SSE(Streaming SIMD Extensions)とは？

最終更新日 2024年01月21日

基礎

SSEとはStreaming SIMD Extensionsの略で、浮動小数点演算を高速化する技術です。エスエスイーと読みます。他の呼び方には、ストリーミングSIMD拡張命令があります。

名称の変遷

SSEはMMXの後継です。当初はSSEではなくMMX2やKNI(Katmai New Instructions)という呼び方でした。後に正式名称がSSEになりました。

SIMD

SIMDとはSingle Instruction Multiple Dataの略で、CPUが1回の命令で複数のデータに対し同時に同じ処理を行うことです。シムドと読みます。SSEはSIMDを拡張した技術です。

MMX

MMXとはMultiMedia eXtensionsの略で、動画や画像や音声の処理を高速化する技術です。エムエムエックスと読みます。大雑把に言えば、浮動小数点演算も高速化できるようにしたMMXがSSEです。

SSEの主な変更点

SSEでは128ビットのレジスターの追加があります。このレジスターに4個の単精度浮動小数点のデータを保存し、これらに対し同時に同じ処理を行います。

SSEでは70個の新しい命令を追加しています。新しく追加した128ビットのレジスターを使用した浮動小数点演算に関する命令が、新規追加命令の主です。

SSEはインテル開発技術

SSEはインテルが開発した技術であり、インテルのCPUが搭載しています。SSE搭載CPUにより、浮動小数点演算が多い3Dグラフィックス処理等を高速化できます。

・SSE - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2008/04/16更新記事)
・ストリーミングSIMD拡張命令(Streaming SIMD Extensions[SSE]) 鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」(1999/2/25公開記事)

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