なぜ弱冷房車はあるのに弱暖房車はないのか?

最終更新日 2023年09月07日

鉄道に弱冷房車はあるのに弱暖房車はない理由

寒い時期に鉄道に乗ると車内が暑すぎて、時には気分が悪くなることがあります。弱冷房車があるなら弱暖房車もあって欲しいと思いますが、私は暖房が苦手であり、私のように暖房が苦手な人は少数派だから弱暖房車はないと考えられます。

しかし、 弱冷房車ならぬ「弱暖房車」を!導入を求める声は5割 – しらべぇ | 気になるアレを大調査ニュース! によると、全国の10代〜50代の男女323名に調査したところ、「弱暖房車があってもいいと思う?」という質問に対し肯定派が49.2%いたそうです。車内が暑いと感じている人が意外と多いようです。

これだけニーズがあるなら鉄道会社は弱暖房車を導入しても良いのではと思いますが、同記事にはJR西日本に勤務する車掌の話が掲載されており、その話によると通勤車両では座席下のヒーターで暖めますがスイッチのオンオフだけの単純構造であり、温度を調整できないそうです。また、特急や新幹線には基本的にエアコンが標準装備されていますが、弱暖房という設定はないそうです。

それなら、温度調整でき弱暖房に設定できるエアコンを導入すれば良いと思いますが、以下の記事を見ると弱暖房車を導入する必要性は低いようです。

鉄道トリビア(234) どうして「弱暖房車」はないの? 「弱冷房車」はあるのに… | マイナビニュース に掲載されているJR東日本の話によると、冷房が涼しい、または寒いと感じるかは個人差が大きく、乗客の工夫では解決できないので、弱冷房車を用意して乗客が選べるようにしたそうです。

暖房が暑いかどうかはほとんどの乗客が感じられることであり、弱暖房車を用意するのではなく列車全体で暖房を弱める対応、具体的には暖房装置を止めて送風に切り替える対応を行っているそうです。

車内が暑いと感じる時、暖房が入っている場合もあるでしょうが、ほとんどの場合は暖房が入っておらず、それでも多くの人が暑いと感じているのかもしれません。特に混雑している時は暑く感じますが、主な原因は暖房ではなく車内に人が多いことだと考えられます。

それなら、弱暖房車は不要ですが、寒い時期でも弱い冷房設定にして欲しいと思います。同記事によると、東京メトロでは弱冷房車は乗務員の判断次第ですが冷房を入れる場合もあるそうです。地下鉄の場合はトンネル内が地上に比べて暖かいので、温度や湿度を下げるために冷房を入れる場合があるそうです。

汗ダラダラ…満員電車の暖房、なんとかなりませんか?神技的温度調節の秘密が発覚! | ビジネスジャーナル に掲載されている京王電鉄の話によると、弱暖房車については触れていませんが、ラッシュの時間帯は暖房を切っていることが多く、車内が空く時間帯は暖房を入れることが多いそうです。

また、車内の暖房設定温度は20度程度であり、基本的に暖房のスイッチオンオフを切り替える以外のことはしていないそうです。車内が暑すぎる場合には、ラインデリアという扇風機で室内の空気を循環させることがあるそうです。

この記事を読んでも、車内が暑いと感じる原因は暖房ではなく混雑にあるようです。東京メトロのように冷房を入れることを検討して欲しいと思いますが、寒いと感じる人が出てくるでしょうから難しいところだと思います。

鉄道に乗る前にコート等の上着を脱ぐ方法がありますが、脱いでいる余裕があるとは限らず、脱いでも手に持ちながらだと乗りにくいです。コート等の上着を脱いでも暑いと感じることがあり、もう解決方法は満員電車の解消しかないかもしれません。


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