シリアルポートとは?

最終更新日 2023年09月07日

シリアルポートとは何か

シリアルポートとは、シリアル通信でデータ伝送を行うインターフェースです。シリアルポートは、COM ポートと呼ばれることもあります。

シリアルポートは、パソコン同士の接続やパソコンと周辺機器との接続に使われます。

パソコンとシリアルポートで接続して使われる周辺機器には、音響カプラ、ターミナルアダプター、モデム、プリンター、プロッター、マウス等、他にも数多くの周辺機器があります。

シリアルポートには複数の種類があり、RS-232、RS-422 等があります。

他に USB 等もシリアル通信でデータ伝送を行うインターフェースなのでシリアルポートに属すると言えますが、一般的にはシリアルポートと言えば RS-232 を指します。

昔のパソコンにはどのモデルにも RS-232 がありましたが、USB の普及により RS-232 は廃れ、今のパソコンでは見られなくなりました。

以下では RS-232 について記載します。

RS-232 のコネクターの種類には9ピンと25ピンの2種類があり、それぞれ D-Sub 9 ピンと D-Sub 25 ピンと呼びます。

D-Sub 25 ピンはサイズが大きく、小型化するために必要最低限のピンを残し D-Sub 9 ピンが作られました。

小型化された D-Sub 9 ピンにより2つのシリアルポートを搭載しやすくなり、パソコンには D-Sub 9 ピンと D-Sub 25 ピンの2つのシリアルポートを搭載するモデルが主流となりましたが、後に2つの D-Sub 9 ピンを搭載するモデルが主流となりました。

D-Sub 9 ピンと D-Sub 25 ピンはピン数に大きな差がありますが、基本的にピンに割り当てられている信号線の数は同じです。そのため、変換アダプターや変換ケーブルを使って容易に変換できます。

ただし、パラレルポートでもコネクターの種類に D-Sub 25 ピンが採用されており、故障する恐れがありますので誤接続に注意が必要です。

シリアルポートでは基本的にパソコン側や周辺機器側ではオス、ケーブル側ではメスであり、パラレルポートではパソコン側や周辺機器側ではメス、ケーブル側ではオスですので、変換することがなければ誤接続することはまずありません。

しかし、シリアルポートの D-Sub 25 ピンのオスメスを変換する場合は、誤接続してしまう恐れがあります。

シリアルポートを使いパソコン同士やパソコンと周辺機器を接続するにはシリアルケーブルを使いますが、シリアルケーブルにはストレートケーブルとクロスケーブル(リバースケーブル)があります。

パソコン同士の接続にはクロスケーブル、パソコンと周辺機器の接続にはストレートケーブルを使います。

参考

シリアルポート | シリアル/USB | IT用語辞典 | 日立ソリューションズ

【シリアルポート】 用語解説辞典|【公式】NTTPC

シリアルポート(9ピン):ケーブル&コネクタ図鑑 - @IT


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