AMDのゲームクロックはNVIDIAのブーストクロックと同等？

最終更新日 2023年09月07日

AMDのRadeonにゲームクロックという仕様があり、ゲームプレイにおいてクロックが上がり動作する時のクロックです。

ゲームクロックよりもクロックが上がることが可能であり、最大クロックがブーストクロックです。

ゲームクロックに関してNVIDIAによる反論があり、その反論について書かれている記事を見てみます。

西川善司の3DGE：赤と緑のケンカ再び。NVIDIAが「Navi」の特徴や「Radeon Software」の新機能に反論する には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2019/06/15)

　これに対してTamasi氏は，「AMDが新しいモードと主張する『Game Clock』は，我々がすでに提供しているブーストクロックのことである」と反論した。
　AMDのブーストクロックはピーク時のクロックであり，継続的にそのクロックでGPUを動作させられるものではないと，Tamasi氏は指摘する。「継続的に利用できないのであればそれは“ブースト”クロックではなく，もはや“バースト”クロック（Burst Clock，破壊寸前のクロック）ではないか」と，口調もなかなか辛辣だ。

　さらにTamasi氏は，「彼らのいうGame Clockが，継続的に使用できるオーバークロックモードという意味ならば，我々のブーストクロックは，すでにそれであり，GeForceユーザーはそれを使うことができる」と主張する。

「Tamasi氏」は、NVIDIAのSenior Vice President of Content and TechnologyのTony Tamasiです。

AMDのゲームクロックは、NVIDIAのブーストクロックのことのようです。

AMDのブーストクロックは、バーストクロックとでも呼べるものであり、NVIDIAの場合だとオーバークロック状態のクロックのようです。


同記事のさらなる解説に書かれていますが、NVIDIAもAMDもGPUの理論値性能はブーストクロックで計算していますので、NVIDIAはAMDがバーストクロックとでも呼べるブーストクロックで理論値性能を計算するのは不公平であると間接的に主張していると考えられるそうです。

もし公平にするなら、NVIDIAがオーバークロック状態のクロックで理論値性能を計算するか、AMDがゲームクロックで理論値性能を計算する必要があります。

AMDより反論等の意見があれば聞いてみたいところです。もしAMDによる意見があれば追記いたします。

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