GDDR SDRAM
最終更新日
2023年09月07日
GDDR SDRAMとは
基礎
GDDR SDRAMとはGraphics Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memoryの略で、GPU用のDDR SDRAMです。GPUとはGraphics Processing Unitの略で、グラフィックス処理を行うプロセッサーです。DDR SDRAMとは、データ送受信のタイミングが2倍になったSDRAMです。SDRAMとは、バスクロックに同期して動作するDRAMです。バスクロックとは、バスで使用するクロック信号です。バスとは、データ送受信に使用する信号線です。
DRAMとは、リフレッシュが必要なRAMです。リフレッシュとは、保存中のデータと同じデータを再度書き込みすることです。RAMとは、データ読み込みとデータ書き込み、どちらも可能なメモリーです。
DDR SDRAMとの違い
GDDR SDRAMはDDR SDRAMよりもクロック周波数を高くしやすく発熱を抑えやすいです。グラフィックス処理で大量のグラフィックスデータの送受信が発生するため、GPU用のメモリーには高いクロック周波数の実現が必要です。クロック周波数が高いほど発熱が大きいため、発熱を抑える実現も必要です。そのためにGDDR SDRAMを開発しました。GDDRのデータ転送速度
一覧
規格 | 1ピンあたり(※1) | 1チップあたり(※2) | 12チップ(※3) |
---|---|---|---|
GDDR1 | 1Gb/s | 4GB/s | 0.046875TB/s |
GDDR2 | 1.6Gb/s | 6.4GB/s | 0.075TB/s |
GDDR3 | 2.4Gb/s | 9.6GB/s | 0.1125TB/s |
GDDR4 | 3.2Gb/s | 12.8GB/s | 0.15TB/s |
GDDR5 | 8Gb/s | 32GB/s | 0.375TB/s |
GDDR5X | 12Gb/s | 48GB/s | 0.5625TB/s |
GDDR6 | 16Gb/s | 64GB/s | 0.75TB/s |
GDDR6X | 21Gb/s | 84GB/s | 0.984375TB/s |
(※1)最大速度であり製品によっては最大速度より遅い
(※2)1個のチップのバス幅が32ビット
(※3)12個のチップを使用するとしたので個数が異なる場合はデータ転送速度も異なる
(※3)四捨五入していない
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