HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)

最終更新日 2023年09月07日

HDCPとは

基礎

HDCPとは、High-bandwidth Digital Content Protectionの略であり、映像インターフェースにて転送する映像データを暗号化する方式です。エイチディーシーピーと読みます。

DVDやブルーレイディスクの映像、地上デジタルテレビ放送等の番組等、著作権保護されたコンテンツを不正コピーから守るために開発されました。映像データを出力する機器と映像データを入力する機器が、相互に認証できた場合のみ映像を表示できます。

インテルが開発

インテルがHDCPを開発しました。

HDCPのバージョン

バージョンの例

HDCPにバージョンがあります。例えばHDCP 1.4ではブルーレイディスク相当の画質に対応します。HDCP 2.2では4K相当の画質に対応します。

HDCPとインターフェース

映像出力側と映像入力側でHDCP対応が必要

著作権保護対象コンテンツの映像データを転送するには、映像出力端子と映像入力端子、どちらもHDCPに対応が必要です。HDCPによって映像データが暗号化され、コンテンツが無劣化でコピーされるのを防ぎます。

アナログ接続ではHDCPに対応しない

D-sub 15pin(アナログRGB、VGA)等、アナログ接続のときはHDCPに対応している必要がありませんが、著作権保護対象コンテンツの映像データを出力できるとは限りません。出力できるとしても、画質が落ちる条件が付きます。HDCPはデジタル信号を暗号化して不正コピーを防止する機能なので、アナログ信号を伝送するD-sub 15pin等がHDCPに対応することがありません。

デジタル接続ではHDCPに対応する

原則的には、デジタル接続ならHDCPに対応している必要があります。昔はデジタル接続のインターフェースがあってもHDCP対応とは限らない場合がありましたが、今ではHDCP対応が普及しています。

HDMI以外も対応できる

HDMIからHDCPが普及したせいか、HDMIのみがHDCPに対応できるという情報が見られます。実際にはHDMI以外のインターフェースもHDCPに対応できます。

DVI

当初DVIはHDCPに非対応の規格であり、途中から対応し始めました。2006年以降に発売された製品にあるDVIであれば、大半がHDCPに対応しています。完全にはHDCPが普及しておらず、HDCP対応DVIとHDCP非対応DVIが混在しています(2017/05/28時点)。

DVI登場後しばらくHDCP非対応の理由

パソコン向けのDVIが登場後しばらくは、パソコンではDVDやブルーレイディスクの映像、地上デジタルテレビ放送等の番組等、著作権保護されたコンテンツを扱う用途が一般的ではありませんでした。そのため、DVI登場後しばらくHDCPに非対応でした。パソコンでも著作権保護されたコンテンツを扱う用途が一般的になり、DVIがHDCPに対応する場合が出てきました。

HDMI

HDMIは標準でHDCPに対応しています。

HDMIが登場当初からHDCPに標準対応の理由

HDMIはAV機器向けに開発されたインターフェースの規格です。AV機器では著作権保護されたコンテンツを扱う用途が一般的であり、HDMIにHDCPが必須のため、HDMIが登場当初からHDCPに標準対応です。

DisplayPort

DisplayPortはHDCP対応とは限りませんが、対応の場合が多いです。

出典

HDCP - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2008/10/07更新記事)
HDCP(エッチディーシーピー/High-bandwidth Digital Content Protection)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
HDMIとDVIの違いは? | 日経クロステック(xTECH)(2009/12/28公開記事)


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