Lightningケーブルの選び方

最終更新日 2023年09月07日

Lightningとは

メリット、デメリット

コネクターのサイズが小さい、コネクターの両面にピンが配置されているので表裏を気にせずに接続できる、以上のメリットがあります。

Dockと互換性がなく互いに接続して使うときに変換アダプターが必要になる、純正か認証取得済みのLightningケーブルを使用する必要がある(純正ではなく認証を取得していないLightningケーブルを使用できないとは限らない)、以上のデメリットがあります。

Lightningケーブルとは

Lightning←→USB変換ケーブル

一般的にLightningケーブルとはLightning←→USB変換ケーブルです。片方の端子がLightning、もう片方の端子がUSBです。Lightning端子側をiPhone等に接続し、USB端子側を充電器やモバイルバッテリーやパソコン等に接続して使用します。Lightning←→USB変換ケーブルをLightningケーブルではなくLightning-USBケーブルと呼ぶ場合もあります。USBを省略してLightningケーブルと呼ぶ場合が多いです。片方の端子がUSB Type-AであるLightningケーブルの他に、片方の端子がUSB Type-CであるLightningケーブルもあります。

ケーブルの両端子がLightningのLightningケーブルもあります。iPhone同士を接続して充電する等、一般的ではない用途に使用します。

USBの規格

Lightningケーブルの信号線が2本なのでUSB 2.0まで対応可能です。信号線が2本だとUSB 3.0以降に対応できません。

LightningケーブルがUSB 2.0対応でも、USB 3.0以降対応機器に接続し使用できます。USB 3.0以降は旧規格のUSB 2.0やUSB 1.1と互換性を確保しており、例えば接続する組み合わせがUSB 2.0とUSB 3.0以降であってもデータ通信できるためです。ただし、データ通信の最大速度はUSB 3.0以降の最大速度とならず、USB 2.0の最大速度になります。

USB 3.0以降に対応のLightning端子を搭載するiPad Proが登場しましたので、信号線を増やしUSB 3.0以降に対応したLightningケーブルが登場する可能性があります。ただし、Apple(アップル)がiPadやiPhone等に採用する端子をLightning端子からUSB Type-C端子に変更する可能性があり、これが影響して登場する可能性が低いです(2015/11/23時点)。

最大A(アンペア)

iPhoneやiPad等の充電にLightningケーブルを使用する場合、製品によって充電速度に差が出る場合があります。充電速度を重視する場合、対応する最大A(アンペア)が大きい製品を選びます。

1.5A以下

1.5A以下対応のLightningケーブルを急速充電器に使用すると1.5Aを超える電流が流れ異常に発熱し、これらが破損する可能性や充電対象の機器が故障する可能性があります。原則的に1.5A以下対応のLightningケーブルはデータ通信用の線D+とD-が短絡(ショート)されており、iPhone等が短絡を認識すると急速充電器に対して要求する最大電流が1Aになります。そのため、危険の可能性がありません。例外的に1.5A以下対応かつ短絡されていない製品があり、このような製品を使用すると危険の可能性があります。

iPhone充電ケーブル

iPhone充電ケーブルとは

iPhone充電ケーブルとは端子に信号線が表面にはあり裏面にはなく、データ通信用の信号線が省略されている充電専用ケーブルです。パソコンとの同期等、データ通信が発生する用途に使用できません。この仕様ではMFi(Made For iPhone/iPad/iPod)認証の取得ができないので認証なしです。Lightningの仕様を満たさないので、iPhone充電ケーブルはLightningケーブルとは違うケーブルです。充電のみに使用する場合は選ぶのもありですが、MFi認証がないので推奨できません。

充電できないトラブル

iPhone充電ケーブルだと充電できない場合があります。MFi認証がないのでiOSの特定バージョンまで動作保証ですが、動作可能のバージョンでも充電する機器や充電器との組み合わせによっては充電できない場合があります。価格が安いですが、もし充電できないと無駄になります。iPhone充電ケーブルを推奨できない理由の一つです。

MFi

MFi認証を未取得だとiOSバージョンアップで使用不可

MFi(Made For iPhone/iPad/iPod)認証を取得していないLightningケーブルは、iOSのバージョンアップで使用できなくなる場合があります。MFi取得済みと比べると価格が安いですが、使用できなくなるリスクがあるので推奨できません。緊急にLightningケーブルが必要になりコストを抑えたい、例えば外出時に紛失してしまい、一時的に使用できればよいとして外出先にあるショップで購入するのはありです。

MFi認証を未取得だとバッテリーが故障するリスクあり

MFi(Made For iPhone/iPad/iPod)の認証を取得していないLightningケーブルには低品質な製品が多いです。低品質だと充電時に電圧や電流が不安定になりバッテリーが故障する可能性があります。バッテリーメーカーの従業員に聞いた話ですが、低品質なケーブルが原因でバッテリーが故障したのを確認したそうです。それでも故障する可能性が低く、低品質なケーブルの使用を厳禁とまでは言えないそうです。

もしiPhone等のバッテリーが故障してしまい保証対象で無償修理になるとしても、iPhone等を使用できない時間が生じ不便です。バッテリーが故障するリスクを少しでも減らすために、純正のLightningケーブルやMFi認証を取得しているサードパーティー製品を選ぶとよいです。

価格

MFi認証取得Lightningケーブの価格が高い理由

MFi認証を取得するにはApple(アップル)からチップの供給を受ける必要があり、さらにMFi認証を取得するための審査を受ける必要がありコストがかかります。かかったコストが価格に反映されますので価格が高いです。

100円ショップのLightningケーブル

価格の安さを重視する場合、100円ショップのLightningケーブルを選ぶ方法があります。100円ショップのLightningケーブルは、正規の認証チップを内蔵していません。Apple(アップル)は正規の認証チップを内蔵していないケーブルの使用を認めていません。粗悪なケーブルによるバッテリー発火や爆発等を防ぐためです。

iOSが使用できないように制御しますが、回避し使用可能なケーブルが出てきます。このようなケーブルが使用できないようにiOSがアップデートされる場合があるので、購入時点では使用できても後にiOSのバージョンが上がると使用できなくなる場合があります。

コスト削減のためにコネクターの両面にピンが配置されておらず、裏向きでは使用できない場合があります。

数本セット

Lightningケーブルには数本セットの商品があり、1本ずつよりも価格が安い場合があります。Lightningケーブルは海外で製造されており、日本への輸送費とパッケージにコストがかかり、数本をセットにすると1本当たりのコストを抑えられるためです。必要な本数が1本でも、お得な価格であれば数本セットを選ぶのもありです。予備になるため故障や紛失があっても使用できます。

使用上の注意

純正Lightningケーブルは壊れやすい

純正Lightningケーブルは壊れやすいです。特にコネクター付け根の部分の耐久性が低く、曲げることにより被膜が破れ断線が発生しやすいです。水濡れに弱く壊れやすいです。コネクター内部にあるチップが水濡れにより故障しやすいためです。純正Lightningケーブルの価格はケーブルにしては高いので、買い直すことにならないように丁寧に扱うとよいです。買い直す場合、耐久性が高いサードパーティー製品を選ぶとよいです。

コネクターとケーブルのつなぎ目が壊れやすい

耐久性が高いLightningケーブルであってもコネクターとケーブルのつなぎ目が壊れやすいです。ケーブル部分ではなくコネクター部分を持って引き抜く、コネクターとケーブルのつなぎ目が無理に曲がらないように収納する等、丁寧に扱うとよいです。

ボールペンのバネで補強

Lightningケーブルを使用すると端子に近いところのケーブルが曲がる機会が多く断線しやすいです。それを防ぐためにボールペンのバネで補強する方法がありますが厳禁です。Lightningケーブルにボールペンのバネを取り付けるときに端子やケーブルを傷を付けてしまう恐れがあります。傷が付くと故障や発熱等の原因になります。

傷を付けなければ問題なさそうですが、補強しても絶対に被膜の破れが発生しないわけではなく、もし発生した場合に露出した電力線とバネが接触するとショートします。実際にそうなってしまい発火につながった場合があります。もしバネが絶縁体であれば電気を通しませんのでショートしませんが、他の電気を通す物と接触するとショートします。

電気絶縁用アセテート布粘着テープで補修

ケーブルの被膜が破れた場合、補修に電気絶縁用アセテート布粘着テープを使用する方法があります。ビニール製のテープだと接着剤の糊が経年劣化により周囲に染み出しベタベタになりますが、電気絶縁用アセテート布粘着テープではそうなりません。柔軟性に富み粘着性能に優れ価格が安いのもメリットです。

iPhone標準付属の純正Lightningケーブルは保証で無償交換可能

破損しても保証で無償交換できます。iPhoneの保証期間内であれば保証対象です。ただし、物理的に切断や加工を施し破損した場合は保証対象外です。紛失した場合も保証対象外です。

Apple(アップル)の公式サイトから交換の申し込みができ、新品が届いたら破損したLightningケーブルを10営業日以内に送る必要があります。送らないと返却料が発生します。送ったLightningケーブルに破損がなかった場合、検査料が発生します。

上記は2020/04/03時点に確認しましたが、後に保証に関する条件が変わる可能性があります。


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