Hubの略で、グラフィックスコントローラーを統合したMCHです。MCHとはMemory Controller Hubの略で、CPU、メインメモリー、インターフェースのPCI Express、ICHを接続し、データ送受信を制御するチップです。ICHとはI/O Controller Hubの略で、インターフェースのATAやPCIやUSBやLAN等、MCHを接続し、データ送受信を制御するチップです。Core iでは、GMCHにあるグラフィックスコントローラー、メモリーコントローラー、PCI ExpressコントローラーをCPUに統合しています。GMCHは不要となり、残りのICHは名称がPCHに変更です。そのため、Core iではチップセットがPCHのみです。マザーボードからチップが減り、チップ用の面積も減り、消費電力と発熱も減ります。
Core iとメインメモリー
Core iではDDR3 SDRAMのみ対応
Core 2ではDDR3 SDRAMとDDR2 SDRAMの両者に対応でしたが、Core iではDDR3 SDRAMのみ対応に変わりました。後にDDR4 SDRAMのみ対応モデル、DDR5 SDRAMのみ対応モデル等が登場しています。出典
・Core i - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2010/04/19更新記事)
・ASCII.jp:何もかも変わった新CPU!? Core i7 10の疑問 (1/3)(2008/11/22更新記事)
・図解で納得!最新CPUはココがすごい | 日経クロステック(xTECH)(2010/07/06公開記事)
・図解で納得!最新CPUはココがすごい(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2010/07/06公開記事)
・(3)パソコン選びに欠かせない、最新Core iの各モデルの違いを理解(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2012/10/18公開記事)
・ASCII.jp:何もかも変わった新CPU!? Core i7 10の疑問 (1/3)(2008/11/22更新記事)
・図解で納得!最新CPUはココがすごい | 日経クロステック(xTECH)(2010/07/06公開記事)
・図解で納得!最新CPUはココがすごい(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2010/07/06公開記事)
・(3)パソコン選びに欠かせない、最新Core iの各モデルの違いを理解(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2012/10/18公開記事)
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