インテルArc Aシリーズ・グラフィックス

最終更新日 2024年03月07日

インテルArc Aシリーズ・グラフィックスとは

基礎

インテルArc Aシリーズ・グラフィックスとは、マイクロアーキテクチャーがXe-HPGである一連のモデルです。インテル・アーク・エー・シリーズ・グラフィックスと読みます。略してArc Aシリーズと呼ぶ場合があります。以下ではArc Aシリーズと書く場合があります。

Arc AシリーズのAの由来

Arc AシリーズのAの由来が、開発コードネームのAlchemistの頭文字です。

インテルArc

インテルArcとは、コンシューマー向け高性能GPUのブランドです。Arc AシリーズがインテルArcに属します。

マイクロアーキテクチャー

Arc AシリーズのマイクロアーキテクチャーがXe-HPGです。Xe-HPGとはXe-High Performance Graphicsの略で、Xeのマイクロアーキテクチャーの一種であり、エンスージアストやミドルレンジ向けです。Xeとは、GPUアーキテクチャーの開発コードネームです。

プロセスルール

Arc AシリーズのプロセスルールがTSMC N6です。

Arc Aシリーズのチップ

チップの種類

Arc Aシリーズのチップには、性能が高い順に並べてACM-G10、ACM-G11があります。

チップの構成要素

Arc Aシリーズのチップは、Render Slice、Xe Media Engine、Xe Display Engine、L2キャッシュで構成されています。Render Sliceはグラフィックス処理を行います。Xe Media Engineは動画のエンコードやデコードの処理を行います。Xe Display Engineは映像出力の処理を行います。Render Sliceの個数はモデルによって異なり最大8個です。

Render Sliceの構成要素

Render SliceにはXe-coreが4個、レイトレーシングユニットが4個、サンプラーが4個あります。

Xe-coreの構成要素

Xe-coreには、グラフィックス処理を高速化する256ビットベクトルエンジンが16個、AI処理を高速化する1024ビットマトリクスエンジンが16個、L1キャッシュ等があります。

Arc AシリーズのDeep Link

CPU、CPU内蔵GPU、dGPUを組み合わせ性能向上

Arc AシリーズはDeep Linkに対応しています。Deep Linkとは、CPU、CPU内蔵GPU、dGPU、これらを組み合わせて性能を向上させる技術です。Deep Linkには様々な機能があります。例えばダイナミック・パワー・シェアがあり、CPU、CPU内蔵GPU、dGPUの間で電力を自動的かつ動的に配分し、それぞれの使用状況に応じて性能を向上させます。ハイパーエンコードと呼ぶ機能もあり、CPU、CPU内蔵GPU、dGPUを連動動作させて動画のエンコードを高速化します。

ノートパソコン向けArc Aシリーズ

Xeマイクロアーキテクチャー採用ノートパソコン向けdGPU第2弾

インテルが2022年3月30日にノートパソコン向けArc Aシリーズを発表しました。これはdGPUです。dGPUとはdiscrete Graphics Processing Unitの略で、CPUと分離しているGPUです。Xeのマイクロアーキテクチャーを採用したノートパソコン向けdGPUとしては第2弾です。Xeとは、GPUアーキテクチャーの開発コードネームです。ちなみに第1弾に該当するものが、インテルが2020年10月に発表したインテルIris Xe MAXグラフィックスです。

Arc Aシリーズに属する

ノートパソコン向けArc AシリーズはArc Aシリーズに属します。そのため、開発コードネーム、マイクロアーキテクチャー、プロセスルール等がArc Aシリーズと同じです。

開発コードネーム

ノートパソコン向けArc Aシリーズの開発コードネームはAlchemistです。その前の開発コードネームはDG2でした。

マイクロアーキテクチャー

ノートパソコン向けArc AシリーズのマイクロアーキテクチャーがXe-HPGです。Xe-HPGとはXe-High Performance Graphicsの略で、Xeのマイクロアーキテクチャーの一種であり、エンスージアストやミドルレンジ向けです。ちなみにインテルIris Xe MAXグラフィックスのマイクロアーキテクチャーがXe-LPです。Xe-LPとは、Xeのマイクロアーキテクチャーの一種で、CPU内蔵グラフィックスやエントリーモデル向けです。Xe-HPGはXe-LPよりも性能が高いマイクロアーキテクチャーです。この違いによりノートパソコン向けArc AシリーズはインテルIris Xe MAXグラフィックスよりも性能が高いです。

プロセスルール

ノートパソコン向けArc AシリーズのプロセスルールがTSMC N6です。

Arc 7,Arc 5,Arc 3

ノートパソコン向けArc Aシリーズには性能が高い順にArc 7,Arc 5,Arc 3があります。性能を基準に大まかに分類したものです。それぞれに複数のモデルが属します。

チップ

ノートパソコン向けArc Aシリーズのチップには、性能が高い順に並べてACM-G10、ACM-G11があります。モデルによってチップが異なります。例えばArc 7のインテルArc A770グラフィックスのチップがACM-G10です。

出典

TSMCが製造、IntelのノートPC向け単体GPU第2弾 | 日経クロステック(xTECH)(2022/04/05公開記事)
TSMCが製造、IntelのノートPC向け単体GPU第2弾(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2022/04/05公開記事)
TSMCが製造、IntelのノートPC向け単体GPU第2弾(3ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2022/04/05公開記事)
ASCII.jp:Arc A380搭載グラボを徹底検証!インテルのエントリーゲーマー向けdGPUの現状性能は? (1/10)(2022/09/18更新記事)


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