インテルCPUのPentium
最終更新日
2023年12月10日
インテルCPUのPentiumとは
基礎
インテルCPUのPentiumとは、インテルCPUのブランドの一種です。ペンティアムと読みます。1993年に発売が始まりました。Pentiumはi486の後継です。外部バスが64ビットに拡張、2つの処理を同時に実行できる等により性能が大幅に向上しました。
Pentiumの由来
Pentiumの由来は、5を意味するpenta(ペンタ)です。BiCMOS採用
PentiumではBiCMOSを採用しています。BiCMOSとはBipolar Complementary Metal Oxide Semiconductorの略で、バイポーラートランジスターとCMOSを使用する回路です。性能を上げるために重要な回路ではバイポーラートランジスターを使用し、その他の回路ではCMOSを使用しています。Pentiumのプロセス
プロセスルール
Pentiumのプロセスルールが800nm,600nm,350nmです。Pentiumのスーパースカラー
2つの命令を並列処理
Pentiumはスーパースカラーを初搭載です。スーパースカラーとは、CPUに複数のパイプラインを設け、複数の命令を並行処理する方式です。スーパースケーラーと呼ぶ場合もあります。Pentiumでは整数演算用パイプラインが2本あり、UパイプとVパイプと呼びます。2つの命令を並列処理できます。パイプライン
パイプラインとは、命令の特定の処理を専門に行うユニットを複数並べ、流れ作業のように各ユニットが専門の処理を行い終わったら次の命令の専門の処理を行い、各ユニットの待機時間をなくし性能を向上させることです。Pentiumとハーバードアーキテクチャー
キャッシュ領域を命令用とデータ用に分ける
Pentiumはハーバードアーキテクチャーを初採用です。ハーバードアーキテクチャーとは、キャッシュメモリーの領域を命令保存用の領域とデータ保存用の領域に分ける構造です。PentiumとMMX
MMX Pentium
MMXとはMultiMedia eXtensionsの略で、動画や画像や音声の処理を高速化する技術です。Pentium登場当初はMMXに非対応ですが、後に対応とする場合があります。これでは紛らわしいです。MMXに対応したPentiumをMMX Pentiumと呼びますので、PentiumとMMX Pentiumで分けて認識するとよいです。出典
・Pentium - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2010/04/19更新記事)
・ASCII.jp:半導体プロセスまるわかり デジタル回路を構成するトランジスタ (2/3)(2014/01/20更新記事)
・PentiumからCore iまで、基本設計の変遷をたどる | 日経クロステック(xTECH)(2020/03/26公開記事)
・ASCII.jp:半導体プロセスまるわかり デジタル回路を構成するトランジスタ (2/3)(2014/01/20更新記事)
・PentiumからCore iまで、基本設計の変遷をたどる | 日経クロステック(xTECH)(2020/03/26公開記事)
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