アドレス変換

最終更新日 2023年09月07日

基礎

アドレス変換とは、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを変換することです。ルーターがアドレス変換を行います。

LANに接続するコンピューターではプライベートIPアドレスを使用します。インターネットに接続するにはグローバルIPアドレスの使用が必要です。LANとインターネットの間にあるルーターがアドレス変換を行うことで、実質的にコンピューターがグローバルIPアドレスを使用する状態になります。

LANでプライベートIPアドレスを使用せずグローバルIPアドレスを使用し、アドレス変換を行わない方法もありますが、それでは膨大に存在するコンピューターに割り当てるグローバルIPアドレスが足りなくなります。

NAT

NATとはNetwork Address Translationの略であり、IPアドレスのみ変換するアドレス変換です。LANに接続するコンピューターがインターネット接続中は、他のコンピューターがインターネットに接続できません。

インターネット側からLAN内のコンピューターに送信する通信データではグローバルIPアドレスを指定しており、インターネット接続中のコンピューターのプライベートIPアドレスに変換する仕組みのためです。もし他のコンピューターもインターネット接続中では、どのプライベートIPアドレスに変換すればよいか決められません。

NAPT

NAPTとはNetwork Address Port Translationの略であり、IPアドレスに限らずポート番号も変換するアドレス変換です。IPマスカレードと呼ぶ場合もあります。LANに接続する複数のコンピューターが同時にインターネット接続できます。

コンピューターがインターネットに接続するときに使用するポート番号を決めます。他のコンピューターが使用するポート番号と重複しないようにします。インターネット側からLAN内のコンピューターに送信する通信データではグローバルIPアドレスとポート番号を指定しており、複数のコンピューターがインターネットに接中でも、どのプライベートIPアドレスに変換すればよいかポート番号から決められます。

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