有線LAN

最終更新日 2024年12月21日

有線LANとは

基礎

有線LANとは、電線や光ファイバー等の固定された伝送路を使用して通信する LAN です。ユウセンランと読みます。

有線LANのメリット、デメリット

メリット

有線LANには、電波干渉や障害物の影響を受けない、以上のメリットがあります。

デメリット

有線LANには、ケーブルが必要、以上のデメリットがあります。

有線LANの規格

主な規格

下表は、有線LANの主な規格の一覧です。

規格 規格 最大通信速度
Fast Ethernet 100BASE-TX 100Mbps
Gigabit Ethernet 1000BASE-T 1Gbps
Multi Gigabit Ethernet 2.5GBASE-T 2.5Gbps
5GBASE-T 5Gbps
10 Gigabit Ethernet 10GBASE-T 10Gbps

Fast Ethernet、Gigabit Ethernet等、大まかに分類する規格が存在し、それぞれに複数の規格があります。例えばFast Ethernetには100BASE-TXに限らず他にも規格があります。

規格の互換性

有線LANの規格に互換性があるため、混在できます。ただし、最大通信速度が下位の規格になります。

主流の規格

有線LANで主流の規格が、Gigabit Ethernetの1000BASE-Tです(2021/09/07時点)。

有線LANの通信速度

有線LANの方が速度低下しにくく安定しやすい

無線LANの通信速度が向上していますが、有線LANの方が通信速度が低下しにくく、通信の安定性が高いです。ケーブルを配線できるなら、有線LANの方が良いです。通信距離が長い、障害物が多い、電波干渉が多い等、特に無線LANにとって不利な場所では、有線LANの方が良いです。

実効通信速度の比較例

下表は、有線LANの各規格の最大通信速度と、通信距離が約10mでダウンロードしたときの実効通信速度です。

規格 最大通信速度 実効通信速度
2.5GBASE-T 2.5Gbps 約1.7Gbps
1000BASE-T 1Gbps 約0.96Gbps

2.5GBASE-Tの実効通信速度が最大通信速度よりも大きく遅いですが、無線LANの実効通信速度より速いです。

下表は、無線LANの各規格の最大通信速度と、通信距離が約10mでダウンロードしたときの実効通信速度です。

規格 最大通信速度 実効通信速度
Wi-Fi 6 9.6Gbps 約0.82Gbps
Wi-Fi 5 6.93Gbps 約0.53Gbps

どの規格も実効通信速度が最大通信速度より遅いです。有線LANの実効通信速度より遅いです。

出典

10ギガやマルチギガも視野に、高速LAN導入術 | 日経クロステック(xTECH)(2021/09/07公開記事)


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