eSATA

最終更新日 2023年09月07日

eSATAとは

基礎

eSATAとは、External Serial ATAの略であり、内蔵ストレージに使用してきたSATAを、外付けストレージで使用できるようにしたインターフェースの規格です。

従来からUSBやIEEE 1394を使用していますが、これらよりもデータ転送速度が速いSATAを活用する目的でeSATAの開発が始まりました。

外付けストレージ用のため、頻繁に抜き差しが行いやすく、多少の接触や衝撃等で抜けてしまわないように対策が施されています。

ある程度のケーブルの長さが必要となるため、ノイズの影響を抑える対策が施されています。

ホットプラグに対応しています。ただし、実際にホットプラグ利用可能とは限りません。対応が必須ではないためです。eSATAでホットプラグを利用するには、コントローラー、HDD、ドライバが対応しており、AHCI環境が必要です。

ポート・マルチプライヤーに対応しています。

ハードウェアの安全な取り外し

eSATAはUSBやIEEE 1394と違い、Windowsに標準搭載の機能ではなく付属ソフトウェアを利用すると、ハードウェアの安全な取り外しができます。それを可能とするソフトウェアが付属しない場合はできません。それを可能とするフリーソフトがありますが、必ずできるとは限りません。

厳密にはWindowsに標準搭載の機能でもできる場合があります。eSATA対応外付けHDDと、その外付けHDDを接続するインターフェース機器、どちらも同じメーカーだとWindowsに標準搭載の機能を利用しできる場合があります。メーカーがWindowsに標準搭載の機能で可能なように開発した場合です。

SATAとの変換

eSATAからSATAへの変換、SATAからeSATAへの変換、どちらもできます。両者の仕様が似ているので変換が容易であり、低コストで変換アダプター(変換ケーブル)を開発・製造できるので価格が安いです。

SATAからeSATAへ変換すると、1本のケーブルで複数のストレージを接続するポート・マルチプライヤーに対応できない場合があります。SATAコントローラーの中にはポートマルチプライヤーに対応していない製品があるためです。マザーボードが搭載するeSATAは、原則的にはポート・マルチプライヤーに対応しています。

eSATAの廃れ

最大速度がUSB 2.0より速いので普及の兆しが見えましたが、後にeSATAより速いUSB 3.0が登場し優位性がなくなりました。最大速度がUSB 3.0は5Gbps、eSATAは6Gbpsなので厳密には優位性があるが、この程度の差ではあまり変わらず優位性がなしです。

さらに以下の問題があり普及が進まず廃れました。

・eSATAは外付けストレージと外付け光学ドライブ専用のため汎用性が低い(後にUSB兼用ポートが登場し解決)

・バスパワー非対応(後にPower eSATAが登場し解決)

・規格上ではプラグアンドプレイとホットプラグに対応可能だが、非対応で利用できない場合が多い

・正常に動作しないトラブル発生する場合が多い


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