フォールバック問題
最終更新日
2025年03月26日
フォールバック問題とは
基礎
フォールバック問題とは、IPv6での通信に失敗し、その後にIPv4での通信を行うまで時間がかかってしまう問題です。フォールバックモンダイと読みます。IPv6の通信、IPv4の通信、両方可能な場合、最初にIPv6で通信を行います。何らかの原因でIPv6での通信が失敗した場合、IPv4で通信を行います。この動作をフォールバックと呼びます。フォールバックに問題ありません。IPv6での通信が失敗したと判定されるまで多少時間がかかる場合があり、こうなるとIPv4での通信が始まるまでも多少時間がかかります。長いと数十秒間かかります。これが問題であり、フォールバック問題と呼びます。
フォールバック問題の例
ウェブサイトへの接続に時間がかかる
ウェブサイトへの接続に時間がかかる場合があります。様々な原因が考えられますが、フォールバック問題が原因の可能性があります。パソコンもウェブサーバーもIPv6の通信とIPv4の通信の両方に対応だが、何らかの原因でIPv6での通信が失敗し、IPv4で通信を行ったので、時間がかかった可能性があります。もしフォールバック問題が原因の場合、コマンドプロンプトを管理者として実行し、IPv4での通信を優先するように設定すると解決できる場合があります。下記は、コマンドプロンプトで設定を行ったときに表示された内容です。
C:\Windows\System32>netsh interface ipv6 show prefixpolicies アクティブ状態を照会しています... 優先順位 ラベル プレフィックス ---------- ----- -------------------------------- 50 0 ::1/128 40 1 ::/0 35 4 ::ffff:0:0/96 30 2 2002::/16 5 5 2001::/32 3 13 fc00::/7 1 11 fec0::/10 1 12 3ffe::/16 1 3 ::/96 C:\Windows\System32>netsh interface ipv6 set prefixpolicy ::ffff:0:0/96 100 4 OK C:\Windows\System32>netsh interface ipv6 show prefixpolicies アクティブ状態を照会しています... 優先順位 ラベル プレフィックス ---------- ----- -------------------------------- 100 4 ::ffff:0:0/96 50 0 ::1/128 40 1 ::/0 30 2 2002::/16 5 5 2001::/32 3 13 fc00::/7 1 11 fec0::/10 1 12 3ffe::/16 1 3 ::/96詳細なしで解説すると、「netsh interface ipv6 show prefixpolicies」が優先順位を確認するコマンドです。「::ffff:0:0/96」がIPv4のことです。「netsh interface ipv6 set prefixpolicy ::ffff:0:0/96 100 4」が優先順位を変更するコマンドです。
出典
・フォールバック問題 | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス(2013/03公開記事)
・【Wi-Fi/インターネット編】混んだ2.4GHz帯から快適な5GHz帯に移行(7ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2014/09/10公開記事)
・【Wi-Fi/インターネット編】混んだ2.4GHz帯から快適な5GHz帯に移行(7ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2014/09/10公開記事)
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